2004年05月号(Vol.101)我が家の実践!
我が家の実践!
「家庭でもやらないと…」。そう感じながらなかなか実践に移せずにいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。ちょっとした家庭での工夫が「英語大好き」に変えることも。隣の家の工夫、参考にしてみませんか?
私も伸びないと…
英語を学ぶ環境を創り始めて1年。ニッセイトに入学して半年が経ちました。家庭では授業の復習を必ずやるようにしています。リビーが授業で使うセンテンスは意識して使い、本人の口からも言わせるように努めています。また、日常生活も、なるべく英語で語りかけをしています。といっても私の英語力の問題もあるので簡単な繰り返しだけですが…。
絵本の読み聞かせは毎晩行っています。息子の意識が本に集中できるように天井の蛍光灯を消し、本に明るいライトを当てて読んでいます。最初は親の悪い発音で読み聞かせをするのはどうかなと不安がありましたが、最近はその効果をすごく感じられるようになってきました。繰り返して読んでいるとある箇所を復唱するようになってきましたし、言葉のやり取りにも文章がでてくるようになりました。嬉しいことですが息子のこれからの英語学習のことを考えると親の私の英語力でどこまでサポートしきれるか不安もあります。最近は、自らが伸びないといけないと一大決心をし、毎朝30分早く起きて絵本の単語調べをしたり、読みの練習をしています。
松田治子(宗士くん<2歳>のお母さん)
●コーディネーターより(小金澤香代)
宗士くんの成長ぶりにはLibby共々驚いています。入学当初はレッスン中、2~3回は教室の外へ脱走していましたが、今では、”I’m Soshi. Nice to meet you.” 等とレッスンやご家庭で覚えた英語を私たちに自ら語りかけてくれるほどです。レッスンでは長いセンテンスのリピートもとっても上手です。
スーパーで実物を探しました
ニッセイトに通い始めて1年。始めた当初は教室にも入れず、ドアの外からレッスンを受けていました。でも、「行きたくない」とは一度も言わなかったので心配はしていませんでした。今ではレッスンが大好き。”Me first, please!” と大きな声で手を上げている息子を見て、ビックリする反面、とても嬉しく思っています。
フルーツや野菜はなかなか覚えられなく苦労しました。でも、見たこともないのが多いのに気付き、スーパーで実物を探したり、実際に買って食べたりしました。家では英語を身近な物にしようと映画などはなるべく英語の音声を心掛けています。'”Bug’s Life” は最初から英語でしか見せていないので、今でも抵抗なく英語で見ています。
柳澤光恵(陸くん<4歳>のお母さん
●コーディネーターより(小金澤香代)
今では大きな声で積極的に発言し、クラスをリードしている陸くんも入学当初は本当にシャイな男の子でした。体験レッスンはドアの外で、それから毎週数十センチづつ前進し、リビーのところにたどり着けるまでに1ヶ月くらいかかったでしょうか。陸くんのママの根気と努力をすごく感じます。
1週間にカード3枚
ニッセイトに通い始めて2年半になります。娘の日頃の授業の様子は恥ずかしがったり、間違えを恐れたりで消極的でした。授業の中で何かひとつでも自信を持って取り組める場面を持てればと思い、まずフラッシュカードのカード取りでカードを取ることを目標にしました。
ニッセイトから頂いた単語表から選んだ3つの単語を自転車でニッセイトに向かう間、完全に覚えられるまで繰り返し練習しました。やったことは恥ずかしながらこれだけ。とても家庭学習とは言えないお粗末な内容です。ですが、これをきっかけにカード取りをはじめ、他の場面でも少しずつ自信を持てたようです。先生方からも「最近、授業で生き生きとしている」と言っていただけるようになりました。娘の性格的なものは簡単に変えられませんが、多少なりとも積極性がでてきたり、意欲的になってくれたことは、振り返ってみると、コーディネーターの博子先生のアドバイスが大きな手助けになっていたことに気付かされます。小さな変化を見落とさず、「今日は頑張ってましたよ」「カード、いっぱい取れたんだよね」等、声をかけていただいたことで自信を持てたり、励みになったり、とても感謝しています。また、つまづいている点もその都度教えて頂け、家での課題としていけます。
