不定詞の用法

生徒たちが英文法を学習していく上でいくつかの壁があります。中１（ニッセイトでは早くて

小３～小４）ではbe動詞の入った文と一般動詞の文の区別から始まり中２では不定詞（ニッセ

イトでは早くて中１）の用法の区別などです。いわゆる名詞的用法、副詞的用法と形容詞的法

の区別です。この用法の区別がわからなくなりやはり英語嫌いになる生徒も多いようです。今

回はこの３つの用法の区別の仕方を考えていきましょう。

前回３回特集し５文型を学びましたのでそれを利用できるもがあります。それらを利用し名詞的用

法、副詞的用法を考え、最後に形容詞的用法を見ていきましょう。

 

１．まず名詞的用法から始めましょう。

 

５文型を学習した時に文の要素に　S（主語）とV（動詞）とO（目的語）とC（補語）がありま

した。SとOとCには名詞や名詞句、名詞節が入りました。とするとSとOとCの部分にあたる

部分は名詞的でなければなりません。つまりSとOとCの部分にあたる部分の to 不定詞が名詞的

用法と考えられます。

 

(1) To play baseball is a lot of fun. （野球をすることはとても楽しい。）

 

の文のTo play baseball がS →主語（S）としての名詞的用法

 

(2) My grandparents’ dream is to travel abroad. （私の祖父母の夢は海外旅行をすることです。）

 

の文のto travel abroadがC →補語（C）としての名詞的用法

 

*Cには形容詞も来ますので本当は形容詞的とも考えられます。

 

(3) I like to play soccer.（私はサッカーをするのが好きです。）

 

の文の to play soccer →目的語（O）としての名詞的用法

 

※上記の to do （to 不定詞）が ing にできるものを動名詞と呼びto do （to 不定

詞）と区別しています。

1. Playing baseball is a lot of fun.

 

2. My grandparents’ dream is travelling abroad.

 

3. I like playing soccer.

 

２．次の副詞的用法を見ていきましょう。

 

５文型の解説では where, how, why, when は疑問副詞と呼ばれ文の要素に入りませんでした。

これらの疑問詞で聞かれている部分が副詞、副詞句、副詞節でした。不定詞の場合ですと副詞

句ですね。中学生での副詞的用法の不定詞はほぼ why の答えになる部分です。

 

(1) I visited Osaka to see my aunt.（私はおばに会うために大阪に行きました。）

 

to see my aunt （おばに会うために） →Why の答え→副詞的用法

 

(2) I was surprised to see such a beautiful sunset.（私はそのような美しい夕陽を見て驚きました。）

 

to see such a beautiful sunset. （そのような美しい夕陽を見て） →Why の答え→副詞的用法

 

３．最後に形容詞的用法を見ていきましょう。

まず形容詞とは名詞を説明する語、句、節です。

(1) 英語のルールではa, the , my などを除いて形容詞が１語で名詞を説明する場合はその名詞の前か

ら説明します。

 

a young man （若い男の人→若者）の young →形容詞

 

(2) to 不定詞など句や節で説明する場合は名詞の後ろから説明します（後置修飾と言います）

 

a lot of homework to do　（するべきたくさんの宿題→するたくさんの宿題）の to do →形容詞的用法

 

以上です。

 

いかがでしたでしょうか。ただし、不定詞の用法の区別もやはり目的が最初に何々用法と区別することでは

なかったはずです。正しく意味が理解できまた使えることが目的だったはず。

 

ニッセイトの教材「Step Up Grammar」にももちろん不定詞のセクションがあります。これには各不定詞

の似通った使い方をする英文が種類ごとに分けられています。個人的な意見ですが、各不定詞が何々用法と

判別するよりは各種類の似通った不定詞のグループごとに英文を覚え使えるようにしたほうが役に立つ英語

の勉強法と思えます。こう思うのは私だけでしょうか。

 

See you next time!

Written by Masa

 

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