2014年11月号(Vol.216)夏を制する者は・・・?
サマースクールレポート Part 2
夏を制する者は・・・?
先月号に続き、今月号は幼児・小学校低学年を対象にしたサマースクール、また高学年向けの『同時通訳気分を味わおう!』セミナーのレポートを紹介します。また、イングリッシュアドベンチャー主催のサマーキャンプのご報告もさせていただきます。
サマースクールは1日英語幼稚園
企画チーフ:泉 綾
幼児~低学年向けのサマースクールは、7/31(木)~8/2(土)朝9:30~午後2:30という日程で行われました。今年は「海」をテーマに、海の生き物の名前を英語で覚えたり、海に関連するものを工作したりして遊びました。
子ども達が最も関心を示してくれたのが、オーシャンドーム作りでした。ペットボトルの中に珊瑚の砂、貝殻、イルカの小物などを入れ、最後に青い水と油を注いで海を作るというアクティビティは幼稚園児には少し難しいかもと思いましたが、みんな真剣に取り組んでくれました。特に、砂や水などの分量を計量カップで量る際、Kinderクラスの生徒でも正しい目盛りのところで「Stop!」と言ってくれ、その観察力に驚かされました。このようなアクティビティは、普段のレッスンとは違った英語を学べる良い機会であり、また子どもたちの知的好奇心をくすぐり、かつ1クラスに6、7人という少人数だからこそできるものだと思います。
また今回のサマースクールでは初の試みとして、昨年までのような年齢別のクラス編成ではなく、混合編成にしました。アクティビティ等の難易度のバランスを保つという意味では挑戦でしたが、小学生が幼稚園児の手伝いをしてあげたり、英語だけでなくいろいろな面でお手本となるような行動を取ってくれたので大きな利点がありました。
サマースクールの利点は、普段のレッスンの何倍もの時間を英語漬けで過ごせることです。工作の説明も、ランチタイムも、ピニャータ割り大会のルール説明も、何をするにも先生からの指示は全て英語です。そんな中、大部分の生徒たちが英語を英語として理解し、特に違和感なくスムーズに行動できている姿を見て、ニッセイトの子ども達の英語力の高さに改めて感心させられました。
第2回サマーセミナー
『同時通訳気分を味わおう!』
総合英語クラス専任講師:石山正文
今年も昨年に続き、『同時通訳気分を味わおう!』(英語から日本語へ、日本語から英語への同時通訳)のセミナーを開講させて頂きました。昨年同様レベルは基礎コース(英検4級以上の生徒対象)と中級コース(英検3級以上の生徒対象)の2コースを設けました。基礎コースは簡単な短編ストーリーを題材にし、中級コースは出来事を比較して結論を導くエッセイを題材にしました。
皆さんは、”Many people love to spend time with their pets …”(英検準2級問題)と聞いた時、日本語を介さずこの文の内容が即座に理解できますか?このコースでは、最初に一つの文章を段落ごとに英文を見ないで発音やイントネーション等を間違えないで言えるようにします。次に不明な語、句、文法をしっかり身に付け、文頭から意味を理解できるように訓練し(スラッシュリーディング)、最終的には課題文章をまるで自分で話しているようにするのが目的です。
この夏は、昨年参加した生徒さんが各コースに数名いて、日本語を英語訳する時にお手本となり、スムーズに講座を進めることができました。また、今回は連続4日間ではなく、中休みを2日おき、家庭で練習する時間を作りました。その結果、昨年は短編ストーリーやエッセイが半分ぐらいしか進めなかったものが、今年は全文を終了することができました。
参加者の感想も「最初はむずかしいなと思ったけど最後は楽しくできた。(小6女子)」等、大好評でした。英検4級以上合格者のみなさん、来夏は奮起し普段の授業では体験できないサマーセミナーに挑戦してみませんか?
イングリッシュアドベンチャー主催
アメリカンキャンプで英語浸け!
イングリッシュアドベンチャーは、2003年より楽しみながら学べるアウトドアおよび自然教育プログラムを提供しています。当初は帰国子女やインターナショナルスクール生向けで日本語禁止の「英語浸けコース」だけでした。しかし、英語学習初心者向けのプログラム要望が高まり「英語チャレンジコース」も2005年より設けています。今年のサマーキャンプの参加者は過去最高の1,340名だったそうです。ニッセイトからも9名の生徒さんが参加しました。
プログラムの詳細
英語チャレンジコース 【対象:小1~中3】
<4泊5日> 62,000円~
英語浸けコース(日本語厳禁)【対象:小1~中3】
<4泊5日> 74,000円~
開催地:秩父、白馬
内容:大自然の中で工作やゲーム、水泳、カヌー、野外料理、キャンプファイヤー等をアメリカンスタイルで体験する。また、英語浸けの環境の中、実生活の中で英語の実践力を養う。
子供たちは、年齢により10名くらいのグループに編成され、各グループをネイティブのバイリンガルスタッフが担当します。英語浸けキャンプでは日本語は一切使用禁止ですが、英語チャレンジコースは、バイリンガルスタッフが子どもたちの理解が不確かなところを日本語でサポートします。
≪参加者、保護者の方の声≫
●なかなか経験させられないアクティビティを大変安全な形で提供していただきました。毎日の様子はフェイスブック上で1日1回必ず写真と動画で見せてもらえましたし、催行連絡もまめにメールがあり、不安要素はなかったです。使える英語は必ず使うルールだったそうで、帰宅してからもしばらく返事が英語で、環境の大切さを実感しました。(小2女子のお母さん)
●「英語浸けコース」に参加しました。チームトークでは自分の思い、考えていることの発表があり、また毎日、ジャーナルを書く時間もあったそうです。これまでニッセイトで習ってきた積み重ねが功を成したようです。息子がアメリカンキャンプを満喫できたのもニッセイトでの様々な経験が土台になっていると感じます。 (小6男子のお母さん)
編集後記
Nothing Ventured, nothing gained.
(危険を冒さなければ、何物も得ることができない)
初めてのことに挑戦することはとてもドキドキするものです。好奇心半分、怖さ半分。でも、ひとたびこういった貴重な体験をすると、次の冒険がそれ程怖くなくなってきます。むしろ楽しみの度合いが増えてきます。時には、親や講師が背中をポンッと押してあげることも必要ですね。