1997年5月号(Vol.29)学習と体験のバランス

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1997年5月号(Vol.29)学習と体験のバランス

バックナンバー

1997/05/01 1997年5月号(Vol.29)学習と体験のバランス


 

学習と体験のバランス

 

 前月号では、ニッセイトの目指すトータルバランス学習をカリキュラムの観点から紹介させて頂きました。今月号では、「学習と体験のバランス」をテーマに英語学習を見てみたいと思います。


もっとがんばりたい。

 

 ある生徒のお父さんからこんな話を聞きました。
「外国の人が多く集まるパーティーに中学生の娘を連れていったのです。娘は、多くの外国人に囲まれて圧倒されたようで、おとなしくポツリと座っていたのですが、そこへドイツ人の女性が英語で話し掛けて来たのです。娘は、緊張しているようでしたが、身ぶり、手振りを交えてその女性と会話ができたようです。このことがとても嬉しかったようで、その晩、私たち夫婦に、『私、英語を勉強してきて良かった。これからも、もっといろいろ話ができるようにがんばりたい。』と言ったのです。私たちが、今まで、英語は大切だからと言い聞かせて、英語を習わせたり、いろいろな機会を与えてきましたが、なかなか積極的になれませんでした。初めて、今回、意欲的になっています。」
そう語るお父さんの姿も嬉しそうで印象的でした。ドイツ人の方がこの生徒に話し掛けてくれたのは偶然だったかもしれません。しかし、この偶然が起きたのは、ご両親によってそれなりの環境創りがなされていたからでもあると思います。「この娘には、退屈かもしれない」と決め付け、連れて行くことをしていなかったら、こういったことも起こらなかったはずですから。


 

学習のエネルギー源

 

 この生徒の例にもある通り、英語学習では「言葉として使えた」といった感動はその後の学習にとって、とても大きなエネルギー源になります。ニッセイトでも、『会話クラス』そのものが「英語の体験」の場のひとつと考えていますが、外国人の先生に習っていてさえ、英語の勉強は単なる学習の延長で、なかなか「使っている」といった実感を持てないこともあります。レッスンの中では他の生徒がいたり、テキストがあったり、またあるパターンに沿って進んでいくため多少の安心感があるからです。ところが実際の必要に迫られた状況下では今までの蓄積こそが全てで、緊張感が高まります。そういう状況下でコミュニケートできた感動は一入なのでしょう。また、エネルギー源になるのは、喜びばかりでもありません。「言いたいことを伝えられなかった」といった悔しさや、「チンプンカンプンなことを言って笑われた」といった苦い体験も学習の大きな原動力になります。ニッセイトの海外ホームステイ、サマーキャンプ、デイトリップなどの様々なイベントは、生活の中で『言葉』を体験することをひとつの狙いとしています。これらの機会を通してコミュニケーションの醍醐味を少しでも味わい、今後のステップアップにしていって欲しいと願っています。


 

教育者の心掛け

 

 私たち大人は、体験を通して学習することの大切さを知っています。ですから子供たちにもそのことを伝えるために、時には口うるさく、時には強制的になったりもします。ただ、子供たちにしてみれば、親の干渉は「小言」や単なる「やらされ」にしか受け取られない時期もあったりします。しかし、学習の過程にある喜びや感動などが得られることによって、徐々にその学習の意義を見出していくことができるものです。一方、学習が単なる机上の勉強だけに終始し、体験することがなければ、学習本来の意義を見出すことはおろか、本人の自主的学習はなかなか生まれてこないのではないでしょうか。といって、体験ばかりでも方手落ちです。学習があるから体験が活き、また、体験があるからこそ学習に意欲が出るのです。そして相乗効果を生むことができるのです。学習と体験とのバランスの大切さは、ここにあります。
最近では、家族で海外旅行などに出かけることも少しずつ増えてきているようです。これは、英語学習者にとって絶好のチャンスです。子どもに何か英語で用を足す役割を与えるとか、旅行をしている他国の家族に話し掛けてみるといったことができるといいですね。チャンスは身近にもあるはずです。大切なのは私たち教育者(講師、保護者等)が子供たちをしっかり観察し、意識的にタイミング良く『場』を与え、時に冒険に対してポンと背中を叩いて押し出してあげるような心掛けが必要に思います。


