2005年12月号(Vol.118)お父さん、大活躍!
お父さん、大活躍!
ハロウィンコスチューム制作
10月最終週、ハロウィンパーティーを催しました。自慢のコスチュームをまとった子供たちは、とても嬉しそうで誇らしげでした。年に一度のこの日を待ち遠しく思っている子供たちも多いと聞きます。
コスチューム制作裏話
半年も前からコスチュームの準備をしていた方、直前になって慌てた方、インターネットやデパートでお子さんのお気に入りを購入した方、数年は同じ衣装でいいと割り切って考えている方、そして手作りの方と様々です。今回は手作り衣装に臨んだ3家族の方にコスチューム制作の裏話をお伺いしました。
日を追うごとに夢中になりました
今年は1歳になる娘も兄と一緒に参加させてもらえることになりましたが、2人分のコスチュームを考えるのに頭を痛めました。母親が「赤ずきんちゃんとオオカミにする!」と決定したのは一週間前でした。「日数もないのに無茶な・・・」と思いつつ制作の分担がされてしまい、母親は縫い物担当、私はオオカミの帽子制作が廻ってきました。
オオカミの頭は立体的なものにしたいと思い、厚紙の帯を組み合わせて作りました。軽くするためにオオカミの毛を茶色の折り紙で表現することにしました。一枚ずつのりで貼っていくのは大変と思いスプレーのりを使いましたが、手はベトベトになり、またのりが飛び散ってしまい大変でした。子供が寝静まった夜中に文句を言いながら始めた制作でしたが日を追うごとに夢中になってしまった気がします(笑い)。
長谷川浩一(拓海くん<年長>のお父さん)
家族で楽しめる行事にしたいです
「今年のハロウィンは何にしようか」と話をしたら、「花の妖精になりたい」と娘。最初は花紙で子供に花をいっぱい作ってもらいそれで飾ろうと思いましたが、よりリアルに出来ないかと考えました。生の花だとコストが高くなる事と前もって作って置くことが出来ない事があり、造花を思いつき、100円ショップに行き花の数と色のバランスなどを考え買占めました。来年は着れないだろうというワンピースを下地に花をつけることに決定しましたが、いざ、花をテープでつけると、次の日には花が落ちてしまい、もっと強力なテープを購入しつけましたが、又落ちてしまい悩んでいました。主人に話しをしたら、布地用ボンドとテープで固定をすれば、大丈夫ということでこの時点からアイディアを伝え、制作は父親がやり始めました。私は横で花の色などを伝えたり、途中で花がたりなくなると買いに行ったりとアシスタントになり、結局全部父親が作りました。今まで英語のハロウィンに参加してもらうことを考えつかなったのですが、今年を機会にもっと、父親にもかかわってもらって、家族で楽しめることが出来る行事にしたいと思いました。
清水京子(ゆりちゃん<小1>のお母さん)
作り出したらノリノリに
今年のハロウィンは“仮装”というよりはダンボール、新聞紙、和紙を使った工作となりました。「去年のハリーポッターは地味だったしね・・・。バズは古いかな?じゃあ動物かなぁ?」と、コスチュームは飼っているザリガニをヒントにしました。スタート時の大樹のテンションは低めでしが、作り出すと「体の部分は立体的にしよう」「目玉は飛び出したほうがおもしろいよ」とノリノリで、アイディアを出し合いながら妹と3人で一気に作り上げてしまいました。去年より手間隙はかかりましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。
練習では、”I’m a scary Cray fish! Be careful! チョキチョキ(ハサミを動かす)”と自己紹介も考えていたのですが本番では残念ながらそこまでできなかったようです。とは言え、すっかり愛着がわいてしまい、ザリーちゃんは今も部屋の片隅にたたずんでいます。年末年始、余興などで使ってくださる方がいらっしゃったらお声をお掛け下さい(笑)。
樫山真弓(大樹くん<小2>のお母さん)
ハロウィンパーティーを振り返って
アンケートのご協力ありがとうございました。主だった意見、感想を紹介します。
●『りんごゲーム』、今年はすんなりと参加していました。最初の頃は嫌がって参加しなかった覚えがありますので、だんだんと成長しているんだなぁとしみじみ感じました。(5歳)
●パレードのコースが去年までのコースより短く、ちょっと寂しかったです。(年長)
●お菓子をいただける場所がもっとあるといいですね。(年中)
●今年のパーティーは人数が去年より少なかったのでパレードは少しこぢんまりとしていましたが、部屋の中ではゆったりとし、のびのびと楽しめたので良かったです。家に帰って「あ~、楽しかったー!」と言っていました。(6歳)
