2009年03月号(Vol.154)英語が上達した人って どんな人?
英語が上達した人って
どんな人?
今年度も残すところ1ケ月を切りました。この1年間を振り返り、講師、コーディネーターに著しい上達を遂げた生徒さんを推薦してもらい、保護者の方にインタビューをさせていただきました。上達の背景にはどんなドラマがあったのでしょうか?
クリスマス発表会が転機
昨年の4月より宮下悠愛ちゃん(小3)を担当しています。最初はシャイで自分から手を挙げて答えることに躊躇があるようでした。また、講師の質問に正しく解答出来ないと思わず悔し涙を流してしまうこともありました。しかし、今の悠愛ちゃんは「Can I go first, please?」と積極的に自信をもって参加しています。転機になったのはクリスマス発表会でした。劇の練習を始めた頃は、「もう英語やめたい!」と弱音を吐いていたこともありましたが、本番当日、悠愛ちゃんはパーフェクトに劇を演じました。努力が素晴らしい結果を生んだのです。これから悠愛ちゃんがどこまで伸びるか、非常に楽しみです。
(推薦:小菅暢子コーディネーター)
–「英語を辞めたい!」と言っていたというのは本当ですか?
はい。理由は、”Kind Wolf”でオオカミの役が大変そうだということもあったのですが、それ以上に『オオカミ』という役が気に入らなかったようです(笑)。本当は「うさぎ」とか可愛い動物が良かったようです。
–大人にとって些細なことも、子供にはそれがとても大切だったりするんですね。どのように克服したのですか?
いろいろ説得しました。「先生は、悠愛ができると思ったから選んでくれたのよ」とか…。しばらくして、自分でもふんぎりがついたようで、「ママ、私、オオカミの役やりたいから手伝って!」と言ってきました。それからです、大変だったのは。毎日、1時間半くらいは台本と格闘していました。CDを聴いて、読めないところは全部ふりがなをふっていました。私は、そのふりがなが合っているかを見てあげたり、他の動物になりセリフ合わせをして手伝いました。
–劇をご覧になられた感想はいかがでしたか?
もう、感動でした。とても活き活きと演じていていたのでビックリ。観ている私も嬉しかったです。
–普段の家庭学習はどのようにされていますか?
私がやりなさいということは全くありません。本当に英語が好きなようで、毎日30分~40分CDを自分から進んで聴いています。そして聴いた通りにふりがなをふって覚えています。昨年から総合英語のクラスも履修していて、最近は英語が読めるようになってきたためふりがなの必要性も少なくなってきたようです。それに読めることがとても嬉しいようです。
–これからどんなことを期待されていますか?
今、楽しんで通えているので、これからもこのまま、楽しみながら通うことができたら結果も必然的についてくるのではないかと思っています。
会話テストはほぼ満点!
唐澤愛理ちゃん(小1)は、後期のレベルチェックテストで、緊張することなくスラスラと先生の質問に答え、結果もほぼ満点でした。愛理ちゃんの自信を持って堂々と質問に答える姿には本当に驚かされました。これもご家庭での日々の学習成果だろうと感心しています。
そんな愛理ちゃんの良き学習パートナーは、いつも笑顔で“Enjoy!”とクラスに送り出してくれるお父さんです。お父さんはレッスン後のフィードバックをいつも熱心に細かくメモされ、不確かなところは納得されるまで質問をされます。レッスン内容に関してお電話で質問を受けることも多々あります。それでいて愛理ちゃんには無理強いせず、愛理ちゃんが楽しくレッスンに参加できるように上手にサポートをされている姿に私もコーディネーターとして、深い感銘を受けています。
(推薦:千場加都江コーディネーター)
–家庭学習はどのようにされているのですか?
毎日、学校の宿題を終わらせ、自分から進んで30分はCDを聞いています。特に英語から帰った日は、Intro Cards でうまく受け答えができなかったところなど、何度も何度も繰り返し聴いています。私がしてあげていることは、「分からないところあった?」と聞いてあげることぐらいです。
–ご家庭で心掛けてきたことはありますか?
赤ちゃんの頃からずーっと寝る前に30分から1時間くらい本を読んであげてきたことでしょうか。ですから愛理は読書が大好きで、最近では小学生大全集なども読んでいます。今までに、「本を買って!」ということはあっても「おもちゃを買って!」ということはありませんでした。テレビもほとんど見ません。唯一見るのは日曜日の朝の「プリキュア」くらいで、時間があれば本を読んでいます。
–4月からは総合英語クラスが始まることを楽しみにしているそうですね。
はい。本当は去年の夏ごろから文字に興味を示していたのですが、「期の途中から始められるより、翌年の4月から始められたほうが本人の負担も少なく良いのでは」とのアドバイスを受け、春からの開始を心待ちにしています。
–これから目標にしていることはありますか?