恩田美織(萌花ちゃん<年長>のお母さん)
●コーディネーターより(龍田博子)
私の萌花ちゃんの印象は大人しくおっとりしていて、間違うことを怖がっているようでした。クラスメートが答えられ、自分だけ答えられないと泣き出すことも何度かありました。そんな萌花ちゃんが、「あれ、変わってきたな…」と思ったのはカード取りの時間でした。今までは目の前にあるものだけを確実に取っていたのが、素早く遠くのものまで手を伸ばすようになりました。お母さんにお聞きすると、ニッセイトに自転車に乗って来る途中、練習してきたとのことでした。カードゲームでの積極性はそれ以外のものにも波及しています。ほんの少しの工夫と継続の大切さを改めて感じました。
英検、受からなかったらやめさせられる
石井涼子(小6)
●担当講師より(井本さと子)
涼子ちゃんは、以前、読み書きが嫌いで、「『宿題』と聞くと家の中を逃げ回っている」とお母さんも苦労されたようでした。昨年のクリスマスでは、ジャズチャンツの劇に挑戦。リズムに乗って言えなかったセリフも本番間際にやっと上手に言うことができました。劇は大成功!ところが、「最後のせりふ、つっかえちゃった!」と非常に悔しそうに涼子ちゃんが私に言うのです。こんなに頑張れるのであれば、もっと挑戦の場が必要だと感じ、英検受験を勧めました。カッコイイ英語の賞状を受け取ってからは更に4級合格への意欲が出てきたようです。子どもの可能性は本当に計り知れません。しかし、その芽が自ら出たいと叫ぶタイミングをじっと待ち、見逃さないことが大切なのだと感じます。
ラジオ講座を聞いてます
ぼくは英語の家庭学習をニッセイト当日の2日前くらいにやっています。宿題の単語を覚えたり、調べることなどをしています。単語は、まず読み方を確認して、読みながらノートに書き、次にもう1度プリントを見ながらスペルを覚えます。そして紙を折って、意味を見ながらテストをしてみます。調べる物があるときは、教科書やインターネットで資料集めをしたりしています。
最近は、英検4級を控えてリスニング練習のためNHKラジオ講座(新基礎英語1・2)を聞くようになりました。前は先生からすすめられてもなかなかきけませんでしたが、今はテストのためがんばっています。ラジオ講座はくわしく、わかりやすく教えてくれるのでテスト勉強にも役立っています。
滝沢雅紀(中1)
●担当講師より(石山正文)
以前から宿題は必ずしてくる生徒さんでした。その習慣は今でも全く変わりません。単語を覚えてくることは熱心でSpelling Bee(英単語スペリングテスト)ではいつもトップ争いをしています。クラスメートが昨年の秋に4級に合格したため、「俺も受ける!」と負けず嫌いな性格を発揮し、今は猛勉強をしています。
これって英語?
ランドセル randosel?!
「RANSEL(ランセル)」というオランダ語が語源です。日本で最初に学用品としてランドセルを使ったのは大正天皇。1887年に学習院に入学された時に、伊藤博文がプレゼントしたのだそうです。日本のランドセルを英語にすると
“a book bag” “a school bag” “a back pack”となります。
ところで、世界の子どもたちはどんなカバンで通学しているのでしょう? 韓国はランドセル。イギリスはリュックサック形式。フランス、イタリアは背負ったり手に提げたりの兼用型。手提げ式はロシア、インド。中国は肩掛けカバン。アメリカ、カナダは教科書を机の中に置きっぱなしの手ぶら通学とか…。
編集後記
Many a little makes a mickle.(塵も積もれば山となる)
小さな積み重ねの大切さを語った諺ですね。1週間で3枚のカード、毎晩の絵本読み聞かせ、1日15分のラジオ講座。習慣になるまでが大変ですが、1ヶ月、1年経った時、その継続は目に見えた実力となっていることでしょう。まずは、目標設定。そして、最初の一歩…。