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2011/05/01

2011年05月号(Vol.178)私は、こうして 英語をモノにしました

私は、こうして
英語をモノにしました

 「私もあんなふうに英語を話せたらいいな」と日本人コーディネーターを目標にしているお子さんたちも少なくないようです。今月と来月号は、ニッセイトで働く日本人コーディネーターがどのようにして英語を学習してきたか、体験談を特集しました。


英語は大嫌いでした(苦笑)

池袋コーディネーター  綾

私が初めて英語に触れたのは中学1年の時でした。学校の授業では文法を中心に習い、勉強はテストのためだけという、英会話とは無縁の!?生活を送っていました。高校に入り文法事項はより複雑に、英単語や長文読解も難しくなり、とうとう英語嫌いになってしまいました。もうアルファベットなんて見るのもイヤ!と思ったくらいです。

転機となったのは、友達と見に行ったハリウッド映画でした。華やかで、面白くて、しかもカッコいい俳優さんたちが出ているということで、見事にハマりました。この人たちは一体何と言っているのだろう!?こんな世界に自分も行ってみたい!と思うようになり、そのためにとりあえず耳を鍛えようと、暇さえあれば在日米軍向けのラジオ放送を聞き流したり、比較的内容が易しい教育テレビの海外ドラマやディズニー映画を英語で見たりということを始めました。まず英語で、次に日本語で見て自分の理解度をチェックしました。英語字幕も活用しました。知らない単語や使えそうな表現はノートに書き留めて練習し、通学時間に見たりもしました。初めは全く分からなかったのですが、だんだんと単語や短めの文章が聴き取れるようになり、それが嬉しくて更なるやる気につながりました。

大学生になり、今度は大人向けの海外ドラマや映画を英語字幕で見て、リスニング力やボキャブラリーを増やすようにしました。1ヶ月間のアメリカ・ホームステイも体験し、ホームドラマで見たとおりの世界だぁと勝手に一人で感動し(笑)、ここに長期滞在してみたいと思うようになりました。留学することを決意し、大嫌いだった英文読解の練習を始めようと教材を探しました。興味のわかないものでは続かないので、トピックが豊富な英字新聞、ただし英語学習者向けの日本語訳付き英字新聞を選びました。またインターネットで海外に住むメル友を探し、Eメール交換をしたりしました。

卒業後アルバイトをしてお金を貯め、アメリカ・カリフォルニア州のコミュニティ・カレッジに留学しました。専攻が幼児教育だったので、幸運なことに付属の保育園でアルバイトをする機会が与えられ、2歳半~5歳までのクラスで短時間ながら毎日働くことができました。また休日には小学生のベビーシッターもやりました。これらの体験が、それまでほぼ手付かずだった英語4技能の1つ、「話す」ということの最高のレッスンとなりました。子ども達とのシンプルな日常英会話を通し、それらをいかに自分が言えないかということに気付かされ、それからは子ども達に積極的に話しかけてコミュニケーションを取るようにしました。また学校では、多様な年齢、人種、バックグラウンドを持った様々な人たちと話す機会に恵まれ、勉強になると同時に充実した楽しい日々を送りました。

初めは嫌いだった英語ですが、自分なりのモチベーションや目的を持つこと、耳から聴いて学ぶこと、達成感をもち自信につなげることという三本柱があったので、現在まで継続してこられたのだと思います。今では、英語を勉強してきて本当に良かったと思っています。皆さんも、将来きっとそういう日が来ることと思います。それを信じて、ぜひ頑張って下さい!


