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1999/01/01 1999年1月号(Vol.41)紙芝居で自己表現!!  — 『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』 —

 


 

 紙芝居で自己表現!!
 — 『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』 —

 祝創立25周年。ニッセイトは1210日、25歳の誕生日を迎えました。この間、「子供たちにとって必要な英語教育ってなんだろう?」をテーマに試行錯誤を繰り返してきました。クリスマス・パーティーで演じた紙芝居『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』も、そのひとつです。今回は、ご家族の方からその感想を募ってみました。


 

ルドルフって何?

 「ねーぇ、クリスマス会来られる? 来て欲しいな。だってルドルフを見て欲しいから。」 娘は今回の出し物を“ルドルフ”と呼んでいました。最初は何のことかさっぱりわからず、主人と練習をしているのを聞いて初めて「赤鼻のトナカイの話」と分かった次第です。娘から来て欲しいと言われるのはとても嬉しいですね。それに、練習している姿も見ていたので、本番が楽しみでした。本番では、娘を含めてみんなよく声が出ていて、練習の成果が出せていたと思います。
 今後も子供が目標意識を持ち、英語の学習に楽しく取り組んでいって欲しいと思います。

池袋スクール 小谷野香苗(莉央ちゃん〈小2〉のお母さん)

 莉央ちゃんの家庭では、いつもお父さんが英語の家庭学習をみてくれています。今回の紙芝居もお父さんとだいぶ練習されたようでした。


 

絵本は生後三ヶ月から

 家では全く練習をしていなかったので少し心配でした。でも当日は、子供たちが輝いた目で楽しそうに演じている姿が頼もしく、いつもより大きく見えました。妹も「お兄ちゃんみたいに英語うまく話せるようになりたいな」と感心していました。
 邦雄と絵本の出会いは、生後三ヶ月の頃でした。初めての育児ということもあり、接し方の分からなかった私は、毎日絵本を読んであげました。成長するにつれ、声の調子で笑ったり、泣いたり、怖がったりと表情が変わるのがとてもかわいく楽しかったです。読む楽しさを覚えてきてくれましたので、今度は書く楽しさ、自分の言葉で表現する楽しさを学んでいって欲しいと思っています。
池袋スクール 今井直子(邦雄くん〈小2〉のお母さん)

 邦雄君は、最初に日本語による台本の読み合わせをした時に、先生も「うまい!」と感嘆の声を上げたほど。とても感情豊かに読むのです。


 

そうか、英語で遊べばいいのか!!

 6歳の娘と一緒に演じるクリスマスの英語紙芝居。娘は、キューピッド。そして僕はサンタ。家には2冊の台本がある。夕食の前に二人で台本を持って練習する。なぜか照れくさい。そういえば、「照れくさい」って英語で何て言うのだろう? 思い当たらない。そんなことを考えてしまうのは、典型的な日本人だからだろうか…?!
 本番の日、子供たちに囲まれて演じた『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』。発音が全然違う。みんなとっても上手だ。「照れ」は捨てたつもりだったが、子供たちに圧倒された。子供たちは英語を勉強しているという気負いがない。英語で遊んでいる。とても楽しそうにそれぞれの役を演じている。そうか、英語で遊べばいいのか!! それが分かったことと、娘に「パパと一緒のクリスマス・パーティー、とっても楽しかった!」と言ってもらえたことが、サンタから僕へのプレゼントだったような気がする。

川越スクール 前川芳廣(詩穂李ちゃん〈年長〉のお父さん)

 川越スクールの金曜日は、まだ経験年数の浅い子供たちが多かったため、生徒のお父さん、お母さんにも特別参加をお願いしました。


 

「ママ、上手にできたよ!」  

 私たちに紙芝居の話が出た時、「実は学生時代、英語劇部に入部していたんですよ(大笑い!)」と言った一言から主役のルドルフをやらせていただくことになりました。
 主人も私も英語では、仕事、旅行において常に悩みの種! 娘にはと、2歳からニッセイトでお世話になっています。お教室では初めよく泣いていた子でしたが、今では熱があっても英語だけはお休みしたくないというぐらいになりました。
 私の紙芝居は桃子に内緒。練習を主人に聞いてもらうと「楽しそうでいいナァ」とうらやましそう。そう、練習からとっても楽しくやらせていただきました。学生時代のように!
 本番ではサンタ姿のパトリック先生と共に、“赤鼻”もつけて子供たちを前にちょっと緊張。数分がとても長く感じられました。帰宅後、桃子はパパにそ-っと耳元で、「ママね、赤鼻のトナカイ、お鼻に赤いのつけて上手にできたよ!」って言ってくれました。

川越スクール 長谷川広子(桃子ちゃん〈年少〉のお母さん)

 川越スクールの幼児クラス合同パーティーでは、お母さん方に紙芝居をやって頂きました。結構、強引(?)に配役を決め、リハーサルは集まれる人だけ前の週に1時間。お母さんたちの熱演を真剣な眼差しで見ていた子供たちの姿もまた印象的でした。


 

「発表の場」「交流の場」として

 クリスマス・パーティーの位置づけを私たちは「発表の場」「交流の場」と考えています。通年は劇を披露してきました。劇は英語をコミュニケーションの手段として学習する上で最も効果的な方法のひとつです。しかし、時間や練習場所の制約、衣装や小道具と準備が非常に大変なことも事実です。「紙芝居」は、思案の末に出てきたアイディアでした。でも、始めてみると意外な利点も。
人前で演じることに抵抗が少ない
人数の多少をダブルキャスト等で補いやすい
風邪で欠席があった場合でも、代役がききやすい などなど。
 台本が読めるようになってくると、次のステップに入ります。大きな声を出す、声に感情を移入する、手や顔の表現を豊かにする、といった段階です。生徒からは、「えーッ、読むだけじゃないの?」という声も聞かれましたが、そう言う子供たちも練習の回をこなす毎に『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』の世界にハマッテいきました。
 「英語を勉強する」ということは、どういうことでしょう。英語はことば、ことばは心のキャッチボール。そこに大切な学習があるような気がします。各スクールでは毎日、異なったキャストによる『赤鼻のトナカイ、ルドルフ』が演じられました。どれも名演技。そして楽しそうでした。一味違ったことばのキャッチボールを楽しんでいたようです。


 

今月のへぇー! 

舌を出してごあいさつ!?

 人に会って、いきなり相手にベェーと舌を出されたりしたら、「え? なによ、この人!」と思ってしまいますよね。日本では、からかったり拒否したりする意味のこのジェスチャーは、なんとチベットの人たちのあいさつなのです! 相手に敬意をあらわすもので、舌を長く出す方が丁寧なんですって。こんな意外なあいさつのし方もあるのですね。ベェー! じゃなくって、へぇー!


 

編集後記

What is essential is invisible to the eye.
(ほんとうに大事なことは、目に見えないのさ)

 今回も『星の王子さま (サン・テグジュペリ著)から。キツネが王子さまに教えた極意です。私たちは、評価をデータ(数字)という目に見えるものに頼ります。成績、通信簿、偏差値、ボーナス(?)…。でも数字にできないもの、目に見えないもの、そんな中にこそとても大切なことがあるんですよね。紙芝居を披露する子供たちの姿を見ていて、点数で評価されない学習にある何か大切なものを改めて感じました。


 


 

 

1998/12/01 1998年12月号(Vol.40)お父さんも大奮闘!!  手作りコスチューム


 

お父さんも大奮闘!!
  手作りコスチューム

 ハロウィンのコスチューム? アイデアが浮かばない。はっきり言って苦手。忙しいのに…。デパートに行けば見映えのするいろいろな衣装が売り場を飾っています。でも、敢えて手作りコスチュームにこだわったお母さん方にそのエピソードをお尋ねしました。


 

やるからには本物らしく

 『もののけ姫』を選んだ理由は、話題性があることと、何より琴乃が大好きでずいぶん前から紙のおめんをパパに作ってもらい、サンになりきってビデオを観ていましたので、それに決めました。
 やるからには中途半端にせず、手作りで、本物らしく、をモットーに家族全員で力を合わせて準備にかかりました。特別苦労したということはありませんが、琴乃の体が小さいので、果たしてうまくいくかな? という心配はありました。でも、そんな心配をよそに、本人は『もののけ姫』になれると大喜びで、その日を指折り数えて待っていました。悩んだことは、「山犬の毛」をどうするかで、何度も何度も話し合いました。結局、着物のショールが一番近いということで、呉服屋さんから中古を譲って頂き細工をしました。
 今回、子供の良き思い出づくりにパパが全面的にがんばってくれたので、大満足の『もののけ姫』ができました。そして、家族全員楽しい時間を過ごす事ができました。

池袋スクール 梅堀聖子(琴乃ちゃん〈年少〉のお母さん)


 

