2000年10月号(Vol.60)この夏の思い出  カナダでのホームステイ体験

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2000年10月号(Vol.60)この夏の思い出  カナダでのホームステイ体験

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2000/10/01 2000年10月号(Vol.60)この夏の思い出  カナダでのホームステイ体験

この夏の思い出
 カナダでのホームステイ体験
暑かった夏も終わり、季節はいつのまにか秋。そうこうしているうちに1年もあっという間です。そんな中で、自分の一生を左右するような出会い、出来事はそう多くありません。でも、そんな予感をさせる出会いが海外ホームステイを体験した掛井さん(高校2年生)にはあったようです。


参加を決意するまで
川越スクールに通う掛井結加さんは、この夏、ニッセイト推奨、ユートレック国際交流センターの主催する海外ホームステイのプログラムに参加しました。彼女が選んだのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州。といっても、最初からそんなに乗り気ではなかったようです。卒業後の進路に悩み、日々の生活に追われ、学校生活にストレスを感じていました。そんな掛井さんのお母さんは、「もっと違った視野が開けるかもしれないよ」と彼女に海外ホームステイを強く勧めます。担当の先生からも勧められ、なんとなく手にした募集要項。実際の生活の様子や参加者の体験談をビデオで見ました。「親が勝手に申し込んだ。でも結果的にそれがとても貴重な体験となった」というような談話に安心感を持ち、帰国を目前にホストファミリーと涙の別れをしているシーンに感動した彼女は、「私も行ってみよう!」と大きな決意をしました。
ユートレック国際交流センターのホームステイプログラムは州により異なりますが、到着後の3日から7日を現地の子供たちとキャンプをして過ごし、残りの3週間近くをホームステイします。必ず同世代の子供のいる家族がマッチングされ、趣味やどんな体験を望んでいるかなどがその選考に配慮されているのも大きな特徴です。


 
一瞬一瞬が、Precious Moments!
掛井結加
キャンプの1週間はあっという間に過ぎた。アウトドアが嫌いな私にとって、とてもつまらない事かなと思っていたけど、カナダの気候はじめじめせず、森の中も気持ち良く、一気にアウトドアが好きになってしまった。その中でも私が一番心に残っているのは、カウンセラーのルミ(日本人だけどカナダ生まれ。どっちの言葉もぺらぺら)に教えてもらった「リーダーシップ」のことだ。
ルミは、私達にいろいろなゲームをさせた。頭を使って考えなければいけないゲームで、私たちは考えた。意見を出し合い、アイディアを試してみたりした。1つのグループが何かをやり遂げる時、必ずリーダーがいる。ルミはそのことについて「人は誰でもリーダーになる時がある」と教えてくれた。リーダーは人の意見を聞き、自分の意見を出し、冷静に皆を励ましたりしなければならない。ただ明るいだけではダメだ。ゲームの種類によってリーダーも変わってくる。リーダーの話を真剣に聞く仲間も必要だ。リーダー、ムードメーカー、積極的にトライする人、・・・いろいろなキャラが集まりそのゲームは成功する。こんな私でもリーダーになれた!! 素晴らしいことを学んだと思う。日本ではこんなことを習わない。自然の中で、すばらしい仲間とリーダーシップを学んだことは一生忘れない。そんなルミは、18歳だった。毎晩、私達のためにいろいろ考えてくれたらしい。私の一生の憧れの人はルミだと思った。ありがとう。

ルミと涙の別れをして私達は、それぞれのホストファミリーのもとへ向かった。私は、国内線で1時間半のテラスというところへ行った。北へ北へと向かうほどとても素晴らしい自然があった。
ホームステイ先では湖や海にも行った。カニも釣った。馬にも乗った。いろんなことをして遊んだ。ホストマザーとクッキングもした。ここでも、心に残ったことを書き留めておきたい。

私は、毎日が学校やバイトでとても忙しく、自分の時間がないとホストファーザーに話した。ホストファーザーは、「時には全てを中断して、思いっきり遊んだり、リラックスすること、自分で自分の時間を作ることは大切だよ」と言ってくれた。私は、なぜ、毎日、あんなに忙しそうにしていたんだろう。忙しい、忙しい、と口にして実は自分で自分の時間を奪っていたんだなと思った。ホストファーザーは週に4日くらいしか働かない。それに比べ、私の母は毎日働いている。ホストファーザーは、時々、家族みんなと過ごして嫌なことを忘れ、また仕事に打ち込めると言っていた。母は何を楽しみに仕事をがんばっているのだろう? 私も日本に戻ったらいつものいつもに巻かれて、どんどん大人になっていくのかなと思い、悲しくなった。
私はカナダの人たちの考えが好きだ。自分の意見を持ち、誇りを持っている。恋人同士がオープンなところも好きだし、なんといっても暖かい。私はきっと辛い時、カナダでのことを思い出す。ルミのこと、ホストファミリーのこと、出会った人々のこと。どんなこともプラスに考えていこうと思う。そして、いつかまた必ずカナダに帰りたいと思う。
この夏、本当に良い体験ができた。良い思い出ができた。カナダで過ごした一瞬一瞬が、まさに Precious Moments(貴重な時間)だ。


“違い”の中で学ぶこと
第二の家族との出会い。新しい価値観との出会い。異文化での生活体験。その中で起こる心の葛藤。そして、心の成長…。一瞬一瞬が Precious Moments という彼女の言葉が響きます。異文化に接すると、今まで見えなかったことが時にクローズアップされます。そこで、新たな価値観が芽生えたり、また、自国の文化を再認識できたりもします。カナダでの生活を通して二つの文化の“違い”を見いだした掛井さんは、いろんな「なぜなんだろう?」を背負って帰ってきました。カルチャーショックが、これからの自分のこと、家族のこと、将来のことを見つめ直すきっかけになれば素晴らしいことではないでしょうか。

ところで、海外ホームステイに参加する理想年齢をよく聞かれます。ユートレック国際交流センタ―では小学校5年生以上を対象にしています。では、どの年齢が一番効果的なのでしょう? 当然ながら一概には言えません。低学年では多くの場合、言葉の壁をあまり苦にしません。あまり難しいことを考えることなく、相手の環境に飛び込んでいくことができます。そしてその適応も早いといえます。一方、高校生、大学生では英語力次第ではかなり言葉を通したコミュニケーション活動が行えるものの、言葉の壁を必要以上に感じてしまったり、遠慮があったりで溶け込むのに時間もかかるようです。いずれにしろ長い人生の中のある時期、異文化社会の中に身を置いてみるという体験はとても貴重なことのように思います。


これって英語?
ガッツポーズ ~guts pose~
オリンピックも閉幕。勝利に思わずガッツポーズ!なんていうシーンを何度も目にしました。ところで、実は英語には “guts pose”という言葉はありません。敢えて言うならば、 “victory pose”。 “guts” には内臓といった意味以外に、根性、気力といった意味もありますので、「ガッツポーズ」はその辺をもじった独特の和製英語。それにしてもこの言葉、スポーツ競技には欠かせませんよね。


編集後記
Go for it! (やってみなさいよ!)
誰かがアクションを起こそうとしている時、その人に対して励ますようにかけてあげる言葉です。
「~してみたいな」 「~しようかな」 ”Go for it!” チャンスなんてそんなにあるものではありません。本当にやってみたいことを見つけるのだって結構大変です。そうは分かっていても、いざ我が子が大冒険をしようとするとやはり心配。無謀な冒険ならいざ知らず、子離れを決意しなくてはいけない時の覚悟も必要なのかもしれませんね。


 

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