1998年7月号(Vol.36)ドラマの導入が 始まりました

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1998年7月号(Vol.36)ドラマの導入が 始まりました

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1998/07/01 1998年7月号(Vol.36)ドラマの導入が 始まりました


 

ドラマの導入が
始まりました

 かねてからニッセイトでは、様々な形態でドラマに取り組んできました。大舞台を経験した子供たちからは、「今でも、あの頃に覚えたセリフは覚えているよ」という声を聞きます。このことは単に記憶力だけの問題でないように思います。ドラマによる体験が言葉をより強く印象づけたのではないでしょうか。ドラマと外国語学習、ニッセイトが長年にわたる試行錯誤の中で得た、ひとつのアプローチ方法です。


 

言葉の体験学習

 ニッセイトでは、言葉を実践的に体験学習できるよう、会話クラスを外国人講師が担当しています。しかし、このシステムだけでは充分と言えません。学習したことを意図的に使わないと、スピーキング、表現力などを主としたコミュニケーション力はなかなか養われないからです。クラスは非常に限定された時空間です。その中でより効果的な実践方法をと考えた時に、ドラマがありました。いわゆる仮想体験です。またドラマ・アプローチの魅力は、ことばの学習と共にコミュニケーション学習ができることにもあります。目を見て話す、相手のセリフを良く聞く、声を届かせる、生徒同士の共同作業、相互活動などがそれです。過去の舞台では子供たちのすごさを私たちは目にしました。普段なら1ページのテキストの暗記を億劫がる生徒が、何十ページものセリフを覚えてしまったり、日頃おとなしそうな生徒が大勢の人の前で堂々と歌ったり、踊ったり。
子供たちに秘める無限の可能性を実感させられた思いでした。そして、このすごさを通常のクラスにも応用できないかと研究を進めてきました。今年度、Basic(基礎科)の全クラスのカリキュラムに、ショートスキット(寸劇)という形式で導入することに至った背景です。
 現在、Basicクラスでは、「Let’s Go」のシリーズを主教材にしています。各レベルのテキストには、8つのユニット(単元)があり、基本的に2年間かけて学習します。今回導入したショートスキットは、各ユニット毎に学習内容を復習体験できるように内容を構成しています。ショートスキットは、二人の会話形式で行われる短いもので、言葉のキャッチボールとしても楽しめるようにしています。でも、なぜドラマによるアプローチが効果的なのでしょうか。


 

車の運転と言葉の学習

 何年か勉強してきたはずの英語。しかし、「使えない」と嘆いていらっしゃる方も多いようです。「読むのならなんとか、でも聞いたり、話したりとなるとどうも物怖じしてしまって…」という声もよく聞きます。当然と言えば当然です。学校で勉強してきた英語は、読んで訳すことがほとんどだったわけでしょうから。英語を実際に使ってみるといった体験は、あまりなかったに違いありません。 さて、車の運転を想像してみてください。テキストだけの机上学習で運転できるようになるでしょうか?まず難しいでしょう。アクセル、ブレーキ、ハンドリング、それぞれのタイミングは実際にやってみないと修得できません。慣れないうちは、ノッキングを起こしたり、ブレーキを踏み損ねたり、エンストを起こしたりと失敗を重ねます。それでも机上学習と違って体で体験したことは、記憶が確かです。とっさの対応ができるのもそのためです。1年くらい運転していなくても、結構平気ではないでしょうか。しかし、5年、10年となるとちょっと勇気が要りますよね。言葉も同じです。長い間実践で使っていないと、結構自信も失せてしまうものです。これを読んでいる方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか?「昔は、これでも…」なんていう方が。


目的は演じることでなく、
言葉を体で味わうこと

 6月に行われたオープンクラスでは、日頃の練習成果を披露しようと、お母さんやお父さんの前で、ペアになった子供たちがショートスキットを発表しました。「緊張した」「恥ずかしかった」「練習の時はうまくできていたのに、本番でうまくできなかった」「セリフが長くて忘れてしまった」「教室に来る途中に、お父さんと車の中で練習してきた」と子供たちからもいろいろな声が聞かれました。
 ショートスキットも練習を開始した頃は、演じることばかりに気がいってセリフが先行してしまうこともしばしばでした。例えば、“Open it” (開けてごらん)というセリフがあります。ところがパートナーが既に開けてしまっているのに “Open it”はおかしいわけです。でも言葉として理解していないと、そのおかしさにも気付けなかったりします。それでも練習を重ねて行くと、自分の言葉として実感できるようになり、また演じることが楽しくもなってきます。セリフの不自然さ、タイミングのずれに自ら気付くことができるようにもなります。そうなったらしめたもの。その言葉をモノにできたともいえるでしょう。時には、失敗してクラスが大爆笑することもありました。しかし、それはそれで和やかなクラスづくりに一役買ったようです。 人前で演じることに慣れていない子供たちは、声が小さかったり、恥ずかしがったりして演技もギクシャク。練習に飽きてしまい、だらだらと時間ばかりが過ぎていってしまうこともあります。しかし、文字に頼らずにできるようになるためには、かなりの練習が必要です。劇として見ていると、何か歯がゆさを感じたりしてしまいがちですが、そもそも、このショートスキットは発表を最終目的としていません。演技の上手下手は関係ないのです。プロの俳優を目指しているわけではありませんから。ただドラマは表現力を養うのに有効な学習方法です。大切なのは、その言葉を体で味わうこと。体で覚えたことはそう簡単に忘れないものです。ショートスキットを通して、英語を言葉として体験し、同時にコミュニケーション能力を養っていって欲しいと願っています。


 

今月のへぇー!

えっ! サウナって家にあるもの?
 サウナ風呂と言えば、日本では、温泉やスポーツ・ジムなどで見かけるものですが、その発祥の地であるフィンランドでは、たいていの一戸建ての家や別荘にサウナがあるのです。そして、入り方もひと味違う。しばらくサウナ風呂の中でじわーっと汗をかいた後、外に飛び出し、目の前の桟橋から湖や海へドボン!(しかも裸のまま?!) これを繰り返すんだそうです。森と湖の国フィンランドならではという感じですね。へぇー!
 


※連載特集『ガンバレ沙耶ちゃん、達也君!』は、都合により終了とさせて頂きます。


編集後記
Experience is the best teacher.
(経験は最も良い教師である)
 どんなにテキストで学習しようと、自分の経験を通して学んだことに勝るものはないということわざです。スポーツ、楽器、パソコン、なんでもそうかもしれません。へまをしたり、あることができなく必死になったり、できなかったことができると飛び上がって喜んだり。そうやって覚えたことはより確かな実力となります。とにかく体が覚えるまで練習、練習、その繰り返しですね。


 


 

 

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