「これは捨てないでネ」

 3回目ともなるとアイデアもそう簡単には思い浮かびません。日が迫っているというのに考えがまとまらず、気が焦っている私は幼稚園の先生をしている妹に泣きつき、一緒に考えてもらう事にしました。妹は一冊の本の中からスペース・スーツを着た男の子を指して「こんなのを作って着せてあげたら子供は絶対に喜ぶワヨ!」と。
 それからが大変。ヘルメットの材料は家にある物で済みましたが、スーツの方は買い出しをしなくてはなりません。材料を揃えるため文具店から始まり、手芸店に行ったり、ホームセンターをあわただしくかけずり回ったり・・・。「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤の末、出来上がったのが夜中の12時を回っていました。
 当日、息子は喜んで着てくれ、満足げな笑みをこぼしていました。親の苦労を知ってか知らずか、ハロウィンが終わっても「これは捨てないでネ」と今も大切にとってあります。終わってしまえば粗大ゴミ、でも息子にとっては宝物なのでしょうか。来年の事を考えると頭が痛くなりますが、息子の笑顔を想うと「又、来年も頑張らなくちゃ!」と思う楽しいハロウィンでした。

川越スクール 塩野恵美子(祐久くん〈年長〉のお母さん)


 

ポイントは、色使い

 今回が3回目の参加。毎年何にしようかと子供とあれやこれやと考えながらコスチュームを決めています。今年の『ルパンⅢ世』は去年から決めていました。洋裁などした事のない私は四苦八苦。家にある物を利用しながら、2~3日かけて仕上げています。
 1年目は『赤ずきんちゃん』。これは男なので気に入らなかったようです。その時は、赤いずきんを作り、それに毛糸で三つ編みのおさげ髪を縫い付けました。服は貰いもののスカートをはかせました。
 2年目は『ピノキオ』。下の子も加わって「ダブルピノキオ」にしました。フェルトで帽子を作り、半ズボンを縫いました。
 そして今年の『ルパンⅢ世』。適当に型紙を作って赤いジャケットを縫いました。コスチュームを作る上で自分なりにポイントを置いている事は、家にあるものを使うことと、その色使いです。赤・青・黄色などの原色を使って目立つようにしています。智也は、昨年の『ピノキオ』が今までで一番気に入っているようでした。

川越スクール 泉 弓子(智也くん〈年中〉のお母さん)


 

ちょっと憂鬱に…

 正直言って、「またハロウィンのコスチュームを考えるんだなあ・・・」とちょっと憂鬱になりました。今年はどんなのにしようか、子供と相談していてもなかなか良い案が浮かばず脱線ばかり。時間だけがどんどん過ぎていきました。
 上の子が学校で仮装行列に出るための衣装をビニール袋で作っているのを見て、“堅苦しく考えずに家にあるものを使えば”と思い、見回すと祐が夏休みに画用紙で作ったサッカーボールが。それを被れるように切り取り、色を塗れば『みかん星人』の頭出来上がり。次は服、ちょうど転居したばかりでエアーマットがあり、「これを洋服にしてカラーテープを貼ればいいよ」と祐の案。主人がひだを寄せたり切れ目を入れたりして型を決め、それをテープで留めました。後はカラーテープを思いのまま貼り完成。終わってみれば、とても楽しい時間を過ごすことができました。

池袋スクール 河田和子(祐くん〈小2〉のお母さん)


 

手作りは、気持ちが伝わる

 紙面の都合で、4名の方にしかお話を伺えなかったのが残念です。各ご家庭、ハロウィンの当日までにいろいろなドラマがあったことでしょう。全部を手作りにするのは大変なのでワンポイントだけ工夫した、という方もいらっしゃいました。お父さんが加わり家族で取り組んだという裏話は、心温まる思いがしました。そんなふうにして出来上がったコスチュームは、お子さんにとっては代え難い宝物ですよね。いつまでも大事にすることでしょう。子供の感性って、こんなふうにしても養われていくんだなー、と微笑ましく思いました。
 お母さんのおにぎりがコンビニのおにぎりより美味しいのは、作っている人の気持ちが伝わるからだといいます。手作りコスチュームにはそんな気持ちがいっぱい詰まっているようでした。


 

Halloween Costume Contest ’98

池袋スクール

ベスト・コスチューム

梅堀琴乃(年少)

アイデア賞

原田侑弥(小4)

カワイイで賞

嶋田あさひ(2歳)

川越スクール

ベスト・コスチューム

塩野祐久(年長)

アイデア賞

渡辺康平(年少)

カワイイで賞

西川優花(3歳)


今月のへぇー!

ブルガリアのあべこべイエス&ノー!
 「うん、そう」、“Yes!” などと言う時、人は自然に首を縦に振っています。「いいえ」と言う時は横に振りますね。ジェスチャーは各国様々と言えども、これくらいは同じだろうと思いきや、なんとブルガリアでは反対なのです! 「はい」と言う時は首を横に、「いいえ」の時は縦に振るんだそうです。はっきり言ってややこしい! ブルガリアに旅行する時には、事前に練習した方が良さそうですね。へぇー!


 

編集後記

It is the time you have wasted for your rose that makes your rose so important.
(君のバラが君にとって特別なのは、君がそのバラのために時間を浪費したからだよ)

 「星の王子さま」(サン・テグジュペリ著)の中できつねが王子さまに言った一文です。忙しい人は常にやらなければならないことに追われています。効率を考え、無駄を省くことに一生懸命です。“waste (浪費する、無駄にする)”とは相反します。しかし、何かのために、誰かのために自分の時間を “waste” することは、私たち人間にとってとても大切なことのように思います。
 


 


 

 

1998/11/01 1998年11月号(Vol.39)もうひとつの家族


 

もうひとつの家族

—– 海外ホームステイ体験記

 この夏、池袋スクールの3名の生徒がそれぞれ海外でホームステイを体験してきました。出発前のドキドキも帰国する頃には大きな感動に。いろいろな不安、つらさ、困難を乗り越えられたからこそ、喜びも一入なのでしょう。今回は、この3名のホームステイ感想文を紹介します。


 

ホームステイを体験して

岡野香保里(中2

 私は今回、初めてホームステイを体験しました。私の行った所はアメリカのワシントン州にあるモーゼスレイク市という小さな町です。10日間という短い期間でしたが、とても充実した楽しい毎日でした。最初は、なかなか自分から話しかけることができなくて不安でした。でも時がたつにつれて少しずつ自分から話しかけられるようになりました。話すスピードが速くて何を言っているのかわからないこともありました。けれど気をつかってゆっくり話してくれるので、だいたい言っていることはわかりました。私もボディランゲージを使ってなんとか会話をすることができました。私がホームステイした家は、ママさんとジェイミーという私より1つ年下の12歳の女の子、それに犬2匹、猫2匹で、とてもあたたかい家族でした。ジェイミーは私より年下なのにしっかりしていて、とても心の優しい女の子でした。町に出ると、知らない人でも気軽にあいさつをしたりと本当にマイペースであたたかい町でした。遊園地に行ったり、プールに行ったり、とても楽しかったです。
 10日間はあっという間に過ぎました。帰るのがとてもつらかったです。ママさんが私を抱きしめて泣いた時は、私も涙がいっきに吹き出しました。初めはすごく緊張して大変だったのですが、本当の家族のように親しむことができてとてもうれしかったです。来年もまた行けたらいいなと思います。本当に良い体験ができて良かったです。みなさんも、機会があったら是非、ホームステイを体験してみてください。


 

ENJOY CANADA

山崎玲(中3)

 私は、この夏、23日間、カナダにホームステイに行ってきました。空港から私たちの街に行くまで、「友達と最初に会った時、何て言おうか」と考えましたが、会った時は、「Hi!」としか言えませんでした。夜着いたのでその日はすぐ寝ましたが、今思うとその日が一番日本に帰りたかった日だったかもしれません。4歳の子の話していることもあまり理解できず、落ち込んでしまったからです。
 その後は、あっという間に過ぎていったような気がします。初めは、ランチのお弁当のサンドイッチ、まるごと1個のりんごにクッキー、チョコレートケーキがいやでいやでしょうがなかったけど、その日本とは全く違った食生活にも慣れてしまいました。慣れとはこわいな、と実感しました。他に違うところといえば、日本よりも家の中と外の区別がぜんぜんなく、家の中をくつで歩いている人も、裸足で歩いている人もと、さまざまでした。最初は、「ゲッ」と思ったけど慣れてしまうものです。
 カナダに行って一番イヤだと思ったことは、マクドナルドやケンタッキーに行って、自分で何かを注文する時です。日本と同じ発音で「ハンバーガー」と言っても通じません。そこがやっぱり英語を話す国だと思いました。どこに行っても発音って大事だなと実感しました。


 

すべてが広かったカナダ

田中和弘 (中2)

 ワタクシは、去年と今年、アイスホッケーの合宿のため2週間ほどカナダに行ってきました。やっぱり日本とはスケールとケタが違いました(泣)。自然はとてつもなく広大で、この「広大」という単語を使用しても足りないくらいでした。
 最初、カナダに行く時の飛行機の中で学校やニッセイトで習った英語がうまく通じるだろうか、ということがかなり心配(苦笑)だったのですが、現地に行ってみると目茶苦茶通じました(笑)。イヤというほど通じました(大笑)。しかし、be動詞と一般動詞が変に混ざったり、発音が変で通じなかったり(爆笑)、といろいろトラブルはあったのですが、彼らは初対面の「外国人」のワタクシたちをとても親切に迎えてくれました。ことばも文化も違う国から来た「外国人」のワタクシたちを。これには本当に感激しました。国土が広いせいもあるかもしれないが、それは日本人によく見られる「外国人」との接し方とは全く異なるものに見えました。
 ワタクシたちが大人になるこれから先の未来、より外国の文化や人々と関わることが多くなるかもしれない「国際化社会」の中で、自分と意見の違う人を認めず、自分の意見ばかりを優先している人は、その環境に慣れていけるのだろうか? より良い答えを出すことができるのだろうか? そのような人は、日本以外にもいるかもしれない。初めて外国の文化を体験し、ワタクシは、こんなことを考えました。