●人数が少なく見学しやすかった反面、寂しい気もしました。ゲームが同じなので少し違う事をしても楽しいのでは?。(5歳)
●小4以上ぐらいの子供たちにはそろそろ恥ずかしさが出てきており、今年は何とか参加させたという形です。来年は無理かな・・・と思っています。(小4)
毎年ながら私たちが一番頭を悩ませるのは、パーティ時間の設定と人数の配分です。昨年は人数が多すぎて不評のパーティーがいくつかありました。「もう10分早く始められるとゲームの時間も長く取れるんだけど・・・」「この時間では間に合わない生徒が2名います・・・」「このパーティーの時間を希望する人が多すぎて会場がパンクしそうです。どうしましょう?」・・・などなど、今年もコーディネーターは頭を抱え悩んでいました。パレードのコース設定の変更、時間配分なども昨年度の反省から考慮したものでしたが、結果的には賛否両論。今年頂いた皆さんの声を参考にまた来年も楽しい企画を目指します。
ハロウィンの思い出
Martin Burns
私の出身国スコットランドのハロウィンは、アメリカのようにジャコランタンを飾ったりしませんが、家族の皆で祝うとても大きなお祭りです。基本的に子供たちはコスチュームをまとい、
The sky is blue
The grass is green
May I have my Halloween?
とチャンツを口ずさみながら家々を回ります。
私たちは、”Trick or Treat!(お菓子をくれないといたずらするよ)”という言い回しは使いません。家々のドアをノックして中に入れてもらい、ごほうび(大抵はりんご、みかん、落花生です。まれにリンゴ飴をもらえることがあります)をもらうために何か芸を披露しなければなりません。例えば歌を歌ったり、ジョークを話します(大抵、大人は何度も聞いて聞き飽きているのですが・・・)。
私も子どもの頃、ハロウィンが大好きでした。でも10歳以降は嫌いになりました。弟や妹を一緒に連れていかなくてはならず、友だちにからかわれるのが嫌だったからです。しかし、16歳になるとディスコのパーティーに行くようになり、ハロウィンは再び特別なものになりました。
17歳の時、パーティーに招かれ、自動車の免許を取りたてだった私は、運転を名乗り出て友達とそのパーティーに向かいました。私の親友と私はバットマンとロビンに、女友達は魔女と妖精に変装して出かけました。田舎道を走っていると濃い霧がかかってきました。私はマスクをしていたためメガネを持って行きませんでした。夜なので前が良く見えず、目を細めて注意深く運転していましたが、大きく道をそれ溝に転落。車を引き上げることもできず、コスチュームを着たまま、私たちは通りかかる車に助けを求めて合図を送り続けました。何台かは止まってくれましたが、私たちを見て笑うばかりで乗せてくれる車は一台もありません。結局、深く不気味な霧の中を自分たちの惨めさを笑いながら歩いてパーティー会場に向かいました。車は次の朝、引き上げてもらいました。とても懐かしく楽しかった思い出です。
Halloween Costume Contest 2005 |
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IKEBUKURO SCHOOL | ||
The Best Costume | The Most Creative | The Cutest |
Miu Tanaka (8y) | Hiroki Kashiyama (7y) | Minaho Nakama (7y) |
KAWAGOE SCHOOL | ||
The Best Costume | The Most Creative | The Cutes |
Akane Nakayama (10y) | Takumi Haegawa (6y) | Kosuke Sawakuri (3y) |
編集後記
Two heads are better than one.
三人寄れば文殊の知恵
ハロウィンのコスチューム作りはお父さんの担当という家庭もあるかと思いますが、多くはお母さん方が四苦八苦しているのではないでしょうか。清水さんのご家庭では、行き詰まってご主人に助けを求めたことかがきっかけで家族の共同作品になったようです。ちょっとアイディアを求めてみる、そして助けを求めてみる。きっとグレードアップしたコスチュームに仕上がることでしょう。そしてお子さんも大喜びするのでは。