本人が留学をしたいと言っているので、高校2年生になったらニュージーランドにホームステイをさせながら留学させてあげたいと考えています。
外国人を見かけると自分から話しかけに…!
原田芽実ちゃん(小1)は、約一年前の入学時からすでに優れた英語力を持っていましたが、私が最も感心したのは、英語でコミュニケーションを取ろうとする強い意欲です。言い方が分からなくても自分の知っている単語を使って自分の言いたいことを伝えようと一生懸命頑張ります。レッスン中は先生に対してだけでなく、クラスのお友達とも英語でお話ししたり、英語でヒントをあげてお友達を助けてあげたりします。先日、代講の先生が来た時には持ち前の明るさで積極的に“You are beautiful. I like you.”と話しかけ、クラスを盛り上げてくれました。「自分の思いを伝えたい」。このことが芽実ちゃんにとって、英語上達の大きなカギになっている様に感じます。(推薦:中村麻里子コーディネーター)
–家庭学習は相当されているのでしょうか?
Intro Cards のCDとカードのセットを購入した頃は、本当に熱心に1日に10回くらいはCDを聴いていました。最近は、そうでもないのですが、それでも週に3日ほど、1日に20分くらいはCDを聞いています。チェックシートに色が塗れるのが楽しいようです。
–お母さんも一緒に聞いているのですか?
いいえ、自分用のポータブルCDがあるので、繰り返しながら自分で聞いています。
–英語を話すことにすごく興味がでてきているようですね。
はい。公園や博物館、レストランなどで外国の方を見かけると自分から積極的に話しかけていきます。一緒にいる親の方がドギマギしてしまいます。でも、ありがたいことに、多くの外国の方がとても陽気で芽実の質問にも相手をしてくれるのでとても嬉しく思います。ただ、あまりに警戒心がないので大丈夫かなと心配な部分もあります(笑)。
–何かご家庭で心がけていることはありますか?
お風呂には世界地図を貼ってます。先日は、いつもの先生が休みでケニアの先生だったと、お風呂でケニアの場所を確認していました。
–それは良いアイディアですね。
子供はいろいろなことに興味が旺盛です。子供から聞かれた質問にはひとつずつ真剣に答えるように心がけています。ですから、リビングには百科事典と地球儀は置いてます。しまってしまうと、出してくるのを面倒くさがって見なくなってしまいますから・・・(笑)。子供も時間があるとよく読んでいます。
◆ 皆さんにインタビューをしていて感じたことは、伸びているお子さんたちは自主的に学習する姿勢がついているということです。家庭学習の時間も相当確保されています。ここに上達の秘訣があるようです。でも、「どうやったら我が子に自主学習の習習慣が…?」皆さんが頭を悩ませている問題だと思いますが、大切なのは、保護者の方がお子さんにどう育って欲しいか明確なビジョンを持ち、試行錯誤しながらもサポートしてあげることなのかもしれません。芽実ちゃんが外国の人と話したがっている理由も、お風呂に世界地図を貼ったり、リビングに地球儀を置いて、事あるごとに、子供の興味を引き出しているからなのだと頷けます。
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編集後記
Like father, like son. / Like mother, like daughter.
この親にしてこの子あり
「子育て」はなかなか親の思うようにいきませんね。でも、当たり前のことですが、子供は親を見て育ちます。親が読書を楽しいんでいれば子供も読書に興味を持つようになるでしょう。
「頭のいい子が育つパパの習慣」(PHP文庫出版、清水克彦著)の中での、開成学園の加藤丈夫理事長の言葉は衝撃的でした。「子供の学力を伸ばすには家族の対話が不可欠です。それには父親が会社を出て家庭に帰ることです。開成中学や開成高校に入って伸びる子どもは、父親ときちんと対話の時間が確保されている家庭のお子さんです」とありました。また、「青少年犯罪の背景を調べてみると父親の過干渉だったり、逆に放任してきたことで起きる場合が多い」とも述べられていました。子育てに父親の影響も大。平日に家族で夕食を共にすることがほとんど無い我が身にとって大きな反省です。