 

体験に勝る学習なし

 どの感想文からも子供たちの成長がうかがえます。今まで当たり前だったことが、外国ではそうでなくなる。生活様式の違い、価値観の違い、考え方の違い・・・。時にはそれらが耐えられないほどのショックだったり、また大きな感動だったり。でも、一緒に生活していく中で、そんな異文化を自然と受け入れられるようになったり。努力したけどやはりダメ、なんていうこともあるかもしれません。大切なのは、いろいろな“違い”に出会った時、直ちにそれを拒絶するのでなく、まず観察し、ひとつの事実として受け止めてみることだと思います。その時、「自分は正しい」「相手はおかしい!」を疑ってみる必要があります。「相手の方がもしかしたら正しいかもしれない、理にかなっているかもしれない」そう自問してみる。つまりコップの水をいったん空にする。そして新たな水を注ぎ入れる。そうしないと溢れてしまうだけですから。それから、自分の中でその事実を消化できるか、じっくり味わってみる。
 “違い”はなにも海外にばかりあるわけではありません。隣の家にもあります。海外の場合は、文化の相違などによってより大きな“違い”になるため、衝撃や感動も大きいのでしょう。子供たちの感性はとても豊かです。だからこそ、この時期、知識の吸収ばかりに一生懸命になるのでなく、いろいろな体験もして欲しいと思います。


 

今月のへぇー! 

オセロゲームの考案者は日本人!!
 皆さんよくご存知のオセロゲーム。そう、あの盤の上で駒を白黒に返して勝負を競うやつ。“Othello”なんて書いてあるからてっきり外国のものと思いきや、実は、ここ日本で生まれたものなのです。1972年頃に長谷川五郎さんという方が、古くからイギリスにあった類似のゲームをヒントに考案し、以後、大ブームを巻き起こしました。単純なルールで奥が深いこのゲームは世界に誇ってもいいですよね。へぇー! 


 

編集後記

Spare the rod and spoil the child.
ムチを惜しむと子供がだめになる
(かわいい子には旅をさせよ)

 親の過干渉をテーマとする新聞の特集記事を目にしました。特異なのは、子供が成人した後も干渉が続くことです。確かに 「旅」に出すのも心配な昨今ですが、問題は子供をいつまでも自分の思い通りにコントロールしようとするところにあるようでした。なぜでしょう? 子供が巣立つことにより自分が独りぼっちになってしまう、そんな恐怖感があるのかもしれません。しかし、どこかで意を決しないと…。自立に“旅 (単なる旅行に限らない)”は欠かせません。自分で考え、行動する。失敗もあれば感動もある。自分の意志で行動したことには自ずと責任を取るものです。そうすることで生きていく勇気を養っていくのではないでしょうか。


 


 

 

1998/10/01 1998年10月号(Vol.38)オープンクラス   コエ・こえ・声


 

オープンクラス
   コエ・こえ・声

 10月より後期授業が始まりました。前期の半年間を振り返り、納得のいく上達を感じられましたでしょうか。節目ごとにちょっとした反省会を行ってみるのもひとつです。もし、納得のいく上達が得られなかったとしたら、原因は何だったのか、それは、後期、改善できるのか、などじっくり話し合ってみてはどうでしょう。反省はなにも否定的なものばかりではありません。素直に上達を感じられたら、それを認め、褒めてあげることも大切です。今月号は、オープンクラス(授業参観)でご回答いただいた保護者のアンケートをもとに、その声をご紹介します。


 

オープンクラスの目的

 ニッセイトでは、オープンクラス(授業参観)を前期に二度、後期に一度行っています。オープンクラスの目的は、
 Ⅰ. 学習内容の確認
 Ⅱ. 学習姿勢の確認
の大きく分けて二つにあります。なぜ、このことが大切なのでしょう。それには、以下のことが考えられます。
英語学習のシェアリング(共有)
褒めてあげたり、叱ったり、また、レッスンでのこと、先生のこと、お友だちのことを聞いたりしてコミュニケーションの時間を持つことです。
協力ポイントの発見
教室でどんなことを学習しているのかが分からないと、協力のしようがありません。何が得意で、何が苦手なのか、家でどんなことをすればいいのか、などを発見できるのもオープンクラスの利点です。
問題の発見
「最近、子供が英語に行きたがらない」といったことが時々あります。なぜか見当がつかず、授業を見てみると、「どうも授業内容についていけていない。それが負担になっているよう」、なんてこともあります。
 
 お子さんが高学年になってくると家族の見学を嫌がる子供たちも増えてきます。「もう、本人の自主性に任せています」という方もいらっしゃいますが、中には、「絶対に来ないでね!」と釘を刺され、見学したくてもさせてもらえない、といった方もいるようです。そんな時は、遠慮なく、スクール・コーディネーターや担当講師にご相談ください。クラスでの様子、上達度、課題などお話させていただきます。また、ニッセイトでは、前期、後期終了時にレポートカードを全員に渡しています。他の用事や子供の抵抗(?)で見学できなかった方は、そのレポートカードも参考にしてください。


 

オープンクラスのアンケートより

 オープンクラス後、保護者の方にアンケートをお願いしました。

お子様の上達を感じられまし
たか?

はい

少し感じる

あまり感じない

まったく感じない

29.3%

63.2%

7.5%

0.0%

ご家庭で英語による話しかけ
(英語のキャッチボールなど)
をなさっていますか?

はい

ときどき

あまりしていない

まったくしていない

8.9%

26.9%

47.8%

16.4%

ご家庭で何か一緒に英語を
学習する習慣がありますか?

はい

いいえ



55.2%

44.8%



 子供たちの英語の上達に関して、「上達を感じる」「少し感じる」が9割を超えていました。私たちにとって、とても励みになるデータです。しかし、「少し感じる」は、微妙な心境を表しているとも言えます。「はい」ではない、ということでもあるわけですから。上達が著しく見える時とは、概して特別な興味が芽生えてきた時やなんらかの刺激があった時です。ですから、教室で、ご家庭で、そのための環境創りはとても大切です。
 
 「ご家庭で英語による話しかけ(英語のキャッチボールなど)をなさっていますか?」の回答は、子供たちの年齢に深く関係していました。幼児、小学生低学年では、「はい」「ときどき」と回答いただいた方が多かったのですが、高学年になるに従って、「あまりしていない」「まったくしていない」といった方が多いようでした。英語のキャッチボールは、いざ構えてしまうとうまくいかないかもしれません。お互いに遊び心がないと、照れや難しいというイメージが邪魔をしてしまうからです。
 
 次に「ご家庭で、何か一緒に英語を学習する習慣がありますか?」の質問。約5割の方が家庭でも一緒に英語に触れられているということは、とても心強く感じられました。その数例を紹介します。

■手遊び歌を一緒に歌っています。(3歳女子のお母さん)
■「英語であそぼ」のCDを購入し、赤ちゃんも交えて歌ったり、踊ったりしています。(小3男子のお母さん)
■たまに、「Let’s Go」カードを一緒にやります。(小1男子のお母さん)
■時々、パソコンで英語のプログラムを一緒にします。(年少女子、年長男子のお母さん)
■最近、文字に興味が出てきて、看板の英文字などを一緒に読んだりしています。(小1男子のお母さん)
■パパとセサミの単語ゲームをやっています。ピンポン、ブーという音が鳴るパーティーグッズがあるのですが、パパがそれを使って一緒に遊んでいます。単語が言えると、「ピンポン!」間違えると、「ブー!」。とても楽しくやっています。(年中女子のお母さん)
 
 子供たちってゲームが好きですよね。なにもハイテクでなくていいのです。ちょっとした工夫で、お勉強もゲームになります。「勉強しよう!」と言うと敬遠されますが、「ゲームしようか?」と言うと大喜び。夢中になって取り組みます。やっていることは勉強なんですけどね。
 
 さて、次に皆さんから寄せられたオープンクラスでの感想もご紹介しましょう。

■楽しそうで良かった。家で復習していないので、もう少しさせてみたい。劇はなかなか良かったと思う。(年長男子のお母さん)
■家でもっと英語を使う機会を作りたいと思います。(小3男子のお母さん)
■間違えても、元気に大きな声を出して学んで欲しいと思いました。(小5男子のお母さん)
■意欲的に取り組んでいて大変良かったと思います。家でまったく勉強していないのに、授業についていっているので驚きました。(小4男子のお母さん)
■子供たちの成長ぶりを見て、とても嬉しく思いました。生きている英語を話している感じがしました。(小6女子のお母さん)
■頭で理解していても、英語で表現するのはなかなか難しい。子供達が一生懸命表現しようと努力していたので、先が楽しみです。(中2男子のお母さん)

 また、今後の要望として、「宿題がないと家で全くやらないので、少し出してください」「発音を徹底的にお願いします」などがありました。講師と相談しながら善処していきたいと考えています。オープンクラスを機に、子供たちとご家族の方が一緒に英語を勉強したり、英語について話をしたりして、コミュニケーションが活性化されることを願っています。きっとまた、子供たちの意欲にも変化が生じてくるはずです。ポイントは、干渉でなく、一緒に取り組むことです。また次回オープンクラスを楽しみにしていてください。


 

今月のへぇー!