ある先生との出会いで180°転換

川越コーディネーター 渥美

私が英語を始めたきっかけは、“ご近所付き合い”でした。近所の方が英語教室を経営していて、私にとってはほぼ無理やりの入学でした。自分の遊びの時間を削られるというのは子供ながらに英語を嫌いになるには十分の理由でした。入学したのは小学校5年生の時、それから1、2年は嫌々の状態が続いていましたが、母に怒られないためにとお友達に会えるという理由だけで通っていました(笑)。

初歩的な会話はできるようになったものの、これといった上達はみられずに、時間だけが経ってしまいました。しかしある日、新しく変わったネイティブの先生が、授業中や授業が終わった後に母国の事を沢山話してくれました。おそらくあの時の私には3~4割程度しかわかっていなかったのだと思うのですが、その先生の話は何もかもが新鮮で、知らない事ばかり。もっともっとその話を聞きたい!と思うようになりました。

それからは毎週自分で質問を考えたり、母にも協力してもらい、英語の文章を作り、その先生に聞くようになりました。最初のうちは全く伝わらなかったり、聞きたいことと答えが全く違ったりで(母の英語もあまりあてになりませんでした(-_-;))何度かめげそうになったこともありましたが、それでも先生は一生懸命理解してくれようとしました。自分が言いたい事が伝わった時は、本当に嬉しかったです。

そのうちに、英語で話すこと、英語教室に行くことが楽しみになり、英語を今まで以上に頑張るようになりました。学校の英語も楽しくなってきて、テストでも良い結果を出せるようになり、いろいろな人に褒められ、また更に楽しくなり、気がつけば大学も英語が勉強できる所を選んでいました。

今考えるときっかけは自分でも笑ってしまうような小さな事ですが、その小さな事をきっかけに英語への考え方や、取り組み方が180度変わりました。
私は勉強が大好きなわけではないので、何かに一生懸命取り組んだり、毎日欠かさずやっていた事があるわけではありません。間違えを恥ずかしいと思わない事と英語が楽しい!と思える事が私の英語学習での強みだと思っています。

まずは声に出してみる。考えてばかりいたら会話をする事自体がつまらなくなってしまうと思います。
“楽しい!”と思うきっかけは人それぞれで、どれくらい英語教室に通ったからとか何年やっているからというわけではありません。もちろんお母さんや学校の先生が教えてあげられるものでもありません。自分にとって“楽しい!”をぜひ見つけてください。私も、子供たちが“楽しい!”を見つけられるようにニッセイトで最大限のお手伝いができればいいなと思っています!


■二人のコーディネーターもうまく自分の興味を英語の学習に結び付け、そこから英語の世界が広がったようですね。泉コーディネーターは、留学前に800点程度だったというTOEIC試験も帰国後は満点だったという努力家です。英語は嫌いだったようですが、学校の勉強は怠らなかったため、いざ本格的な英語の勉強を始めた時、しっかり基礎ができていたので上達も早かったのだと思います。
英語を上達させるためには留学が一番という声もありますが、単に留学すればだれでも英語が話せるようになるわけではありません。英語は確かに使わない限り上達はしません。しかし、英語をモノにしている人は、英語を使わなければいけない状況に自らを追い込み、恥を顧みずに積極的に努力をした人です。夏休み等にかけて短期ホームステイを予定されている方も多いと思います。ぜひ、ホストファミリーには一人で入るなど、日本語を使わない厳しい環境を作ることをおすすめします。


お願い

3月の東日本大震災後、余震が続いております。
大規模な地震が起こる可能性も囁かれております。
つきましては、下記の点にご留意、ご協力をいただけますようお願い申し上げます。

●お子さんが幼児、小学低学年生の場合、レッスン中 保護者の方は教室待合室で待機をお願いします。

●震度5以上の直下型の地震が発生した場合、レッ スンを中止し避難場所に誘導します。
池袋スクール:中池袋公園(豊島公会堂前)
川越スクール:本川越駅前

●緊急時のご連絡は、塾ナビ一斉メールでお知らせ
します。アドレスの変更があった場合、直ちにご 連絡ください。塾ナビメールは返信も可能です。


編集後記

They think a calf a muckle beast that never saw a cow.
(井の中の蛙大海を知らず)

直訳は、「牛を見たことのない者は、子牛を見て大きな家畜だと思う」という意味です。日本は江戸時代に200年以上に渡って鎖国していました。黒船はまさに”buckle beast”だったことでしょう。開国後、日本は著しい発展を遂げました。この間、英語の習得が不可欠だったということは言うまでもありません。今や世界人口は約69億人。そのうち英語を話す人は15億人と言われています。つまり世界で10人に2人は英語を話すということになります。ますます英語の必要性は高まるばかりです。