2005年06月号(Vol.113)イースターの思い出

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2005年06月号(Vol.113)イースターの思い出

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2005/06/01 2005年06月号(Vol.113)イースターの思い出

イースターの思い出

 イースターはキリスト教徒にとって、クリスマスと並びとても大切なお祭りです。「クリスマス」はイエス・キリストの生まれた日、そして、「イースター」はイエス・キリストが十字架に処せられながらも、その3日後に生き返ったとされる日だからです。
 しかし、その祝い方は宗教や地域により異なります。今月は、ニッセイトの講師3人にイースターの思い出を語ってもらいました。


粉々になってしまったイースターエッグ

Martin Burns

 私の出身のスコットランドでは、イースターまでの4週間、カトリック教徒は好きなことを我慢します。大人は禁酒したり、禁煙をし、多くの子どもたちはキャンディやチョコレートを食べるのをやめ、また好きなテレビ番組を見るのを我慢します(私たち子どもにとってはとても辛いことでした)。持っているチョコレートやお菓子は全部、箱にしまい、イースターが終わるまで食べないのです。私はなかなかそれができず、ついついずるをしていました。この4週間は四旬節といって、イエスが砂漠を何も食べずに40日間旅したことを象徴しています。

 卵はイエスが生き返った際、お墓の洞窟を塞いでいた大きな岩を象徴しています。イエスは生き返り、その岩は転がり落ちていったと伝えられています。ですから、イースターの朝、子どもたちはチョコレートの大きな卵をもらい、ボーリングみたいに転がします。たいていは転がして壁か何かにぶつけて割り、4週間もがまんしたチョコレートをおなか一杯食べます。ですから、その日の午後は、チョコレートやキャンディーの食べすぎで気分が悪くなっていることがほとんどでした。

 私の両親の家は勾配の激しい丘の上にあります。あるイースターの日に兄とその丘の上からチョコレートの卵を転がすことを考えました。それは見事な転がりでした。でも、あまりに見事すぎて、包みも破れ、チョコレートは粉々に地面に飛び散り、食べることがほとんどできなく悔しい思いをしました。それ以来、二度としませんでした。


「四旬節」=「我慢」「辛抱」

Lorraine Clark

 イースター! チョコレート中毒の私にとってそれはもう天国です。イースターの時期にスーパーに行けば、イースターエッグが何列にもなって並んでいます。チョコレートのイースターバニーもいます。大きいの、小さいの。どのたまごもバニーもきれいなホイルに包まれ、とてもかわいく陳列されています。

 実際のところ、私はカトリックの学校に通っていたため、イースターはチョコレートのたまごやうさぎ以上の存在でした。イースターは40日間の”Lent(四旬節)”に始まります。この間、私たちは何かを我慢をするか、何か辛いことをしなければなりません。私は、よく学校に行く前に掃除機をかけて掃除をしてお母さんのお手伝いをすることを約束しました。でも大抵は3日坊主で長く続きませんでした。(お母さん、ごめんなさい!) 

 個人的には、ニッセイトで働くようになるまでたまごに装飾をするのはやったことがありませんでしたが、母と姉と私はよくチョコレートのたまごを作りました。スーパーで買うチョコレートのたまごは中が空洞だったり、小粒のチョコが入っていたりするのですが、私たちが作ったのは大きくて中までぎっしり詰まったチョコレートエッグ。二つのプラスチックの型にチョコレートを流し込み、それを氷のようなものでくっつけて出来上がり。楽しかった思い出です。


家でイースターを祝ったことはありません

Corin Kanazawa

 イースターは伝統的なカトリック教徒のお祝いです。私の家族はユダヤ教徒で、家でイースターを祝うことはありませんでした。イースターの頃、ユダヤ教徒は”Passover(過越の祭り:出エジプトを記念するユダヤ人の大祭)”を行い、”Seder”と呼ばれる祝宴を行います。そこでは、”Hagaddah(ハガダー)”と呼ばれる聖典を交代で読みます。ハガダーには、ユダヤ人が数千年前にエジプトの奴隷生活から逃れた時のことが記されています。ユダヤ人はこの話をユダヤ人の歴史として忘れないようにこの時期に読むのです。また、当時の食事も忘れないように塩水のスープにゆで卵、パセリのような苦い薬草を食べます。過越の祭りの2週間、ユダヤ人はパンやご飯、パスタを食べません。その代わりに、”Matzah”と呼ばれる平らで固い(クラッカーみたい)パンを食べます。私の家族は今でもこのお祭りを続けています。

