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2018/12/27

高校留学で学んだこと!

「次世代リーダー育成道場」をご存知ですか?東京都はこれからの時代に、自立し、国際社会で活躍する人材を育てようと、都立高校生を支援するプログラムを設けています。留学にかかる費用もかなりの金額を東京都が負担するため、とても人気があり、競争倍率も高いプログラムです。ニッセイトでもこれまで3名の生徒さんがこのプログラムに参加しています。


アリゾナ州の高校留学
Homecoming Queen に選ばれる

奥田晴(高3)さんは、昨年、次世代育成リーダーに選出され、1年間アメリカのアリゾナ州の高校に留学してきました。奥田さんは、英語の成績が優秀だったため都立国際高校に推薦入学で進学しました。都立国際高校は留学生の受け入れも多く、とても英語教育に力を入れています。高校進学に伴い
奥田さんはニッセイトを一旦卒業しましたが、学校での英語レベルが非常に高く、その授業についていくためにニッセイトに復学し、留学直前まで通っていました。今月号では、奥田さんのインタビューをお届けします。

—このプログラムを選ばれたのはなぜですか?
東京都が支援しているのでとても金額が安いことです。また、1年間ぐらいに渡って英語学習だけでなく日本文化を学ぶ等の事前研修もあります。

—ホストファミリーはどんな家庭でしたか?
両親は2人とも働いていて、子供は11才の女の子と、14才の男の子がいました。アリゾナ州は、メキシコとの国境になっていることから、私の通っていた高校にも移民の子が多くいました。ですので、現在、アメリカ社会で問題になっている移民問題も非常に身近に感じました。

—学校の授業は大変ではなかったですか?
英語の授業はそれ程大変ではありませんでしたが、社会やその他の教科は大変でした。授業が終わって先生に質問しに行ったり、友だちにノートを見せてもらったりしてなんとかついていくことができました。

—この留学体験を通して学んだことは?
家庭によっても異なると思いますが、アメリカの子供たちはとても自立していると思います。11才のホストフレンドはいつも自分でお弁当を作り持って行っていました。家事も積極的に手伝っていました。

—Homecoming Queen に選ばれたとか。
はい。アメリカでは高校は4年間あります。その上級生が250名くらいいるのですが、その中から、人気投票を行い男女1名ずつが選ばれます。男子は、Homecoming King、女子は、Homecoming Queenとなります。最初は自分の名前が候補に挙がっていることすら知らずにいて驚きました。私は、チアリーダー部に所属していたので、その友人たちがSNSを使って「Haruに投票しよう!」って呼び掛けてくれたようです。アメフト大会の休憩時間に投票結果がアナウンスされるのですが、自分の名前が呼ばれて本当にビックリでした。

—それだけ学校の先生や友達からも信頼を得ていたということの証ですね。この1年間の留学体験で得たことは何ですか?
私は、改めて、ホームステイ・留学するには3つの大切なことがあると感じました。
1.英語力
2.コミュニケーション力
3.感謝の気持ちを持つ

英語力はもっともですが、英語力があっても人とのコミュニケーションがうまく取れなければ留学は味気ないものになってしまいます。自ら話題作り、趣味の共有など自ら積極的に関わっていくことが大切だと感じました。また、最も大切なのが「感謝の気持ち」です。ある友達はホストファミリーに恵まれなかったと愚痴をこぼし、ホストファミリーを転々と変えていました。しかし、世話をしてもらっている自分の立場を考えればもっと私たちが我慢すべきではないかと思います。そして感謝の気持ちをもって言葉にしていくことで信頼関係が生まれるのだと思いました。

 

2019-01-01Haru


2019-01suzuna夏休みを利用した短期留学

池袋スクールの英語エリート養成コース(英検準1級対策)に通う後藤涼奈さんは、区立九段中等教育学校に通う4年生(高1)です。夏休みに学校のプログラムで南カリフォルニア大学の寮に宿泊しながら留学体験をしてきました。授業は、南カリフォルニア大学に通う生徒が講師となり、高校生にいろいろな講義やプログラムを用意してくれたようです。

—どんな体験ができましたか?
宿泊は大学寮の4人部屋で、食事は大学のカフェテリアで自由に取って良いということでした。ただし、自ら積極的にカフェテリアで食事をする学生に話しかけるようにと学校の先生から指導されていました。最初は恐る恐る、食事をしている学生に近づき、一緒に食事をしてもいいかと尋ねていたのですが、だんだんと慣れてきて、1人でも話しかけられるようになりました。ある時は、私が1人で学生に話しかけていると、その友達が5人くらい集まってきて、私が集中的に質問攻めにされることもありました。とっても緊張しましたが楽しかったです。意外とすらすらと英語を話せる自分に気づき、自信がつきました。

—アメリカでの授業を受けていて気づいたことは?
日本の授業は先生の言うことを聞いてノートをとるというスタイルが多いのですが、アメリカはセッションというグループになってディスカッションをするスタイルがあり、とても新鮮でした。また、NASAを訪問したり、在学中に起業した人の話を聞く機会もあり、とても視野が広がった気がします。

—今、高校では部活動もしているのですか?
はい、バスケ部です。

—運動部だと体力的にも英語教室に通うのは大変ではないですか?
はい、もう部活後は疲れてヘロヘロになっていますが、ニッセイトは苦になりません。本当に小さい頃から通っているので、ここに来ると安心する自分がいます。また、学校にもネイティブの先生もいますが、大人数なので指されないと発言のチャンスがありません。でもニッセイトは少人数なので、ディベートをしたりして活発な話し合いができるのも好きです。また、英語エリート養成コースを履修するようになり、長文読解の力がだいぶついてきたと実感できます。毎週行われる単語テストもライバルがいるから頑張れると思っています。

 


平成30年度 第2回英検合格者

5級
二瓶壮生(小1) 金井應介(小3) 髙垣ねね(小4) 豊島悠未(小4)
山口央翔(小4) 渋谷乃愛(小5) 大澤開(小5) 新保郁海(小5)
田島快刀(小5) 本澤隼(小6) 本澤祐翔(小6) 久保日茉莉(中1)
4級
木村未來(小3) 五十嵐仁望(小5) 沼田涼寧(小5) 岡部遥大(小5)
栁澤佑哉(小5) 川瀬愛桜(小6) 富樫悠奈(小6) 笹本諒(小6)
伊藤ゆきの(中1)
3級
鎌田凰生(小5) 酒井優斗(小6) 高城花菜(中1) 西尾美莉(中1)
飯野聡真(中2) 瀧澤柚季(中3) 長谷川なつ美(中3) 細沼勇希(中3)
準2級
金瑛華(E)(小6) 山口優音(E)(小6) 横澤真結子(E)(小6)
保刈彩菜(中2) 井上純菜(中3) 真田和幸(社会人)(E)
2級
久保遼(中1) 野原綾(E)(中3) 伊波川彩名(E)(高1)
神谷隼人(高1) 斎藤真由美(社会人)
※(E)英語エリート養成コース受講者


 

編集後記

If you can dream it, you can do it.
(夢見ることができれば、実現できる)
英語を勉強している生徒さんであれば、いつか海外ホームステイや留学をしてみたいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。改めて若い時期の留学体験の素晴らしさを感じます。日本が近代化を遂げたのも明治の時代に岩倉使節団が西欧で近代化を目の前にし衝撃的な刺激を受けたからです。留学を経験した生徒さんも、きっと将来の夢が広がったことでしょう。