2008年04月号(Vol.144)講師推薦、2007年度努力賞! Part 2
講師推薦、2007年度努力賞!
Part 2
新しいテキスト、新しいお友だちや先生・・・、新年度を少し緊張して迎えた生徒さんも少なくないかもしれません。でも、新しい出会いが英語に対する興味をさらに芽生えさせてくれるといいですね。今月は先月号に続き、2007年度上達が顕著だった生徒さんを講師、コーディネーターから推薦してもらいました。紹介するのは池袋スクールに通う栗林凛太郎君(年長)と川越スクールに通う大島佑介君(小5)です。
何も発話しない日が続いていました
コーディネーター 三好順子
昨年の4月よりコーディネーターとして凛太郎君を担当しています。昨年の前半は気分の乗らない日はほとんど発話しないという日が続いていました。でも、春のデイトリップで群馬サファリパークに参加した後は、動物のフラッシュカード、ぬいぐるみを使ったレッスンでとても積極的になりました。笑顔で自信を持って大きな声で発話するようにもなりました。私は嬉しくなってたくさん褒めてあげました。それからはどんどん発話が増え、レッスンを重ねるごとに彼の成長を目の当たりにしてきました。いろいろなアクティビティやゲームにも”Can I go first, please?” と積極的に参加するようにもなりました。凛太郎君のこの1年間の成長はとてもすごいと思います。ご両親が忍耐強く彼を励まして通わせて下さったお陰だと思います。これからの成長を楽しみにしています。
こんな日が来るなんて夢のよう?!
英語の歌に合わせて楽しそうに踊る凛太郎。こんな日が来るなんて夢のよう(笑)です。凛太郎は年少前の3歳2ヶ月の時、ニッセイトに入会しました。英語に興味を持ち始め、本人も行くと言ったのがきっかけです。
最初のクラスは1つ年上のお友だちと一緒。ハキハキ元気に答えるお友だちに圧倒され、元々自分から無邪気に輪の中に入っていくタイプでなかった彼は、なかなか声を発したり踊ったり出来ませんでした。入会後1年くらいは私が一緒でないと部屋に入らず、レッスン中にも寝転がったり1人で別のことをしていたり。今思うと、自分も参加したいけど素直に表現できず気持ちのやり場に困っていたようです。でも親としては情けないし、先生やお友だちには申し訳ないし、やめようかと何度も思いました。ただ彼自身はやめたいとは一度も言わなかったので、いつか自分できっかけをつかみ参加していくだろうと信じることにしました。彼が変化したのは入会1年後、イギリス人のTom先生と出会ってからでした。お兄さんのような先生のペースに乗って、1人で部屋に入り言葉も出るようになりました。徐々にレッスンにも集中し、年中から同学年のお友達と一緒のクラスになり、踊りやカードにも参加するようになりました。クリスマス発表会では初めて自己紹介と歌を発表できるようになりました。苦節2年といったところでしょうか(笑)。今では「ぼく英語得意だから」なんて言っています。ここまで自信が持てるようになったのは、一緒にやってくれたお友達、大好きな外国人講師との出会い、見守ってくださったKazuko先生、Junko先生のお陰です。本当にありがとうございます。これからもずっと英語が得意と言えるように楽しみつつ頑張ってみたいと思います。
栗林貴美(凛太郎くん<年長>のお母さん)
私たちに講師にとって一番嬉しいこと
会話クラス担当 Martin Burns
私たち講師にとって一番嬉しいことは、自分が関わることでずっと苦闘してきた生徒さんがそれまでの壁を乗り越え、飛躍的な上達を突然に見せることです。佑介君がまさにそうでした。読む力、発話、理解力、全てにおいて上達が見えます。自信もついてきたようで、クラス以外でも英語を使ってコミュニケーションしようという姿勢が以前よりも生まれてきました。これは、ひとつにテキストで習ったことを実際の状況の中で使えるように応用練習をしてきたことにあると思います。このことが顕著に現れたのがクリスマスの劇の練習でした。彼は今までの自分とは全く違った役柄を創り上げました。役者としての才能も感じます。今年、佑介君がどのように成長し上達するかとても楽しみです。
学習意欲が生まれる経緯
総合英語クラス担当 石山正文
佑介君は、堂々と「ぼく、英語嫌い!」と言う生徒さんでした。その佑介君が、昨年GEクラスを取るかどうか迷っていました。GEクラスでは宿題が多いと聞き、本人にとってはECクラスだけでもう精一杯という気持ちだったようです。ところが他のクラスメイトが全員GEクラスを取るということで、本人はしぶしぶGEクラスを始めることになりました。
ところが、いざGEの授業が始まってみると、祐介君にとって授業が思っていたより簡単に思えたのか、他のクラスメイトと競ってゲーム等をするようになりました。宿題に関しては、時々忘れてくることがありましたが、徐々に忘れないでしっかりやってくるようになりました。これも他のクラスメイトの影響を受けたのかもしれません。休むこともほとんどなく、順調に文字も読めるようになりました。クリスマスの発表では、ニッセイトアカデミー賞のメンバーに選ばれました。学習意欲というのは、父母やクラスメイト、講師、行事などが相互に影響しあい生まれてくるものなのでしょう。
休まずに通ったことを誉めてあげたい!