プレゼントに、時計はダメ!?
 お祝いや記念に素敵な置時計のプレゼント。ちょっと気が利いていると思いきや、これが中国や香港では不愉快なことに! 置時計、掛時計のことを中国語では「鐘(ツン)」と言い、“時計を送る”は「送鐘(ソンツン)」となって、“お葬式を出す”という意味の「送終」と発音が同じだからなのです。ちなみに腕時計なら大丈夫。贈り物にふさわしくないものとして、刃物はよく知られていますが、こんなものもあったのですね。へぇー!


 

編集後記

As you sow, so will you reap.
蒔いた種は自分で刈り取れ (因果応報)
 収穫の秋。農業を営む多くの人にとってとても大切な時期です。しかし、私たちも日々種まきをしています。日々の行い、学習がそうです。結果が悪いと、つい神様を恨めしく思ったりしますが、長期的には、やはり神様は公平で正しいようです。良い努力は、必ず我が身に返ってきます。その逆もこれ然り。日々の努力ですね…。


 


 

 

1998/09/01 1998年9月号(Vol.37)英検にチャレンジ!!


 

英検にチャレンジ!!

 暦も9月。食欲の秋。スポーツの秋。そして、読書の秋。旬のものを食べ、汗を流し、好きな本でも読み、ちょっと生活にアクセントをつけてみませんか。何かテーマを決めて取り組んでみるのもいいでしょう。お子さんと一緒に英検を受けてみる、通信講座で資格を取る、なんてどうですか?


 

英検の実施について

 英検。英語を学習してきた多くの人に馴染みのある試験ではないでしょうか。英検の正式名は、文部省認定実用英語技能検定。5級から始まり、1級まで7段階に分かれています。現在では、幼稚園児から一般社会人まで年間延べ300万人以上が受験志願しているといいますから相当な数です。日本ではそれだけ知名度のある試験ということができます。
 英検以外にも、「TOFEL(トフル)」「TOEIC(トイック)」「国連英検」それに「児童英検」などたくさんの試験があります。「TOFEL」「TOEIC」は、リスニング、リーディングを主とした世界共通の試験です。「TOFEL」は、主に留学を目指す人を対象とし、「TOEIC」は、ビジネスや生活の中での英語理解力をみる試験です。ちなみに、「TOFEL」「TOEIC」では、得点が知らされるだけで、合否はありません。「国連英検」は、国連の理念の理解と国連公用語の一つである英語の普及を目的としています。「児童英検」は、1994年に始まったばかりのまだ新しい試験で、児童を対象に3級、2級、1級があります。ニッセイトでも受験を求める声がありますが、テスト内容が会話クラスの授業を反映していない、長期的目標になりにくい、などの点から導入を見合わせています。
 英語は、ピアノやスイミングなどと比べて、客観的な上達度がわかりにくいものです。学習年数の経過と共に、やはりなんらかのバロメーター(判断基準)が欲しくなってきます。スポンサー(保護者)からしてみればなおさらでしょう。英語試験の需要はそこにあります。ニッセイトでは英検を実施していますが、その理由はこんなところにあります。
1.知名度があり、客観的上達度の判断基準になる。
2.長期的な学習目標を立て易い。
3.学習の刺激剤となる場合がある。
4.高校入試、大学入試において英検取得者を優遇する学校が多い。
5.ニッセイトのカリキュラム進行に合っている。


 

いつから受験するのが良いのでしょう?

 よく雑誌などの広告に「幼児で英検5級合格!」などといった見出しを見かけます。しかし、5級レベルの内容は、中学1年修了程度を出題範囲に問題が作られています。幼児が受験するには、少し無理があるように思います。ニッセイトでは、GE(総合英語)クラスでフォニックス学習などを通して文字が読めるようになり、さほど特別な準備学習をしなくてもある程度問題を解けるようになってきている生徒に対して、受験の案内をしています。合格をより確実なものにするため、短期の『英検直前対策講座』も設けています。参考までに過去の英検5級から出題された問題の一部を紹介します。
 
  
(     )に入れるのに最も適切なものを1,2,3,4の中から一つ選び、その番号のマーク欄をぬりつぶしなさい。

  (平成10年第1回英検5級問題より)

(1) (    ) is the seventh month of the year.
 1 June   2 July   3 August   4 September
(2) My camera is very old. I want a (    ) one.
 1 young   2 tall   3 new   4 long
(13) Tom goes to school (    ) bike.
 1 under   2 at    3 by    4 with
 


 

試験がないと勉強しない?!

 英検は、少し伸び悩んでいるような生徒に対して効果的な学習刺激剤になることがあります。英語を学習し数年たつと、ただ楽しいだけでは物足りなくなってきます。上達の実感や達成感が欲しいのです。そもそも子供たちには知的欲求がありますから、その欲求を満たしてあげることはとても大切です。今までとは違った学習を始めることで、勉強に新鮮味が生じ、分かることで自信が芽生えてきます。英語の学習に自らの目標設定ができるようになってくるのも大きな進歩です。しかし、英検の一番の効用は、「試験がないと勉強しない」ということかもしれません。これは、英語に限ったことでもありませんが・・・。はっきりとしたビジョンがない。必要性に迫られていない。そういった状況下では、「自らを追い込むことで学習意欲を刺激する」ことがこの飽食時代の自己啓発術なのかもしれません。
 子供たちにとって、英語の学習は長期戦です。長期戦をうまく乗り切るには途中における目標設定が大切です。「英検=英語の学習」ではありません。あくまでも、自分の実力を知る一つのモノサシです。うまく利用して、今後の学習に役立てて欲しいと思います。


 

 英検合格者インタビュー

 
今年度第1回英検で、みごと2級に合格した川越スクールの渡辺千登里さんにインタビューしました。千登里さんは、現在学習院大学英文科の1年生です。

2級合格、おめでとうございます。
何度目のチャレンジでしたか?
大きい声で言えませんが、8回です。中3で準2級に受かってから毎回挑戦してきました。
すごい!。勉強はかなりやりましたか?
そうでもないです。だから今まで受からなかったんですよね。でもニッセイトの英検直前講座ではかなり集中して勉強しました。自分が理解できていないところがわかったり、分からないところをその場で聞けたのはとても良かったです。
英検を受けてきて良かったな、と思うことは?
学校だけの成績では自分が社会的にどのレベルなのか、どのくらい通用するのかが分からないじゃないですか。その点、英検は他の学校の人も社会人も受験しているので、自分に対する客観的判断ができていいと思います。
ニッセイトにはいつから通っていますか?
小学校4年生からです。
どんなところが役に立っていますか?
大学の授業は、ネイティブ講師による授業が多いのですが、抵抗が少ないのはニッセイトのお陰かなって思っています。
それに、洋画が少し聞き取れるようになってきたのはとても嬉しいです。
将来の夢は何ですか?
翻訳家になりたいなと思っています。
どういった分野の翻訳をやってみたいのですか?
童話や映画をやれたらと思います。
それは楽しみ。戸田奈津子さんを目指してがんばってください。


 

今月のへぇー! 

ヨーロッパには“0階”が存在する!?
 パリのデパートでのこと。買い物も無事終え、出口へ向かおうと“1階”まで降りました。が、しかし、その出口がどこにも見当たりません! そう、ヨーロッパでは、上へひとつ階を上がるごとに1階、2階…と数えていくので、“1階”は、日本でいう2階にあたるわけです。私たちがいう1階のことは、英語では “ground floor” と言い、数字で表す場合は“0”。出口へ向かうためには“0階”まで降りなくてはいけないのです。へぇー!


