1998年11月号(Vol.39)もうひとつの家族

有限会社ハース
  • 池袋スクール 03-3989-2111
  • 川越スクール 049-224-8641

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-15-3 アークランドビル7F

〒350-0043 埼玉県川越市新富町2-22 八十二銀行ビル5F

ブログ

1998年11月号(Vol.39)もうひとつの家族

バックナンバー

1998/11/01 1998年11月号(Vol.39)もうひとつの家族


 

もうひとつの家族

—– 海外ホームステイ体験記

 この夏、池袋スクールの3名の生徒がそれぞれ海外でホームステイを体験してきました。出発前のドキドキも帰国する頃には大きな感動に。いろいろな不安、つらさ、困難を乗り越えられたからこそ、喜びも一入なのでしょう。今回は、この3名のホームステイ感想文を紹介します。


 

ホームステイを体験して

岡野香保里(中2

 私は今回、初めてホームステイを体験しました。私の行った所はアメリカのワシントン州にあるモーゼスレイク市という小さな町です。10日間という短い期間でしたが、とても充実した楽しい毎日でした。最初は、なかなか自分から話しかけることができなくて不安でした。でも時がたつにつれて少しずつ自分から話しかけられるようになりました。話すスピードが速くて何を言っているのかわからないこともありました。けれど気をつかってゆっくり話してくれるので、だいたい言っていることはわかりました。私もボディランゲージを使ってなんとか会話をすることができました。私がホームステイした家は、ママさんとジェイミーという私より1つ年下の12歳の女の子、それに犬2匹、猫2匹で、とてもあたたかい家族でした。ジェイミーは私より年下なのにしっかりしていて、とても心の優しい女の子でした。町に出ると、知らない人でも気軽にあいさつをしたりと本当にマイペースであたたかい町でした。遊園地に行ったり、プールに行ったり、とても楽しかったです。
 10日間はあっという間に過ぎました。帰るのがとてもつらかったです。ママさんが私を抱きしめて泣いた時は、私も涙がいっきに吹き出しました。初めはすごく緊張して大変だったのですが、本当の家族のように親しむことができてとてもうれしかったです。来年もまた行けたらいいなと思います。本当に良い体験ができて良かったです。みなさんも、機会があったら是非、ホームステイを体験してみてください。


 

ENJOY CANADA

山崎玲(中3)

 私は、この夏、23日間、カナダにホームステイに行ってきました。空港から私たちの街に行くまで、「友達と最初に会った時、何て言おうか」と考えましたが、会った時は、「Hi!」としか言えませんでした。夜着いたのでその日はすぐ寝ましたが、今思うとその日が一番日本に帰りたかった日だったかもしれません。4歳の子の話していることもあまり理解できず、落ち込んでしまったからです。
 その後は、あっという間に過ぎていったような気がします。初めは、ランチのお弁当のサンドイッチ、まるごと1個のりんごにクッキー、チョコレートケーキがいやでいやでしょうがなかったけど、その日本とは全く違った食生活にも慣れてしまいました。慣れとはこわいな、と実感しました。他に違うところといえば、日本よりも家の中と外の区別がぜんぜんなく、家の中をくつで歩いている人も、裸足で歩いている人もと、さまざまでした。最初は、「ゲッ」と思ったけど慣れてしまうものです。
 カナダに行って一番イヤだと思ったことは、マクドナルドやケンタッキーに行って、自分で何かを注文する時です。日本と同じ発音で「ハンバーガー」と言っても通じません。そこがやっぱり英語を話す国だと思いました。どこに行っても発音って大事だなと実感しました。


 

すべてが広かったカナダ

田中和弘 (中2)