佑介が英語を習い始めたのは、小学校に入学した時でした。姉が以前からお世話になっていたので2歳頃から行事に参加したりレッスンを見学していたこともあり英語を習うことに抵抗はなかったように思います。
GEのクラスは昨年の春から始めることになり、最初は宿題があるからやりたくないと言い続けていましたがいざ始まると、今まで聞いて覚えていたものを自分で読めるようになり、それが嬉しかったようです。自分からも横文字を見つけて読もうとするようになりました。しかし、あまり予習もしなければ復習もしませんから、レッスンについていけているのか、落ちこぼれていないかといつも心配していました。口では休みたいと言いながらもどんなに疲れていても休まずレッスンに通ったことは誉めてあげたいと思います。また用事で休んでも必ず振替レッスンを受けさせるようにしていました。「継続は力なり」といいますが、本人のやる気が目覚めるまでこれからも根気強くレッスンに通わせようと思います。
大島真奈美(佑介くん<小5>のお母さん)
■凛太郎君と佑介君のお母さまに共通していることは、お子さんがある壁を乗り越えてくることを信じ見守ってきたということではないでしょうか。「見守る」といってもただ待つだけではなかったはずです。その過程で様々な試行錯誤と葛藤があったことでしょう。でもそこを乗り越えられたからこそ得たものも大きいのではないでしょうか。長い目で見守ってあげること、これが私たち教育者と保護者に求められていることなのだと思います。
平成19年度 第3回英検合格者
※学年表記はすべて受験時です。
5級
倉沢真乃介(年長) 松本希(小3)
若狭美生(小4) 松原 史弥(小3)
加藤陽香(小4) 諏訪部陽花(小5)
清水玲菜(中1)
4級
成澤駿 (小3) 宅和真人(小3)
諸田奈々(小4) 田中菜穂子(小4)
諸田優馬(小6) 小林春菜(小6)
大谷玲衣(小6) 藤本亮太(中2)
3級
森口菜礼(小4) 桐原弘亘(小6)
横田実優(小6) 神永知美(中2)
小久保美佳(中2)
準2級
神部咲希(小2) 小室光央(小2)*第二回合格者
田邊来彩(中2) 加藤シーファー(中2)
SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)
平成19年度 後期成績優秀者発表(2月実施)
※学年表記はすべて受験時です。
GE6 部門
1位 入倉理緒(小1) 100点
1位 並木基修(小2) 100点
1位 佐々木時我(小2)100点
1位 上原紳 (小3) 100点
1位 並木克安(小3) 100点
1位 墨田小百合(小3)100点
1位 村木杏寧(小3) 100点
1位 川田優佳(小3) 100点
1位 中嶋さやか(小4)100点
1位 三上航 (小5) 100点
1位 市村直樹(小5) 100点
1位 武藤里奈(小5) 100点
GE5部門
1位 川辺智代(小4) 100点
1位 酒巻美月(小4) 100点
3位 福徳里彩(小2) 97点
3位 石川達也(小4) 97点
3位 田中菜穂子(小4)97点
3位 田村大樹(小4) 97点
GE5-2部門
1位 小彼優奈(小3) 100点
1位 清宮小百合(小3)100点
1位 森口菜礼(小4) 100点
1位 大田明慶(小6) 100点
GE3部門
1位 大島葵 (中1) 97点
2位 横田実優(小6) 87点
3位 黒川愛莉(小6) 80点
編集後記
Rome was not built in one day.
(ローマは一日にして成らず)
大事業は短期間では達成できないの意です。とても上達している生徒さんを見ると、「すごいな!」と表面だけを見てしまいがちですが、実はその陰には努力の積み重ねがあります。英検2級に合格した人も英検5級にチャレンジした時期があったわけです。どこで差がつくかというとその努力をコツコツと積み重ねているかどうか。しかし、偉業も1人では成し遂げられません。いろいろな人の助けが必要なんですよね。