1999年6月号(Vol.46)ニッセイトに通う バイリンガルな子供たち

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1999年6月号(Vol.46)ニッセイトに通う バイリンガルな子供たち

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1999/06/01 1999年6月号(Vol.46)ニッセイトに通う バイリンガルな子供たち

ニッセイトに通う
バイリンガルな子供たち

 英語を学習する人にとって『バイリンガル』は、なんとも憧れに近い響きがあるのではないでしょうか。しかし、ただ二カ国語が話せればバイリンガルともいえません。自己の確立、相互文化の理解…、そこにたどりつくまでにはいろいろな苦労があるようです。


 

言葉にできないもどかしさ

 ニッセイトには、ハーフの子供たちも通っています。高橋人君は、川越の公立小学校に通う5年生。お父さんはアメリカ人、お母さんが日本人です。人君は、ほとんどバイリンガル。でも、日本に越してきた頃は、いろいろ大変だったようです。口論になると言葉でうまく言えず、ついつい手が先に出てしまったり…。この春、ニッセイトの『総合英語クラス』に入学しました。目的は、英語のスペリングや文法力といった総合力の向上。今月に行われる英検は、4級と3級にチャレンジするそうです。


 

トリリンガルを目指して

 平子恵理寿ちゃんは2歳。お父さんは日本人、お母さんがロシア人です。お母さんとの会話はロシア語。入学当初は、教室内にある玩具や教材に興味が目移りして、レッスンにもほとんど参加しませんでした。英語の発話もほとんどありません。担当のパトリック先生も少し頭を抱えていました。1ヶ月くらいたったある日、お母さんがこう言われました。「教室では、全然話さない。でも、家では、パトリックの真似をしている。全然心配していない」。その言葉に先生も安堵したようです。2ヶ月たった今では、英語の発話もだいぶ増え、レッスンに参加する時間も増してきました。やはり、先生の弛まぬ努力と、保護者の長期的視点に立った忍耐が欠かせないようです。目指すは、日本語、ロシア語、英語の3カ国語を状況に応じて使い分けられるトリリンガルです。
 加藤シーファーちゃん(年長)の場合は、お父さんがウガンダ人、お母さんは日本人。お父さんとの時間が仕事の都合でなかなか取れなく、生活は日本語中心になってしまっているそうです。ニッセイトに通い始めて2年が過ぎました。英語が大好きで、今ではウガンダ語と同じくらい英語も覚えました。


 

「中途半端な日本人になって欲しくない」

 最後に紹介するのは、澁谷紗恵ちゃん、3歳。入学したのは、2歳3ヶ月の時でした。「なんで英語教室になんかわざわざ通うの?」そんな質問もお友達からよくされるそうです。それというのも、紗恵ちゃんのお父さんはイギリス人、お母さんは日本人。家では、英語や日本語が飛び交う家庭だからです。今回、紗恵ちゃんのお母さんにいろいろお話を伺ってみました。
なぜ、英語教室に紗恵ちゃんを入学させようと思ったのですか?
私たち夫婦はお互いにそれぞれ母国語で子供に接しようと決めているため、家ではどうしても日本語の割合が多くなってしまいます。パパの言うことはちゃんと理解できているのに、話すときは日本語がほとんど。英語教室に通うことで、少しでも“話す”機会を与えたかったのです。

レッスンはスムーズにいきましたか?
最初は、貝のように押し黙ったままでした。ゲームにも、ダンスにも一切参加せず、私が加わろうとすると、「ダメ!」と止められる始末。もともと警戒心が強いほうなので、慣れるまで人の2倍かかるタイプなのですが、最近になってようやくクラスを楽しむ“ゆとり”がでてきたようです。動物カードの答えを大声で叫んでパトリック先生をびっくりさせたりしています。

紗恵ちゃんは、家庭で日本語、英語をどんな風に使い分けていますか?
最近は、「マミーはにほんご、ダディーはEnglish!」と区別し始めています。私が簡単な英語で答えると、「ちがう、ちがう、にほんごで!」と叱られてしまいます。

お子さんをバイリンガルに育てることの難しさや良さをどのように感じられていますか?
両親がバイリンガルでないため、紗恵が驚いたり、感動したことを両方の言葉で共有できなかったり、気持ちを即座に受け止めてあげられなかったりすること。難しさのほうが今は先にたっていて、良さはまだまだこれからだと思います。

ニッセイトに入ってどんなところが良かったですか?
「ダディーは、日本人じゃないから英語じゃないとわからないよ!」と言ったり、英語をあまり楽しめなくなっていた彼女にとって根気強く接してくれるパトリック先生、一生懸命話そうと努力している同年代のお友達との触れ合いは、良い刺激になり、英語が楽しくなってきたようです。また、英語を使うことが“特別なことではない”ということを学ぶ貴重な場にもなっています。

これからの幼稚園、小学校への進路をどう考えていますか?
幼稚園だけは、インターナショナル・スクールでたくさんの国籍の子供たちと接して欲しいと思っています。でも、中途半端な日本人になって欲しくないというのが私たちの考えで、小学校からは一般の学校に進ませたいと思っています。日本人としての自我の確立に漢字教育が欠かせないと思うのです。

貴重なお話、ありがとうございました。

 最近、バイリンガルの人がとても増えてきたように思います。国際結婚、海外転勤に伴いローカルスクールへの通学、世界がそれだけ身近になってきたとも言えるでしょう。しかし、その一方で、「自分は日本人なのか? アメリカ人なのか?」といった自己のアイデンティティーを見失い、自分に自信を持てなくなってしまった、というような話も聞きます。自我の確立、これはハーフの子供たちだけの問題でもないような気がします。
 


 

Easter Egg コンテスト’99  優秀賞発表

【木の玉子部門】

Best Easter Egg

池袋スクール
田中宏尭(小1)

 

川越スクール 
土井南美(小1)


 

2nd Best Easter Egg

池袋スクール
河田祐(小3)

 

小谷野莉央(小3)

川越スクール
 八道諄季(小3)


 


【本物の玉子部門】

Best Easter Egg

池袋スクール
和田淳(小6)

 

川越スクール 
雨宮里美(中2)

2nd Best Easter Egg

池袋スクール
 松野翔太(小6)


川越スクール 
蔦清秀(小4)


  


 

これって英語? 

ホチキス Hotchkiss

 書類などをつづるのにとても便利なホチキス。この“ホチキス”をどんなに一生懸命発音してみたところで、英語としては全く通用しないのです。
 「ホチキス」は、発明者であるアメリカ人のB.B.Hotchkiss という人の名前に由来する商標
名で、英語では“stapler”と言います。おそらく母国アメリカではあまり知られていないHotchkissさん、日本では誰もが知る有名人ですね。


 

編集後記

The child is the father of the man.
三つ子の魂百まで

 犬嫌いは、小さい時に犬にかまれたり、追いかけられて怖い思いをしたことがある人に多いようです。それが記憶になくても潜在意識にはしっかり残っているのです。私たちの無意識の行動は、幼児期の体験に大きな影響を受けているとも聞きます。ですから、幼児期には心豊かな体験をたくさんして欲しいですね。小さい時に楽しく英語を学習した体験もまた、将来、きっとプラスになっていくことでしょう。


 


 

 

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