 

1998年度第1回 英検合格者発表

5級    清水愛(中1)   守屋友貴(中1) 
4級    鈴木絵梨(小6)   大橋由乃(中1)   周東未希(中1)   岡野香保里(中2)
3級    松本佑介(中2)   鈴木顕(中2)   内藤香織(中2)   梁瀬友秀(中3)   平緒真希(高1)
準2級   寺岡真実(中3)   大橋美咲(中3)   坂本夏実(中3)
2級    石川敏和(高3)   渡辺千登里(大1)


 

SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)
成績優秀者発表

 7月に Basic-c 以上のレベルで、スペリング・コンテストを実施しました。
BASIC-c 部門
1位   100点 寺岡実紀(小6)
2位   96点 廖嘉恵 (小4)
3位    94点 西原麻美(小6)
4位   87点 松野翔太(小5)
5位   85点 寺尾美緒(小4)

INTERMEDIATE 部門
1位   100点 徳野博貴(中1)
2位   96点 寺岡真実(中3)
3位   92点 大谷幸 (中1)
4位   92点 鈴木顕 (中2)
5位   88点 石井沙季(中1)
※次回は、1月に実施します。


編集後記
It is never too late to learn.
学ぶのに遅すぎるということはない (六十の手習い)
 先日テレビでは九十を過ぎたおばあちゃんが理由あって中退していた高校に再入学し、卒業、なんてやっていました。とても輝いていたのが印象的でした。ついつい、「もう歳だから…」と口癖にしてしまいがちですが、そんな言い訳をしているのが恥ずかしくなってきます。


 


 

 

1998/07/01 1998年7月号(Vol.36)ドラマの導入が 始まりました


 

ドラマの導入が
始まりました

 かねてからニッセイトでは、様々な形態でドラマに取り組んできました。大舞台を経験した子供たちからは、「今でも、あの頃に覚えたセリフは覚えているよ」という声を聞きます。このことは単に記憶力だけの問題でないように思います。ドラマによる体験が言葉をより強く印象づけたのではないでしょうか。ドラマと外国語学習、ニッセイトが長年にわたる試行錯誤の中で得た、ひとつのアプローチ方法です。


 

言葉の体験学習

 ニッセイトでは、言葉を実践的に体験学習できるよう、会話クラスを外国人講師が担当しています。しかし、このシステムだけでは充分と言えません。学習したことを意図的に使わないと、スピーキング、表現力などを主としたコミュニケーション力はなかなか養われないからです。クラスは非常に限定された時空間です。その中でより効果的な実践方法をと考えた時に、ドラマがありました。いわゆる仮想体験です。またドラマ・アプローチの魅力は、ことばの学習と共にコミュニケーション学習ができることにもあります。目を見て話す、相手のセリフを良く聞く、声を届かせる、生徒同士の共同作業、相互活動などがそれです。過去の舞台では子供たちのすごさを私たちは目にしました。普段なら1ページのテキストの暗記を億劫がる生徒が、何十ページものセリフを覚えてしまったり、日頃おとなしそうな生徒が大勢の人の前で堂々と歌ったり、踊ったり。
子供たちに秘める無限の可能性を実感させられた思いでした。そして、このすごさを通常のクラスにも応用できないかと研究を進めてきました。今年度、Basic(基礎科)の全クラスのカリキュラムに、ショートスキット(寸劇)という形式で導入することに至った背景です。
 現在、Basicクラスでは、「Let’s Go」のシリーズを主教材にしています。各レベルのテキストには、8つのユニット(単元)があり、基本的に2年間かけて学習します。今回導入したショートスキットは、各ユニット毎に学習内容を復習体験できるように内容を構成しています。ショートスキットは、二人の会話形式で行われる短いもので、言葉のキャッチボールとしても楽しめるようにしています。でも、なぜドラマによるアプローチが効果的なのでしょうか。


 

車の運転と言葉の学習

 何年か勉強してきたはずの英語。しかし、「使えない」と嘆いていらっしゃる方も多いようです。「読むのならなんとか、でも聞いたり、話したりとなるとどうも物怖じしてしまって…」という声もよく聞きます。当然と言えば当然です。学校で勉強してきた英語は、読んで訳すことがほとんどだったわけでしょうから。英語を実際に使ってみるといった体験は、あまりなかったに違いありません。 さて、車の運転を想像してみてください。テキストだけの机上学習で運転できるようになるでしょうか?まず難しいでしょう。アクセル、ブレーキ、ハンドリング、それぞれのタイミングは実際にやってみないと修得できません。慣れないうちは、ノッキングを起こしたり、ブレーキを踏み損ねたり、エンストを起こしたりと失敗を重ねます。それでも机上学習と違って体で体験したことは、記憶が確かです。とっさの対応ができるのもそのためです。1年くらい運転していなくても、結構平気ではないでしょうか。しかし、5年、10年となるとちょっと勇気が要りますよね。言葉も同じです。長い間実践で使っていないと、結構自信も失せてしまうものです。これを読んでいる方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか?「昔は、これでも…」なんていう方が。


目的は演じることでなく、
言葉を体で味わうこと

 6月に行われたオープンクラスでは、日頃の練習成果を披露しようと、お母さんやお父さんの前で、ペアになった子供たちがショートスキットを発表しました。「緊張した」「恥ずかしかった」「練習の時はうまくできていたのに、本番でうまくできなかった」「セリフが長くて忘れてしまった」「教室に来る途中に、お父さんと車の中で練習してきた」と子供たちからもいろいろな声が聞かれました。
 ショートスキットも練習を開始した頃は、演じることばかりに気がいってセリフが先行してしまうこともしばしばでした。例えば、“Open it” (開けてごらん)というセリフがあります。ところがパートナーが既に開けてしまっているのに “Open it”はおかしいわけです。でも言葉として理解していないと、そのおかしさにも気付けなかったりします。それでも練習を重ねて行くと、自分の言葉として実感できるようになり、また演じることが楽しくもなってきます。セリフの不自然さ、タイミングのずれに自ら気付くことができるようにもなります。そうなったらしめたもの。その言葉をモノにできたともいえるでしょう。時には、失敗してクラスが大爆笑することもありました。しかし、それはそれで和やかなクラスづくりに一役買ったようです。 人前で演じることに慣れていない子供たちは、声が小さかったり、恥ずかしがったりして演技もギクシャク。練習に飽きてしまい、だらだらと時間ばかりが過ぎていってしまうこともあります。しかし、文字に頼らずにできるようになるためには、かなりの練習が必要です。劇として見ていると、何か歯がゆさを感じたりしてしまいがちですが、そもそも、このショートスキットは発表を最終目的としていません。演技の上手下手は関係ないのです。プロの俳優を目指しているわけではありませんから。ただドラマは表現力を養うのに有効な学習方法です。大切なのは、その言葉を体で味わうこと。体で覚えたことはそう簡単に忘れないものです。ショートスキットを通して、英語を言葉として体験し、同時にコミュニケーション能力を養っていって欲しいと願っています。


 

今月のへぇー!

えっ! サウナって家にあるもの?
 サウナ風呂と言えば、日本では、温泉やスポーツ・ジムなどで見かけるものですが、その発祥の地であるフィンランドでは、たいていの一戸建ての家や別荘にサウナがあるのです。そして、入り方もひと味違う。しばらくサウナ風呂の中でじわーっと汗をかいた後、外に飛び出し、目の前の桟橋から湖や海へドボン!(しかも裸のまま?!) これを繰り返すんだそうです。森と湖の国フィンランドならではという感じですね。へぇー!
 


※連載特集『ガンバレ沙耶ちゃん、達也君!』は、都合により終了とさせて頂きます。


編集後記
Experience is the best teacher.
(経験は最も良い教師である)
 どんなにテキストで学習しようと、自分の経験を通して学んだことに勝るものはないということわざです。スポーツ、楽器、パソコン、なんでもそうかもしれません。へまをしたり、あることができなく必死になったり、できなかったことができると飛び上がって喜んだり。そうやって覚えたことはより確かな実力となります。とにかく体が覚えるまで練習、練習、その繰り返しですね。


 


 

 

1998/06/01 1998年6月号(Vol.35)出会い  そして別れ      Part 3


 

出会い
  そして別れ      Part 3

 

 新学期も始まり、2ヶ月が過ぎようとしています。4月の緊張は何処へ、教室からは子供たちの元気な声、笑い声が聞こえ、楽しく学習されている様子が伺えます。前の先生は、こんなところが良かった。今度の先生は、こんなところが好きだな。こんな風に前向きに、新しい人との出会いを迎えられたら素晴らしいと思います。インタビュー記事をきっかけに親子でゆっくり英語のこと、クラスのお友達のこと、今年の目標などを話題にコミュニケーションをとってみませんか。


 

Lana先生(出身:カナダ、バンクーバー)

趣味:日本語の勉強、読書(哲学書)、旅行
特技:スポーツ(水泳、サッカー)
好きな食べ物:パスタ、日本食ではお寿司
嫌いな食べ物:レバー、日本食では納豆
嫌いなこと:つまらなそうにしている人を見るのは好きではありません。いつも前向きに、笑顔がいいですね。

