2008年12月号(Vol.151)コスチュームを着たら 気分はヒーロー!
コスチュームを着たら
気分はヒーロー!
ニッセイトでは10月20日(月)~25日(土)、ハロウィンパーティーを行いました。1年前からこの日を心待ちにしていた生徒さんも多かったのではないでしょうか?コスチュームを着る楽しさはなんとなくヒーロー気分になれること。当日の子供たちはちょっと恥ずかしそうで、また誇らしげでもありました。
マンネリ化を打破するために
「今年のハロウィンは楽しかった!」という声をたくさんの子供たちから聞きました。それはひとつに新しいゲームが加わったこと、そして充分なスペースがあったからかもしれません。今年のハロウィン・パーティーを企画するにあたり、私たちは昨年の反省から始めました。問題は大きくわけて二つありました。ひとつは、会場が狭く、そこに生徒と保護者で一杯になり、パーティーによってはほとんど身動きが取れないケースがあったということ。もう一つは、ゲームがマンネリ化して新鮮味が失せてきているということでした。そこで、今回は保護者の方に見学をご遠慮いただき、スペースをもっと有効に使って子供たちがゲームをできるようにと考えました。ゲーム案は、ハロウィン本場であるアメリカ出身のJohn講師とAudra講師からいろいろアイディアを出してもらいました。今回初めて実施した、紐で吊るしたリンゴを手を使わずに食べるゲームやお化け屋敷の発想もその一つです。
ハロウィンを体験したことでまたひとつ西欧の文化が身近になったのではないでしょうか?
さて、John講師やAudra講師は子供の頃、どのようにハロウィンを過ごしてきたのでしょうか?話を聞いてみました。
また、いただいたアンケートから保護者方の感想などもご紹介いたします。
カッコいいコスチュームだとお菓子も豪華!
John Wagers
ハロウィンの思い出はコスチュームを選び着ること、たくさんのお菓子を手に入れることです。コスチュームがすごいともらえるお菓子も豪華になります。コスチューム選びはいつも慎重でした。今年の流行は何か、作るのは簡単か、買ったらいくらかかるか、またミネソタ州は寒いので温度のことも考えなくてはいけません。私も他の男の子達と同様にバットマン、スーパーマンなどのヒーローになったり、一般的な水夫や兵隊、テレビCMのキャラクターに扮したこともあります。
ハロウィンの当日は、まずカボチャを買ってきてジャコランタンを作ります。作り終わると玄関先に飾り、暗くなるとその中にローソクを入れ火を灯します。そして、コスチュームに着がえ、いよいよTrick-or-treating
に出かけます。お菓子をもらうための入れ物選びも大切です。持ち運びやすく頑丈でなくてはなりません。紙袋では破れてしまうかもしれません。私はいつも枕カバーを持ち歩きました。そして父が私と妹二人を一緒に連れて行ってくれました。近所を廻り、玄関先のベルを鳴らし、”Trick
or Treat!” と大きな声で叫びます。何軒かは家をお化け屋敷にして私たちを迎えてくれました。玄関を入りとても怖い思いをしながら裏口から出るのです。本当に怖かったです。でも大きなチョコレートをもらえました。家に帰ってきてからは、もらってきたお菓子を並べ、妹たちと「これ一つとそれ二つで交換」などと好物の交換をしました。もう寝る時は、頭の中がお菓子のことでいっぱいでした。
母の手作り衣装が自慢でした
Audra Lincoln
子供の頃、ハロウィンは大好きでした。中でも一番の楽しみはコスチュームです。母は裁縫が好きだったので、毎年いつも私や姉、弟のためにコスチュームを作ってくれました。誰も持っていない世界で一つだけのコスチュームを着るのがとても自慢でした。もちろん、Trick-or-treating
も好きでしたよ。ほとんどの子供たちは近所を廻るのですが、我が家ではいつも弟の名付け親の家に連れて行ってくれました。いつも残念に思ったのはお菓子を入れる袋がチョコレートで一杯にならなかったことです(笑)。今年、私が来たレイア姫も実はアメリカに住む母に電話して、インターネットの画面を見ながら相談して作ってもらい、アメリカから送ってもらったんですよ。
コスチューム制作裏話
パソコンで息子と一緒に下調べ
