東京都が2018年に「英語村」を新設
昨日の朝日新聞に、「東京都は25日、英語しか使えない環境で、子どもたちの英語力を高める『英語村』を2018年に新設すると発表しました」という記事が載っていました。
英語村は都内の小中高生を対象にした施設で、レストランや病院など日常生活の場面を設定。滞在中は日本語を原則禁止にし、ネイティブの英語教師らと対話してコミュニケーションを磨くプログラムを検討しているとのこと。キッザニアの英語バージョンを東京都がやるというのでちょっとびっくりでした。理由は、英語の重要性は高まっているのに、座学中心の講義型ではでは限界があり、もっと参加型のプログラムが必要との意見が多く出されたためだとか。
実践型学習の重要性は賛同します。しかし、東京都が税金を使ってそこまでやる? といった感じもしないではありません。
ニッセイトも創立当初は、日本人講師がすべての英会話クラスを担当していました。外国人の人たちと接する機会を設けるためにサマーセミナーが企画されました。郊外のホテルを貸し切り、そこを外国と見立てて2泊3日を過ごします。子どもたちは、外国人と会話ができるか不安でドキドキしながら参加していました。セミナーが終わるころには、外国の方々ととても仲良くなり、英語が使える喜びを実感し多くの生徒さんたちが興奮気味に帰っていたのを記憶しています。
ただ一方、日頃クラスでは大変優秀だった生徒さんが、初めて会う外国人を目の前に固まってしまい、”What’s your name?” にも答えられない姿を目にし、「このままではいけない!」と危機感を覚えました。
それからです、ニッセイトは「会話クラス」にネイティブ講師の導入を決定しました。最初は、何ヶ月かに1度のネイティブ講師がスクール訪問をし、子どもたちと接する機会を設けました。しかし、毎回、挨拶だけで終わってしまい、発展的なコミュニケーション活動は行われませんでした。
もっと子どもたちが、
「この先生とお話ししたい!」「この先生の言っていることが分かるようになりたい!」
こういったモチベーションこそが、英会話学習には必要ではないかと考えるようになりました。
ニッセイトは大きく方向転換を決意しました。
「英会話クラス」はネイティブ講師の担任制とする。
日本人講師は、ネイティブ講師が教えるのに効率的ではない読み書き文法などの部分を教え、
4技能(聞く、話す、読む、書く)をネイティブ講師と日本人講師が適材適所、それぞれの持ち味を活かし、長所を最大限に活かせる学習アプローチ方法の研究が始まりました。それから約20年が経過しました。
現在の日本人コーディネーターシステムは、ネイティブ講師の弱点を補い、英会話クラスの良さを最大限に引き出すニッセイト独自アプローチ方法としてニッセイトが独自に確立したものです。英会話は外国人で会えば良いというものでもありません。子どもたちは不安です。英語だけの授業は、先生が何を言っているのかさっぱりわからず、その時間も不効率そのものです。赤ちゃん、子どもは言葉をマネをして覚えます。その手本を示す存在が日本人コーディネーターの存在でもあります。このシステム導入後、生徒さんたちの上達度が著しく伸びました。ニッセイトの生徒さんのレベルが高いと言われるゆえんでもあります。
2020年、東京オリンピックに向けて、英語学習機運も高まってまいりました。大手学習塾も子どもの英会話事業に参入してきました。しかし、私たちには、これまで子どものための英語教育を一筋に頑張ってきた自負があります。目指すは「本物志向」です。ニッセイトは、これからも子どもたちのための理想的な英語教育を探求していたいと考えています。