日本に来てどのくらいになりますか?
まだ3ヶ月です。
今までで一番大変だったことは何ですか?
東京に来た日でした。スーツケースやその他にも荷物がたくさんあったので、タクシーを拾おうとしました。ところがタクシーの運転手さん、言葉が通じないのが分かると、ドアを閉めて行ってしまうのです。4台目にしてやっと乗せてもらえました。言葉が通じないって本当に大変ですね。
日本に来て、何か驚かれたことはありますか?
そうですね、日本の人はとても親切で優しいことかな。みんな忙しそうですが、道に迷って立往生していたりすると、立ち止まって、どうしたか尋ねてくれたり、道を案内してくれたりして、とても嬉しかったです。
外国を旅行されるのが好きだそうですが…
はい。もう、29ヶ国を訪れました。
いつ頃から世界旅行を始めたのですか?
最初は16才の時でした。最初に行ったのはイギリス、スペイン、モロッコです。
両親は反対しませんでしたか?
私が一人っ子なので最初は心配しましたが、とても理解があり協力的でした。二人とも、「チャンスがあり、本気でやりたいなら挑戦しなさい」という考えなのです。
旅の目的は何ですか?
テレビやその他のメディアは、一面しか伝えていません。自分の目で、それぞれの国の人がどんな風に生活しているか見て、一緒に生活を体験してみたいのです。文化や生活環境の異なる国を旅するのはとても楽しいです。
今までの旅行を通して何か学んだことはありますか?
うーん、順応することですね。国が異なれば生活様式も違います。「郷に入っては郷に従え」ってことですね。
訪れた国の中でどの国が一番印象的でしたか?
全部です。それぞれ良さがありますから。あえて一つ選ぶとすれば、エジプト。ピラミッドの中の壁はまさに歴史書で、何千年も前の物語が記されている。もう、ただただ驚きました。
さて話は変わりますが、ラーナさんは、母国カナダでも先生ですよね。子供の頃から先生になりたかったのですか?
はい。両親や友達は私が看護婦になると思っていたようです。子供の頃から人と接するのが好きでしたから。でも、もっと積極的に人と関わる仕事がしたくて先生を選びました。
日本にくる前は韓国でも子供たちに英語を教えていたそうですね。カナダの子供たちと比べて何か違いを感じましか?
韓国の子供たちはとても熱心です。カナダの子供たちはのんびりしていて、こちらが相当発破をかけないとがんばりませんね。
日本の子供たちはどうですか?
最初は、緊張していたのか、日本の子はおとなしいのかなと思っていました。でも、緊張がほぐれてくると、とても元気があり、勉強にも意欲的なことが分かってきました。
英語の学習を通して、子供たちに何を伝えていきたいですか?
コミュニケートすること。それに、努力すればそれだけ使えるようになるということです。
どんなクラスにしていきたいですか?
明るく、ハーモニー(調和)の取れたクラスがいいですね。クラスが楽しく、子供たちが目標を持って学習していけるようにしていきたいと思います。
ニッセイトの生徒に何かメッセージを。
恥ずかしがらないでね。分からないときは、質問をしてください。そしてできるだけいっぱい、英語で話すようにしてください。ベストを尽くしてがんばりましょう。そしていっぱい間違えましょう!学ぶことは、素晴らしい体験です。リラックスして、楽しくやっていきましょう。
Don’t be shy! Ask questions if you don’t understand something and talk as much as possible! Try your BEST! MAKE MISTAKES! Learning is a wonderful experience so Enjoy and Relax!

 いつも元気で明るい、笑顔の素敵な先生です。明るく、活発なクラスになっていく予感がします。6月にはオープンクラスがあります。皆さん、是非、授業見学にいらしてください。


 

今月のへぇー!

スプーンを使うのは子供の食べ方!?
 スパゲティーを食べるのに、スプーンとフォークを巧みに使いこなして、「これぞイタリア~ン」と思い込んでいる方、いませんか? 実はこれ、本式ではないのです。本場のイタリアでは、スパゲティーなどのパスタ類はフォークだけで食べます。スプーンも使うのは子供のすること。ちなみにリゾット(イタリア風雑炊)もフォークだけで食べるそうです。へぇー!


 

日本語を話したら、イエローカード!

 Basic(基礎科)以上の会話クラスでは、5月より“Classroom English”を配布しました。サッカーのルールにちなんで、その一覧表に載っている日本語を授業内で使った場合は、『イエローカード(警告)』を発します。警告も3回目には『レッドカード(退場)』になります。ゲーム感覚で取り組むことにより、自然にクラス内で英語の発話量が増えてくることを狙いとしています。家庭でも、練習しておいてくださいね。

1. げんきですか?  げんきです。  まあまあです。  
  かぜをひいています。 あつい。 つかれてる。
2. わかりません。
3. 知りません。
4. 忘れました。
5. 宿題を忘れました。 家にあります。
6. もう一度、お願いします。
7. もっと、ゆっくり言って下さい。
8. ちょっと待って下さい。
9. 終わりました。
10. まだです。
11. 準備OKです。
12. ゲームできますか?
13. トイレに行ってもいいですか?
14. マジックを取って下さい。
15. 私の番です。
1. How are you?  I’m fine, thank you.  So so./Not bad.  
I have a cold. I’m hot. I’m tired.
2. I don’t understand.
3. I don’t know.
4. I forgot.
5. I forgot my homework. It’s at home.
6. One more time, please. Again, please.
7. Speak more slowly, please.
8. Wait a moment, please.
9. I’m finished.
10. Not yet.
11. I’m ready.
12. Can we play a game?
13. May I go to the toilet?
14. Pass me the marker, please.
15. My turn.


連載特集『ガンバレ沙耶ちゃん、達也君!』は、都合によりお休みさせていただきました。


編集後記
Seeing is believing.
(百聞は一見にしかず)
 テレビや雑誌で何度見ても、また話を聞いたとしても、実際に自分の目で見たものには及ばない。まさにその通り、と頷いてしまいます。自分の耳で聞き、目で見て、鼻で嗅ぎ、手で触り、舌で味わうといった五感の体験は、私たちの感性を豊かに磨いてくれます。そのためにも、たくさんの本物に出会いたいものです。


 


 

 

1998/05/01 1998年5月号(Vol.34)出会い  そして別れ      Part 2


 

出会い
  そして別れ      Part 2

 新しい先生との出会い、ドキドキしますね。優しい先生かな、恐い先生かな、ゲームしてくれるかな…。先生が異なれば当然授業スタイルも異なります。先生にもそれぞれの個性があり、それぞれの良さがあります。コミュニケーションの醍醐味もそこにあると言えるのではないでしょうか。
 今月号では、川越スクールの パトリック先生のインタビューを紹介します。


 

Patrick先生
(出身:アメリカ、ミネソタ州)

趣味:庭仕事、日曜大工、音楽鑑賞、聖書を読むこと
特技:自動車の運転(17年間無事故)
好きな食べ物:スパゲティー、マヨネーズ付きサラダサンド、バナナ、ポテトチップス
嫌いな食べ物:納豆(やっぱりだめです)。それにどうしても私の胃と仲良くなれないシーフードがあります。
 

日本に来てどのくらいになりますか?
もう20年。こんなにいるようになるとは思ってもいませんでした。来日目的は布教活動です。
ご家族は?
日本人の妻と子供が6人。長男の13才を先頭に男の子が4人、女の子が2人です。それにもう一人、妻のお腹の中にいます。8月に生まれる予定です。
家庭では何語で話されるのですか?
食事の時間、家族が集まる時間、それに公園などに出かけるときは英語を使います。でも子供の友達や日本人の友達が家に訪ねて来る時は日本語になりますね。躾は、妻が日本語、私が英語になることが多いです。
お子さんとはどのように過ごされるのですか?
たいてい夕食の時間などに、それぞれの子がどんな一日を送ったのかを聞きます。夕方、私が家にいる時は、皆が居間に集まってゲームをしたりして過ごします。“ボトル回し”といって、横に寝せたビンを回し、その先が向いた人に誰かが質問をするゲームはよくやります。それに日本語のしりとり遊びとか。あとは一緒にテレビの動物番組を見たり、聖書の話をしたり。時々、私がギターを弾いて子供たちがペアーになって踊ったりもします。休みの日は子供たちと公園や動物園に出かけます。所沢の航空公園にはよく遊びにいきますよ。
英語の授業を通して子供たちに何を伝えたいですか?
入門期の段階では、英語を怖がって逃げるのでなく、使うことが楽しくなるようになっていって欲しいと思います。そして英語が体の一部になり、生活の一部となって、私たちを取り囲むこの広い英語の世界に適応できるようになって欲しいと思います。高学年の生徒には、英語が必ず使えるようになるという希望を持てるようにしてあげたいですね。
どんなクラスにしていきたいですか?
クラスの仲間がうまくかみ合い、お互いに影響し合っていけるクラスにしていきたいですね。子供たちには、だれそれよりできる、できないといった優劣を感じ合って欲しくありません。みんなが平等に努力できる機会を与えられるべきですし、その中で当然ながら努力した人がその報いを受けられるのだと思います。また行儀良く規律のあるクラスは学習を容易にもしてくれると思いますので、そういうことも大切にしていきたいですね。
ニッセイトの生徒にメッセージをお願いします。
もじゃもじゃのあごひげがみんなを怖がらせなければいいのですが(?!)。多くの子供たちが、大きくて毛むくじゃらの熊が好きなように、私のことも気に入ってもらえたらと思います。クラスの中でみんなが努力を見せてくれれば私もそれに応えて頑張ります。ですから間違いなど恐れずにいっぱい話すようにしてください。いいですか、“間違い”はあなたが何か行動を起こしたことの証なのです。皆さんは、今はまだ輝く素質を秘めたダイヤモンド原石なのですよ。言葉を学ぶのは一苦労です。それにしっかりした基礎固めが必要です。私のモットーは、「ゆっくりと、着実に!」です。これから一緒に作っていきましょう、話していきましょう、遊んでいきましょう、そして英語を自分たちのものにしていきましょう。
I hope you all can get know me and not let my fuzzy beard scare you. Just as most kids like bears, even though they are much bigger and hairier, I hope you can like me.
I go a lot by the effort you show in class, so when you can talk and not be afraid to make mistakes we can go a long way.
Remember a mistake is just evidence that you tried something! You are all like uncut diamonds, shining qualities beneath a rough exterior. It does take work to learn a language and we need to be sure to build the right foundation. My motto is “Slow but sure!” So let’s build together, talk together, play together, and win the English together!
ありがとうございました。家庭でもコミュニケーションをとても大切にしている様子が伺えました。教室でも、きっと楽しく暖かい授業を展開していってくれることでしょう。
 


 今回、講師交替を通じて一つの傾向を感じました。長く在籍し、英語そのものが好きになっている子供たちは、先生が替わったことによる動揺も少なく、新しい先生とも早く溶け込んでいるようです。まだ日の浅い子供たちは、どこか緊張感がまだ見え隠れしているようでもあります。しかし、この新聞を手にする頃には、もうすっかり新しい先生に馴染んでいるのではないでしょうか。
 次回は池袋スクールの Lana(ラーナ)先生にインタビューします。


 

今月のへぇー!

