田中希果さん
グラフィックデザイナー
アートディレクター
【プロフィール】
アメリカのアートスクールを卒業後、グラフィックデザイナーとして大手企業のロゴや広告を手がける。近年はハワイでのブランディングも行うなど、海外にも活躍の場を広げている。
[プルメリア・ユニバーシティ代表]
初めて訪れたハワイでプルメリアに出会い、魅了されたことをきっかけに「プルメリア・ユニバーシティ」を立ち上げる。
プルメリアを日本国内で普及・研究するグループの代表として、365日プルメリアを楽しんでいる。近年はハワイのノースショアにある世界的に著名なプルメリア農場に通い知識を深めている。
[著書]
『ハワイアン・プルメリア』Grow with Aloha!(文踊社)2009年 / 『プルメリア・ブック』プルメリアの育て方・楽しみ方(マリン企画)2011年
◆入学時期は覚えていますか?
小学4年生だったと思います。
◆入学動機は何でした?
自宅の近所に住んでいたニッセイトの先生が英語のストーリーのテープを聞かせてくれたのがきっかけでした。アリが出てくる物語で「Left….Right….Left….Right….」とアリが行進する場面の音声をいまだに鮮明に覚えています。その時はじめて英語の音に興味を持ち、習いはじめました。
◆何年くらい通っていました?
小学4年生~高校卒業まで。学校の部活動のように生活の一部になっていたように思います。
◆高校卒業から現在に至るまでの軌跡は?
高校を卒業して、アメリカのジョージア州の私立の大学に行きました。学費が高かったのでユタ州の州立大学へ編入し、最後の1年間はまたジョージア州に戻ってきてアートスクールへ行きB.A(4年生の学士・グラフィックデザイン学科専攻)をとって卒業してきました。
その後半年間、アトランタにあるアメリカ陸軍のマーケティング部門でデザイナーとして働いて、日本へ戻ってきました。(そのまま同じ場所で働く事も出来ましたが、一応父親との約束「1.卒業したら一度は日本へ戻る。2.青い目のボーイフレンドを連れて帰ってこない」を守ってみました。)
日本へ帰ってきてからは、しばらくフリーランスのグラフィックデザイナーとして働いていました。(日本のシステムを全く理解していなかったので、日本の新卒採用の時期を逃し、やむを得ずそうなりました。)その後、広告代理店で働く友人(ニッセイトで出会った友人です)に相談をして(ラッキーな事に)広告代理店のアートディレクターという仕事を4年間させて頂く機会に恵まれ多くの経験をさせていただきました。
◆ニッセイトで習ったことは、その後どんなふうに役立っていますか?
まず、英語に関しては耳が良く鍛えられていると感じます。私だけではなく、ニッセイトに通っていた友人は皆「発音がいいね」とほめられるようです。
意味は分からなくても大抵は聞き取れたので、その後の英語学習の習得にとても役立ったと感じています。
通常の授業以外にもイベントがいっぱいあったので、コミュニケーションの訓練になっていたと思います。サマーキャンプでは、はじめ友達もいないので不安ですが、数日間一緒に寝泊まりしているうちに最後の日には沢山の友人が出来ています。
このような経験から、あまり人との関わりに臆病にならず、人見知りもありません。
◆現在、「英語」にはどのように接していますか?
外資系企業と仕事をする際にたまに役立っています。外資系企業で働く人たちも英語が出来るので、海外とインターネットを通じた会議なども違和感なく一緒に仕事が出来る事も利点です。
趣味でプルメリアという熱帯のお花を研究していますが、それがきっかけでハワイに行く事が多くなりました。現地でも言葉のストレスがなくコミュニケーションをとれる事はとても良い事だと感じます。今、英語を良く使っているので学生の時より上手になっている様な気がします。メールのやりとりも多いので、知らない単語をいつも調べています。言葉は常に勉強ですね。
◆ニッセイトで英語を習ってきて一番良かったと思われることは?
ずっと英語に苦手意識を持つ事なく、好きでいられた事だと思います。
◆これからの社会の中で英語の必要性をどのように感じていますか?
これからは仕事があれば日本も海外も垣根がなくなると思うので、コミュニケーションの道具として持っていた方が選択肢に広がりができると思います。
受験の事をなどを考えると学生のうちにしっかりと英語を勉強した方が良いですよ!と言うべき所ですが、大人になった私が思うのは、英語はただの言語です。たとえ英語が話せたとしても「話したい事」がないと言葉は出てきません。若い人たちには興味を持てる何かを見つけてほしいと願っています。もし夢中になれる何かを見つけられたらそれだけで幸せですし、その事を突き詰めると大抵の場合、日本だけではなく海外に目を向ける事になるでしょう。そんな時、英語(もしかしたら他の言語かもしれませんが)を覚えないと!と実感し、必死で習得します(笑)
◆貴重なお話、ありがとうございました。