2002年06月号(Vol.79)家庭学習、悩んでます! Part 1
家庭学習、悩んでます! Part 1
家庭学習の悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。子供がその気にならない、親が手伝えない、うまくできない…。 今月号と来月号の2回に渡ってあるクラスで起きたちょっといい話をレポートします。
クラスが停滞気味…
Pre-basic 3・4 のクラスではOrange Book を教材にしています。このテープ教材はナチュラルスピードなので速くてついていけない、そういった嘆きもよく聞かれます。このクラスもその例外ではなく、家庭でのテープ学習も滞っているようで、クラスのムードも停滞気味でした。そこでレッスン後、以前に川越スクールで同じレッスンを学習している様子を撮影したビデオを保護者の方に観ていただくことにしました。このビデオには全員の生徒がテープの会話を友達同士と、対先生と楽しそうに行っている様子が映っていました。しかし、「これはレッスンの中だけでここまでできるようになったのではなく、各家庭で日々の協力があってなんですよ」ということを付け加えさせていただきました。
さて、このビデオに刺激を受けた保護者の方々は、各ご家庭で工夫を始められたようです。今月は乾さんのご家庭の奮闘記をご紹介します。
「おふろの英会話」
4月のオープンクラスの日、Pre-basic-4クラスの親たちは、いつもと少し違う感じ(!?)のトシ先生から他のクラスのビデオを見せられました。そこにはOrange Book の会話をしっかり暗記してすらすらと自分たちで会話をするこどもたちの姿が…「Orange book は内容も高度なので、おうちである程度学習する努力をしてください」と、トシ先生。そう、これは父母向けの「ビデオ学習」だったのです!
その日から我が家では特訓が始まりました。Orange book の内容についていくのが大変なことは、以前から父母の間で話題になっていました。特に息子は難しくなる内容についていけずに英語に興味をなくしがちだったので、会話を暗記すれば少しは自信もついてくるかと思いました。土曜日のクラスに来る子供たちは、両親が働いていて平日は学童クラブに通っている子が多く、家庭での学習の時間がなかなかとれないことが悩みです。私も帰りが遅いので、毎日子供と過ごす時間は限られてしまいます。そこで考えたのが、「お風呂」の時間を活用することです。まず私がプリントを見て大体会話を覚えてから、毎日お風呂場で繰り返し練習をしました。初めは私の言った通り繰り返す練習で、そのうち会話を覚えてきて、パートに分けて対話をすることができるようになりました。一度に練習する時間は短くして、テープを聴く暇がない日でも、お風呂の会話練習は楽しみながら欠かさず続けました。日ごろ努力をすることが嫌いな敬吾ですが、とりあえず会話をマスターするという目標ができたからか、なんとかがんばることができました。
「特訓の成果」を発揮する日が来ました。なんと「父母向けビデオ学習」は効果満点で、クラスの皆が上手に会話をすることができたそうです!なかでも息子は日頃の落ちこぼれぶり(?)との落差が激しかったらしく、大感激のアン先生とナオコ先生でした。この一件で、小学校低学年レベルでは親の参加意識も大事だとつくづく感じました。これからも我が家では「お風呂で英会話」が続きそうです。
匿名(小2男の子のお母さん)
■山本奈緒子コーディネーターより
先生に認められ、褒められた皆の嬉しそうな、少し照れくさそうな、そして誇らしげな笑顔を見ながら、子どもたち自身が「出来た!」と感じられた体験は英語を話すことの喜びと自信になり、さらに次へのチャレンジにつながっていくと思いました。
これからも、週1回のレッスンが培った英語力を試す場であり、また先生やお友だちとコミュニケーションを取りながら英語の楽しさを感じられる場にしていきたいと改めて思いました。
イースターの思い出 Libby Pickard
小さい頃のイースター? 記憶が微かでしかないので、先日母に電話をし、話しているうちに思い出が蘇ってきました。
私はキリスト教徒の家で育ち、日曜日にはいつも家族で教会に出かけていました。イースターはその前後の3日間に渡って祝うのですが、楽しみだったのは他の子供たちと同じように大きなチョコレートのタマゴがもらえる日曜日。朝起き、ベッドの足元や下に隠されたチョコレートのタマゴを探します。サイズは大きなメロンぐらいあるんですよ。その大きなチョコレートの中にもうひとつチョコレートのタマゴが入っていることもありました。タマゴを包んである綺麗なアルミフォイルは丁寧にはがし、毎年のコレクションにしていました。夕食は焼き立てのHot
Cross Buns (十字文字のついたパン)を食べます。二つに割ったほっかほっかのパンにバターを塗って…、思い出すだけでよだれが出てきそうです。(笑)そうそう、聖金曜日は赤肉は食べませんでした。この日はイエス・キリストが殺され、お墓に埋められた日です。そしてその翌々日、イエスは生き返ったと言われています。その祝いがイースターです。ただ子供たちにとってのイースターは、チョコレートのタマゴがもらえてHot
Cross Bunsが食べられるというのが一般的かもしれませんね。
EASTER EGG CONTEST 入賞者発表
【木の玉子部門 幼児】
池袋スクール
The Best Easter Egg
野原 はるな(年中)
The 2nd Best
宮永大雅(年長)
川越スクール
The Best Easter Egg
上田悠一朗(年長)
The 2nd Best
岡崎奈津子(年中)
【木の玉子部門 小学生】
池袋スクール
The Best Easter Egg
坂本絢香(少3)
The 2nd Best
松本美嘉(小3)
川越スクール
The Best Easter Egg
佐藤啓貴(小3)
The 2nd Best
井上万莉子(小2)
【本物の玉子部門 小学生高学年以上】
池袋スクール
The Best Easter Egg
高草木恵(中3)
The 2nd Best
福徳枝里子(小6)
川越スクール
The Best Easter Egg
松田賢(小6)
The 2nd Best
河崎純人(中2)
これって英語?
パン pan?!
最近はご飯よりパンが好き!っていう人もだいぶ多いようですね。さて、そのパン、1543年に種子島に漂着したポルトガル人によって鉄砲と共に初めて日本に伝えられました。ですからパンは英語でなくポルトガル語のpao からきています。その後、パンはキリスト教と共に全国に広まっていきました。ちなみに英語では、breadです。
編集後記
The Word ‘impossible’ is not in my dictionary.
余の辞書に「不可能」という言葉はない
ご存知、ナポレオンの残した言葉としてとても有名ですね。今までできなかったことができるようになった時、喜びは一入です。
スポーツの世界でも、勉強の世界でも同じですね。大切なのは、「これができるようになりたいな、ああいうふうにできるようになりたいな」という強い思い入れがあること。でないとすぐメゲちゃいます…。