 オーストラリアは、ほとんどの人がイースターにチョコレートのイースターエッグを食べます。まだ私が幼稚園生だった頃、先生がイースターバニー(うさぎ)に変装して、庭にチョコレートのたまごを隠していたのを今でも覚えています。とっても楽しかったです。イースターバニーを探すのに夢中になっていました。(当時、あれは本当に大きなうさぎだと思っていたんですよ!!!)


◆「世界がもし100人の村だたっら(マガジンハウス出版)」には、こうあります。
「世界には63億人の人がいますが、もしそれを100人の村に縮めるとどうなるでしょう。
100人のうち、33人がキリスト教徒、19人がイスラム教徒、13人がヒンドゥー教、6人が仏教を信じています。5人は、木や石などの、すべての自然に霊魂があると信じています。24人は、ほかの様々な宗教を信じているか、あるいはなにも信じていません。・・・」

  地球人口のうち約1/3、つまり約20億人がキリスト教徒ということになります。その宗教が世界に与えた影響はとても大きく、西洋文化理解、英語学習においてキリスト教の基礎を理解することは不可欠と言えるのではないでしょうか。

 ニッセイトは異文化理解の一環としてイースタークラスを設けています。言葉でイースターを学習したとしても、それではまだ身近な存在になりません。実際にイースターエッグを作り、「体感(=体験)」することでその「文化」が身近になり、意識が向くようになるのだと思います。イースターエッグ作りが西洋文化理解の入口になってくれることを願っています。


イースターエッグコンテスト入賞おめでとう!

●2歳の時にニッセイトへ通い始めて、今年で4年目を迎えました。我が家には3個のイースターエッグが飾ってあります。1代目のイースターエッグは2歳ということもあり、線が描いてあるだけ。2代目は絵?らしきものが描かれてあり、3代目はひらがなで名前がかいてある始末で、どれも地味な作品ばかりでした。
今年もあまり期待していなかったのですが、今までの作品とは違い色鮮やかなお花の絵が描かれていました。その時のレッスンの様子は覗いていたのですが、自分が使いたい色を先生にハッキリとした英語で伝えていたので、だんだんと自信がついてきたのかなぁ? と感じました。そのため、たくさんの色を使って描けたのだと思います。10代目が並ぶ頃には自信を持って会話ができるように、楽しみながら自然に学ばせていきたいと思っています。

   横山さおり(穂乃果ちゃん<年長>のお母さん)


●「今回で4回目でしたが、1回目、2回目と絵を描くのも年々上手になってきました。今回の絵を見たときには、我が子ながら面白く良いアイディアだなと感心しました。絵の上達とともに英語のほうも少しずつですが上達しているのかなと思います。これを機に英語の勉強がもっと好きになってくれればいいですね。

石関友香(紗絵ちゃん<小1>のお母さん)


Easter Egg Contest 2005 入賞者発表

池袋スクール 川越スクール
木の玉子部門

【幼児】

The Best Easter Egg
櫻井蓉子
(年長)
横山穂乃果
(年長)
The 2nd Best
鈴木美有
(年長)
加藤シャリファ
(年中)
木の玉子部門 

【小学生】

The Best Easter Egg
石関紗絵
(小1)
加藤陽香
(小2)
The 2nd Best
山田玲菜
(小2)
青柳有夏
(小3)
本物の玉子部門
The Best Easter Egg
福徳枝里子
(中3)
万里崎雄人
(小6)
The 2nd Best
櫻井瑛子
(小6)
中井悠人
(小6)

編集後記

Once on shore, we pray no more. 
苦しい時の神頼み

 直訳は「岸に上がれば、助けてともうお祈りもしない」という意味。よく、日本人の宗教感覚は不可解だと言われます。赤ちゃんが生まれると神社にお宮参り、結婚式は教会、葬式はお寺、そして困った時には「神様ー!」…。無宗教者が多い特徴なのかもしれませんね。各宗教を信じる、信じないは別として、その基本を学習していくことは国際理解の第一歩になるのではないでしょうか。

 

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