日曜日、デパートはお休み!?
 日本では日曜日に一層にぎわう繁華街ですが、欧米では、デパートをはじめとするほとんどの店が日曜日は休業というのが普通。あのニューヨークやパリの中心街でさえ、結構がらんとしているのです。キリスト教の“日曜日は安息日”に根差しているのでしょうね。へぇー!
 


 

ぼくもイースターエッグ作ったよ!

 イースター(復活祭)は、春分の日から数えて最初の満月の後に来る日曜日です。キリスト教では、イエス・キリストが十字架にかけられて絶命し、三日目によみがえったその日曜日を意味し、クリスマスと並んでとても意味のある日とされています。
 ニッセイトでは異文化体験の一貫として、イースター・ウィークを設けています。PrimaryからBasicまでのクラスでは、今年もイースターエッグ作りを試みました。本来はゆで卵や、生卵の中身を取り出した殻を染めたり、模様をつけたりします。ニッセイトでは、思い出に残せるようにと特注の木製卵を用意しました。子供たちはマジックペンで思い思いのデザインを卵に施し、個性的なイースターエッグに仕上げていました。この卵はしばらく教室に展示し、皆さんに投票していただいてイースターエッグ・コンテストを実施します。ご家族の皆さん、子供たちの作品を是非、見にいらしてください。
 


 連載特集『ガンバレ沙耶ちゃん、達也君!』は、お休みさせていただきました。
 


編集後記

Nothing ventured, nothing gained.
(冒険しなくては何も得られない)
 学習に間違いはつきものです。でも、私たちは知らず知らずのうちに間違うこと、失敗することに対する羞恥心、恐怖心を持ってしまいます。今の学校教育が減点教育に基づいていることに起因していると言えなくもありません。しかし、何かを得るためには、実際行動を起こさなくては始まりません。失敗も自分から先に笑ってしまうことで楽になったりします。小さな冒険、大きな冒険、味わいながら一歩一歩を成長の糧にしていきたいものです。


 


 

 

1998/04/01 1998年4月号(Vol.33)出会い  そして別れ


 

出会い
  そして別れ

 ニッセイトに入学されてから何人くらいの先生との出会いがありましたか。今でも印象に残っている先生や忘れてしまった先生もいるでしょう。最初は苦手でもだんだんと好きになった先生もいるかもしれません。人との出会いや別れは、人生の岐路に大きな影響を与えることもあります。3月に退職したゼザ先生、カミーラ先生ともたくさんの思い出をつくられた方も多いのではないでしょうか。今月号では、その二人の先生のインタビューを紹介します。


Zeza先生(出身:ポルトガル)

–ニッセイトでは、どのくらい教えていましたか?
日本に来てからですから、3年半くらいになります。
–日本に来た主な目的は何だったんですか?
LOVE(愛)です!(96年12月に国際結婚)
–日本に来て、何か驚いたことはありますか?
日本に来てから間も無い頃のことです。郵便局を探していました。P(駐車場有)という文字がビルの看板にあったんです。てっきり郵便局(Post Office)のPだと思って中に入りました。入り口に靴が脱いであったんで、「日本では、郵便局に行くのにも靴を脱ぐのか」と思いながら中に入りました。そしたら、裸の男の人が出てきたんです。郵便局どころか、銭湯だったんです。ポルトガルには、銭湯なんてありません(笑い)。
–ポルトガルに比べて日本のどんなところが気に入っていますか?
お寿司です! それから、日本人は一般にとても優しく、信頼できます。それに教養もあります。ここでは、ほとんど貧困がないように見えます。
–ニッセイトでの思い出は?
友達に言われたことがあるんです。「もっと気楽にやれば。日本にずっといるわけでもないでしょう。それに、ニッセイトだってただの仕事じゃない」。私は答えました。「夫は日本人だから日本は永遠だし、ニッセイトは私にとって日本の家族なのよ」って。職場の仲間、生徒、そして私を応援してくれた保護者の方たちとの出会いが一番の思い出です。
–4月からご主人と二人で6ヶ月も旅行をされるそうですが……。
去年の秋に夫が弁理士の国家試験に合格するまで、彼は勉強ばかり。あまりゆっくりすることがなかったんです。だから、私たちにとってこれがハネムーン(照れ笑い)。まだ行程ははっきりしていませんが、4月、5月には、タヒチ、タイ、ラオス、ベトナム、6月にロンドン、7月に私の故郷ポルトガルに行き、そこでエキスポ ‘98を楽しむ。それから10月まで南アメリカのアマゾン流域などを旅する予定です。生きていれば、11月までには日本に戻る予定です(笑い)。無事を祈っていてください!
–ニッセイトの子供たちに何かメッセージを!
はい。イエスさまの言葉をそのまま捧げます。「神を心から愛しなさい。また隣人を自らのように愛しなさい」。英語はこれからも楽しく勉強していってください。英語はこの大きな世界のいろいろな楽しい扉を開ける鍵になるかもしれませんよ。


 

Camilla先生(出身:イギリス)

–日本に来てどのくらいになりますか?
もう4年です。
–ニッセイトでは、どのくらい教えていたんですか?
ちょうど2年くらいですね。
–日本に来た主な目的は何だったんですか?
イギリスを出て、世界を体験したかったんです。日本もそのひとつでした。
–日本に来て、カルチャーショックはありましたか?
はい!もういろいろな文化の違いに戸惑いました。まず、人混み、生活ペースの速さ、満員電車、そして、夜中までこうこうと輝くネオンなどなど……。
–イギリスに比べて日本のどんなところが気に入っていますか?
そうですね、日本は安全という点かな。それから、ここ東京では、仕事のキャリアを養うのにたくさんのチャンスがあるという点も好きです。ロンドンでは、作家活動や歌手活動などとても難しいです。
–日本の生活の中で何か我慢できなかったことはありますか?
ええ、いっぱいあります! 今では、“違い”がだいぶ理解できるようになってきましたし、また、慣れてもきました。でも、人混みや満員電車は今でもうんざりします。
–イギリスの子供たちに比べて、日本の子供たちに何か違いを感じましたか?
日本の子供たちは、真面目でとても勤勉です。それにイギリスの子供たちよりおとなしいですね。
–ニッセイトでの思い出は?
’96年のクリスマス・フェスティバルはとてもいい思い出です。とくに『白雪姫』の英語劇を演出したのが一番です。それから、子供たちの英語の上達と成長を見ているのがとても楽しかったです。
–いやな思い出はどうですか?
???? ’96年のサマーキャンプかな。暑さと、言うことを聞かない外国の子供たち(在日している諸外国の子供たちが特別参加)の世話でへとへとでした(笑い)。
–ニッセイトの子供たちに何かメッセージを!
みんなに会えて良かったです。私を支援してくださった保護者の皆さま、本当にありがとうございました。これからも勉強に励み、人生を楽しんでください!!!!!


 

今月のへぇー

“頭なでなで”はタブー
「あら、おりこうさんね」などと言って子供の頭をなでている光景、日本ではよく見かけますよね。しかし、タイへ行ったら、むやみにこんなことをしてはいけません。頭には精霊が宿っていると信じられていて、たとえ相手が子供であっても、人の頭に触れることはタブーとされているからなんです。へぇー。


連載特集

ガンバレ沙耶ちゃん、達也君!