当日は学校の遠足で山登りをし、本人はくたくただったのですが疲れを忘れてしまうぐらい楽しかったようです。「顔なし人間」はパソコンでいろいろなコスチュームを見て、子どもと一緒に決めたのですが、なかなか売っているもののように上手くいかず大変でした。ハギレや要らなくなったシャツなどを切ったり、縫ったりしながら作りました。頭からすっぽりかぶるので前が見えるようにと、息が苦しくならないように工夫しました。
山路鈴子(尚輝くん<小4>のお母さん)
息子の目がキラキラ
「ガンダム」のコスチュームは父が丸一日かけて作成しました。最初は、何を着たいのかなかなか決まらず、本人も悩んでいたようでした。いろいろ探しているときにインターネットでガンダムのホームページを発見。パパも本人もノリノリでダンボールを切ったり、のりづけしたりして楽しんでいました。出来上がった時は、目をキラキラさせてとても嬉しそうでした。 安塚友香(直央君<年中>のお母さん)
Halloween Costume Contest 2008 |
|||
IKEBUKURO SCHOOL | |||
The Best Costume | The Most Creative | The Cutest | |
Aito Fujise (年長) | Nao Yasuzuka (年中) | Lilika Miyanaga (年中) | |
Mobile Robot | Gandum | Butterfly | |
KAWAGOE SCHOOL | |||
The Best Costume | The Most Creative | The Cutes | |
Rin Yamashita (年長) | Naoki Yamaji (小4) | Aina Hokari (年少) | |
Dinosaur | Headless Horseman | Present | |
|
|||
Sarara Ishizuka (小3) Kei Koyano (小4) Daiki Tamura (小4) Midori Obara(小5) Takara Murai(小5) Nahoko Tanaka(小5) |
|||
Where’s Wallie? |
【保護者の声】
●今の時期、成長も早く、衣装も1回しか着ないのはもったいないので、希望者だけでも衣装を寄付すれば毎回新調しなくてすみそうな気もします。(年中、保護者)
●当日、雨のためパレードに出られず残念でしたが、ゲーム内容が去年とは全然違っていてとても楽しかったようです。(年中、保護者)
●今回、パーティーへの親の見学ができなかったことがとても残念でした。できれば今まで通り見学ができるようにしていただけたら嬉しいです。(年長、保護者)
●子供だけのパーティーでしたが、本人はすごく楽しかったようです。親から離れて参加することにも意義があると思うので、この形式でいいと思います。(年中、保護者)
●昨年よりゲーム類が楽しくなったと言っていました。考えるのは大変だと思いますが、毎年、少しでも変化があるとあきないで楽しめると思いました。(小2、保護者)
◆「要らなくなった衣装を寄付する」というアイディア、いいですね。コスチュームを楽しみにしている子供たちはたくさんいる一方、その準備に負担を感じている子供たちや保護者の方も少なくありません。もし、寄せられたコスチュームの中から好きなものを選んで参加できるのであれば、それは素晴らしいと思います。もう必要のないと思われるコンパクトなコスチューム等ありましたら、ぜひお譲りください。
さて、アンケートでご要望の多かったのが「パーティーを見学できるようにして欲しい」というものでした。この件に関しましては検討してまいりますが、会場のスペースの問題もあり、ご希望に沿うのは難しく感じております。
編集後記
I’m all thumbs. (私は不器用)
”thumb” は「手の親指」のこと。確かに親指ばかりだったら細かい作業はできませんよね(笑)。ですから、”all thumbs” は、「不器用な人」のことをいいます。その不器用を自負している人にとって(?!)、コスチュームの手作りは少し負担が大きいかもしれませんね。しかし、多少見栄えが悪かったとしても「世界でたったひとつ」の手作り衣装はきっとお子さんにとって心に残る自慢の代物になるのではないでしょうか。今回、コンテストで入賞した生徒さんたちのコスチュームも手作りの味があり、とても素敵です。