 ワタクシは、去年と今年、アイスホッケーの合宿のため2週間ほどカナダに行ってきました。やっぱり日本とはスケールとケタが違いました(泣)。自然はとてつもなく広大で、この「広大」という単語を使用しても足りないくらいでした。
 最初、カナダに行く時の飛行機の中で学校やニッセイトで習った英語がうまく通じるだろうか、ということがかなり心配(苦笑)だったのですが、現地に行ってみると目茶苦茶通じました(笑)。イヤというほど通じました(大笑)。しかし、be動詞と一般動詞が変に混ざったり、発音が変で通じなかったり(爆笑)、といろいろトラブルはあったのですが、彼らは初対面の「外国人」のワタクシたちをとても親切に迎えてくれました。ことばも文化も違う国から来た「外国人」のワタクシたちを。これには本当に感激しました。国土が広いせいもあるかもしれないが、それは日本人によく見られる「外国人」との接し方とは全く異なるものに見えました。
 ワタクシたちが大人になるこれから先の未来、より外国の文化や人々と関わることが多くなるかもしれない「国際化社会」の中で、自分と意見の違う人を認めず、自分の意見ばかりを優先している人は、その環境に慣れていけるのだろうか? より良い答えを出すことができるのだろうか? そのような人は、日本以外にもいるかもしれない。初めて外国の文化を体験し、ワタクシは、こんなことを考えました。


 

体験に勝る学習なし

 どの感想文からも子供たちの成長がうかがえます。今まで当たり前だったことが、外国ではそうでなくなる。生活様式の違い、価値観の違い、考え方の違い・・・。時にはそれらが耐えられないほどのショックだったり、また大きな感動だったり。でも、一緒に生活していく中で、そんな異文化を自然と受け入れられるようになったり。努力したけどやはりダメ、なんていうこともあるかもしれません。大切なのは、いろいろな“違い”に出会った時、直ちにそれを拒絶するのでなく、まず観察し、ひとつの事実として受け止めてみることだと思います。その時、「自分は正しい」「相手はおかしい!」を疑ってみる必要があります。「相手の方がもしかしたら正しいかもしれない、理にかなっているかもしれない」そう自問してみる。つまりコップの水をいったん空にする。そして新たな水を注ぎ入れる。そうしないと溢れてしまうだけですから。それから、自分の中でその事実を消化できるか、じっくり味わってみる。
 “違い”はなにも海外にばかりあるわけではありません。隣の家にもあります。海外の場合は、文化の相違などによってより大きな“違い”になるため、衝撃や感動も大きいのでしょう。子供たちの感性はとても豊かです。だからこそ、この時期、知識の吸収ばかりに一生懸命になるのでなく、いろいろな体験もして欲しいと思います。


 

今月のへぇー! 

オセロゲームの考案者は日本人!!
 皆さんよくご存知のオセロゲーム。そう、あの盤の上で駒を白黒に返して勝負を競うやつ。“Othello”なんて書いてあるからてっきり外国のものと思いきや、実は、ここ日本で生まれたものなのです。1972年頃に長谷川五郎さんという方が、古くからイギリスにあった類似のゲームをヒントに考案し、以後、大ブームを巻き起こしました。単純なルールで奥が深いこのゲームは世界に誇ってもいいですよね。へぇー! 


 

編集後記

Spare the rod and spoil the child.
ムチを惜しむと子供がだめになる
(かわいい子には旅をさせよ)

 親の過干渉をテーマとする新聞の特集記事を目にしました。特異なのは、子供が成人した後も干渉が続くことです。確かに 「旅」に出すのも心配な昨今ですが、問題は子供をいつまでも自分の思い通りにコントロールしようとするところにあるようでした。なぜでしょう? 子供が巣立つことにより自分が独りぼっちになってしまう、そんな恐怖感があるのかもしれません。しかし、どこかで意を決しないと…。自立に“旅 (単なる旅行に限らない)”は欠かせません。自分で考え、行動する。失敗もあれば感動もある。自分の意志で行動したことには自ずと責任を取るものです。そうすることで生きていく勇気を養っていくのではないでしょうか。


 


 

 

TOP