 

 EASTER CLASS

 

 4月14日~18日、ニッセイトではイースタークラスを設けました。各クラスではそれぞれの生徒が、EASTER EGGS 作りを試みました。昨年度は、ゆで卵にデコレートしましたが、「保存できればいいのに」といった声に保護者の方からアイディアを頂き、今回は、こけし屋さんにお願いして特別に木製の卵とその台を作って頂きました。それぞれ年齢に応じた味わいのある、素晴らしい EASTER EGGS が勢揃いしました。現在各スクールで展示中です。5月にはEASTER EGGSのコンテストを投票によって行います。


 

ホーム・エピソード

 

 以前、航空公園へ遊びに出かけた夜でした。だんだん息子の元気がなくなり、ついに頭が痛いと泣き出してしまいました。夜間救急病院へ急いだのは言うまでもありません。そして、若い内科医の診察。息子を見て「ウーン、頭を撮ってみましょう。」息子は、「頭を取っちゃうの?」とますます泣き出してしまい、その夜は本当にNightmare(悪夢)でした。その息子も翌日はケロリと元気になっていました。頭部CT撮影を首から上を切り取ってしまうのかと思ったようです。我が家のちょっと笑えるエピソードでした。

 

川越スクール 蔦清秀の母


 

 今月のへぇー!

 

 お子さんが風邪をひいて熱を出したらどうされますか?日本では、布団にくるまり発汗によって熱を下げさせようとするのが一般的ではないでしょうか。でも国が変われば治療法も異なるようです。フィンランドでは、服を着せないで外の冷たい風に当たらせ、熱を下げさせるのだそうです。へぇー!


 

連載特集
ガンバレ達也君、沙耶ちゃん!

 

 3月26日、私達親子を乗せた飛行機は成田を飛びたち約9時間でサンフランシスコ空港に無事着陸しました。これから数年間ここで暮すのかと思うと身がひきしまる様な気がしました。そして迎えに来ていた主人の車に乗り、10分程でサンマテオ市の我が家に到着しました。
4月1日、School Distric(日本の教育委員会のような所)に面接を受ける為に子供たちを連れて行きました。達也は算数や国語の筆記テスト、英語による会話のテストをされ、Grade 7th(中1)に編入できる事になりました。カリフォルニア州では、就学年齢の基準が12月で分かれている為、1月生まれの沙耶は、Kinder(小学校の中に義務教育として1年間のキンダーが付いている)に入る事になりました。入学する学校は、達也が Abbott Mid School、沙耶が Highlands School という所です。
でも、ここで問題がひとつ。日本よりアメリカの方が義務づけられている予防接種の回数が多い為、二人ともそれを終わらせなくては登校できません。でも保健所が混んでいてその予約がとれたのが4月9日。もうすっかり時差も取れ、子供達も早く学校へ行きたがっているのに…。そして首を長くして待ったその日がやって来ました。保健所でドクターから説明を受けて私はビックリ! MMRや肝炎など4本の注射とポリオのワクチンを受けなければならないのです。日本なら接種と接種の間を1カ月あけなくてはいけないと言われるのに…。以前オランダでも2種の注射を一遍に打たれたのですが、その時と同様に「こんなに一遍にして大丈夫なんですか?」と聞いても、返ってくるのは「No Problem!」。これが終わらないと登校できないので渋々承諾のサインをしました。ドクターは微笑みを浮かべ「I’m sorry.」と言いながら、ブスッブスッと続けて4本の注射を終えました。泣きもせず、4種の注射を打たれても熱を出さなかった丈夫な我が子に感謝!そして明日から学校、さあ頑張りましょう。

 

1997年4月 平野悦子


 

編集後記

 

 英語の諺に You can lead a horse to water, but you cannot make him drink. というのがあります。「馬を水のある所まで連れて行くことができても、馬に無理やりその水を飲ませることはできないよ。」ということです。学習者に一生懸命教えようとしても学習者がその水を飲みたいと思わなければ、ただの水浴びに終わってしまいます。その水を飲みたくさせるような作戦と、飲みたがっているタイミングを見逃さないことがとても大切なのではないでしょうか。


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