皆様、お元気ですか? 早いもので私たちがアメリカに来て1年が経ちました。アメリカに移ってからの5ヶ月間、子供たちと私の悪戦苦闘ぶりをお便りしてきました。あれから7ヶ月…。 昨年9月、沙耶は 1st grade、達也は 8th gradeに進級し頑張っています。特に沙耶はこちらがびっくりするほど英語力もアップし、担任になった先生も、私が話すまで、まだアメリカに来て間も無いということに気づかなかったほどです。宿題なども「英語の方が簡単でいいや」などと言い、今では漢字練習が一番の苦手です。発音はやはり小さいうちほど吸収力があるようで、今では、「お父さんや、お母さんの英語は日本人英語だね」なんて言っています。「R」「L」をきちんと区別して話している子供が羨ましいです。達也は中学生ですので勉強も難しく、苦労も多いようです。しかし、それなりに単語数も増え、言われていることはかなり理解でき、最近では自分から話すようになってきたという感じです。
私は、毎日が子供のおかかえ運転手。車がなくてはどこへも行けないアメリカ。朝夕の学校の送り迎え、おけいこごと、おまけに友達の家へ遊びに行くのも親の送迎が必要です。毎週300マイル(約500km)は走っています。私は日本にいる時からわりとドライブが好きだったのでそれほど苦痛ではありませんが、アメリカに来てから運転を始めたお母さん方にはかなり重荷になっているようです。私も慣れ過ぎることなく“安全運転”を心がけたいと思っています。

1998年3月 平野悦子


 

編集後記
When in Rome, do as the Romans do.
郷に入りては郷に従え
有名なことわざですね。文化、生活習慣が異なる異国の地で生活するということは大変なことです。しかし、「日本では日本人のように…」といって、一方的に日本に住む外国人に、こちらの常識を押し付けてしまうのはいかがなものでしょう。お互いの違いを認識し、まず「違う」ということを受け入れ、お互いに歩み寄る努力も必要に思います。


 


 

 

1998/03/01 1998年3月号(Vol.32)’98年度継続アンケート           集計レポート


 

特別号

’98年度継続アンケート
           集計レポート

長らく、お待たせいたしました。しばらくお休みを頂いておりましたが、この「特別号」を機に、ニッセイト・ニュースを再開いたします。今回は、1月に実施しました「次年度継続アンケート」の集計報告をもとに、そのデータに潜む背景などを探ってみたいと思います。  長らく、お待たせいたしました。しばらくお休みを頂いておりましたが、この「特別号」を機に、ニッセイト・ニュースを再開いたします。今回は、1月に実施しました「次年度継続アンケート」の集計報告をもとに、そのデータに潜む背景などを探ってみたいと思います。


継続されますか?

1997年度についてのアンケート
満足
割合
ほぼ
満足
割合
やや
不満
割合
不満
割合
どちら
とも言
えない
割合
回答
無し
割合
ECクラスについて
46
43.4%
38
35.8%
3
2.8%
0
0.0%
5
4.7%
14
13.2%
GEクラスについて
32
30.2%
38
35.8%
0
0.0%
0
0.0%
4
3.8%
32
30.2%
イースター・クラスについて
37
34.9%
35
33.0%
0
0.0%
1
0.9%
13
12.3%
20
18.9%
デイトリップについて
10
9.4%
15
14.2%
2
1.9%
2
1.9%
38
35.8%
39
36.8%
ハロウィーンクラスについて
46
43.4%
32
30.2%
4
3.8%
3
2.8%
10
9.4%
11
10.4%
クリスマスパーティーについて
44
41.5%
29
27.4%
5
4.7%
5
4.7%
13
12.3%
10
9.4%
英検直前講座について
14
13.2%
11
10.4%
0
0.0%
0
0.0%
27
25.5%
54
50.9%
ニッセイト・ニュースについて
41
38.7%
37
34.9%
4
3.8%
0
0.0%
5
4.7%
19
17.9%

ニッセイトには、現在2才から高校3年生までが通っています。下記の表は、今回のアンケートで回答を頂いた106件のデータを基に作成されています。
2月20日の時点で、79.2%が継続、5.7%が卒業、または退学、その他15.1%の方が未定と答えています。3才で始められると、高校を卒業するまで15年通うことになります。週1回にしても15年間通い続けるということは、とても大変なことです。好きでなければ続けられないでしょうし、また保護者の方の理解と協力が必要ということは言うまでもありません。「15年も通えば相当、話せるようになるでしょう?」といった質問もよくされますが、「英語力」=「継続年数」とは必ずしも言えません。「英語力」=「学習総時間」が根本です。「長く通っているわりに、あまり上達を感じられない」、といった場合、学習時間数が圧倒的に足りないのです。しかし、現在子供たちは学校や塾からたくさんの宿題を課せられていますから、好きな英語ばかりに時間を使うわけにもいかないというのが子供たちの本音(言い訳?!)のようでもあります。それでも「継続は力」、1年前よりははるかに上達しています。
中学生、高校生になると、学校の成績でしか英語を評価してもらえないといったこともあります。他の判断基準が身近になかったりしますからやむを得ないのかもしれません。また、他の成績が悪かったり、英語の成績が悪かったりすると、塾を強要させられるケースもあります。やっと芽が出始めた生徒のような場合、とても残念です。それまでの学習が全く無駄になる、といったようなことはないでしょうが、再び学習を始められる時、かなり後戻りしなくてはならないのは事実です。多くの場合、「分かってはいるのですが…」というのが本音のようでもあります。受験を控えた生徒の場合、半年、1年お休みして受験に専念するケースもあり、最近では、単に高校、大学受験でなく、小学校、中学校受験も増えてきています。


 

満足してますか?

EC(会話)クラス、GE(総合英語)クラスについてのアンケートでは、多くの方に「満足」「ほぼ満足」という回答を頂きました。大変嬉しく思いますが、「ほぼ満足」という日本語、裏を返せば「100%満足ではありませんよ」ということでもあります。このことを厳しく受け止める必要もあると考えます。
講師交替が何度か重なってしまったクラスでは、当然ながら厳しい意見もありました。外国人講師の採用は年度契約で行っていますが、諸処の事情で、年度内に交替ということもあります。先生の交替には不安がつきものです。しかし、大人たちの心配をよそにどんな先生のクラスでも一生懸命参加している生徒の姿には頼もしさも感じられました。新たな先生との出会いは、コミュニケーション活動の大切な一過程でもあります。講師採用には最大の配慮をしておりますが、やむを得ず途中で交替することはあります。そんな時、プラスの部分にも目を向けて頂けたら幸いです。


 

1998年度に向けて

講師の問題以外にも、長い継続期間にはいろいろなことがあります。一時的に伸び悩む時期、他に興味が移ってしまう時期などが必ずあるものです。つまずきや挫折はつきものです。そんな時、長期的な視点にたって是非、物事の解決にあたってください。保護者や講師のちょっとした工夫や努力が、再び生徒のやる気を芽生えさせます。何も言わずに見守ってあげるのもひとつ。また、一緒に取り組んでみるのもひとつ。気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。私たち講師、スタッフ一同、1998年度、皆様から「満足」を頂けるよう奮起し、スクールの運営にあたる所存です。


 

1997年度 英検合格者発表

平成9年第1回(6月)
5級 和田 淳(小4) 船窪麻美(小6)  松田麗子(中1)
4級 松野翔太(小4) 松本絵里佳(小5) 河田玲奈(小5) 山内理恵(小5) 山崎沙織(小5)原裕子(小6) 富田あさひ(小6)
3級 山崎玲(中2) 坂本夏美(中2) 大橋美咲(中2) 佐々木静香(中2) 市川幸代(中3) 本城渚帆(中3)
準2級 桜井洋介(高3)

平成9年第2回(10月)
4級 和田一希(小6) 田中和弘(中1) 会田知章(小6) 松田麗子(中1) 富田嘉奈子(中1)
5級 丹治彰乃(小4) 西澤薫(小5)
準2級 赤坂実朗(高1)

平成10年第3回(1月)
4級 船窪麻美(小6) 剣木憲文(中1)
5級 山田航平(小4) 田中千尋(小5)  西原麻美(小5)  大屋修司(小6)


 

入院回想録

諸田俊明

 皆さまには、入院中いろいろとご心配、ご迷惑をおかけいたしました。お蔭様でその後の回復も順調にきております。脳梗塞、左半身麻痺、ショッキングな病気ではありましたが、こうしてまた社会復帰できたことをとても嬉しく思っています。
入院中、リハビリ訓練を通して感じたことがあります。リハビリ訓練のメニューは、人によって異なります。歩行などの回復を目指した運動療法、手作業などを中心とした作業療法、それに言語障害のための言語療法があり、毎日決められた時間に訓練室に行くわけです。人によって障害の程度もまちまちで、入院期間も異なります。しかし、訓練する多くの人たちを見ていて、一つのことを実感しました。与えられた訓練だけでは上達は限られているということです。トレーニングには+α(プラス・アルファ)の努力が絶対に欠かせません。リハビリ室でしか訓練をしない人は、まるで、英会話スクールに通うだけで英語を上達させようと思っている人に似ているな、と感じました。
病院の先生は、「大変なのは、気力のない人なんです。」とおっしゃっていました。どこか似ています。子供たちが、「どうなりたいのか」、「どうしたいのか」という強いイメージが持てるよう、自らの闘病体験を今後のスクール運営に活かせればと思います。


編集後記
半年ぶりの発行となりました。
Care killed the cat. (心配は猫も殺す)
猫には、九生あるそうです。ちょっとやそっとのことでは死なない猫も、「心配は身の毒」というわけです。現代社会は、知らず知らずのうちにストレスを体にため込んでしまいがち。ストレスとは無縁に思えていた子供たちも、最近ではストレスに侵されているのではないでしょうか。桜前線も北上してまいりました。春光うららかなこの季節、家族揃ってピクニックなどに出かけられては?


 


 

 

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