14歳の全米チャンピオンが教えてくれたこと

全米中が注目する “Spelling Bee” 「〜英語力は「話す」だけでは育たない〜」
皆様、こんにちは。
ニッセイト池袋校の吉野和子です。
先日、アメリカで毎年恒例の「Scripps National Spelling Bee」が開催されました。
Spelling Beeは、与えられた単語を正確にスペルしていく、アメリカでは非常に有名なコンテストです。
全米から勝ち抜いてきた9歳から15歳が“言葉の力”を競い合いました。
そして、一つひとつの単語を積み重ねた努力が、14歳の少年を全米チャンピオンへと導きました。
今年の優勝者は、14歳のShrey Parikhさん。
なんと決勝の “spell-off” と呼ばれる超高速ラウンドでは、90秒間で32語を正解し、新記録を打ち立てました。
優勝単語は “bromocriptine”【プロモクリプチンー脳のドーパミンに作用する薬】 という非常に難しい単語だったそうです。
ですが、私が特に心を打たれたのは、「優勝」そのものではありません。
彼は過去の大会で悔しい経験もしていました。
2024年には3位、そして昨年は体調不良も重なり、全国大会への出場すら叶わなかったそうです。
それでも諦めず、努力を積み重ね、今年ついに全米No.1となりました。
今回の優勝に向けて、何と毎日5時間勉強していたそうです。
Spelling Bee は単なる「スペル大会」ではありません。
・単語を覚える力
・音を聞き取る力
・集中力
・語源を考える力
・人前で堂々と挑戦する力
こうした「総合的な英語力」が試される場です。
英語を学ぶというと、「話せるようになること」に目が向きがちですが、実は “語彙力” はすべての土台です。
知っている単語が増えると、「読める」→「わかる」→「話せる」→「書ける」へと英語の世界が一気に広がります。
ニッセイトのSpelling Beeコンテストの目的もそこにあります。
ただし、アメリカのSpelling Beeのように「聞こえた単語を書く」形式ではなく “日本語を見て英語で書く” 形式で行います。
例えば、「図書館→ library」「辞書→dictionary」「大学→college」「勉強する→study」「訪れる→visit」
というように、日本語の意味を理解した上で、自分の力で英語を思い出し、正しく書く力を試します。
これは単なる暗記ではありません。「意味」と「英語」をしっかり結びつける、とても大切なトレーニングです。
英検でも学校英語でも、“わかる” だけではなく、“自分で書ける” 力が求められます。
最初は緊張する子もいます。
でも、毎年本当に驚くほど子どもたちは成長します。
「もう一回挑戦したい!」
「来年はもっと難しい単語にチャレンジしたい!」
そんな声もたくさん聞こえてきます。
子どもたちは、“できた!” という成功体験を通して、自信をつけていくのです。
英語学習は、テストのためだけではありません。
努力を積み重ねる力。
挑戦する勇気。
「自分にもできるかもしれない」と思える経験。
それらを育てる場でもあると、私たちは考えています。
今年のSBでも、ニッセイトの子どもたちがどんな輝きを見せてくれるのでしょうか。
今からとても楽しみです。
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