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2013/11/01

サマースクール報告 Part 2 「驚くべき小学生!」

 先月号に続き、今月号は小学生~中・高生を対象とした夏の特別企画「外国人観光客にインタビュー」と「通訳気分を味わうためのセミナー」のレポートです。どちらとも高度な内容ですが、子どもたちの活躍ぶりには目を見張るものがありました。


 

 

 

 

 

 

一人でインタビューに挑戦!
      
企画チーフ:Atsumi Nakajima

 

 今回のサマースクールには、池袋校・川越校合わせて31名の皆さんが参加してくれました。
 昨年は、ペアになったお友だちと2人で外国人観光客にインタビューを試みました。前回の反省点として、生徒さんが自分の質問することに頭が一杯で、相手の答えてくれていることにあまり注意を向けられなったことがありました。ですから今年は、「ブックレットを見ずに相手の目を見て質問する」ことと、「インタビューは1人で行い、相手が言った事を少しでも聞き取る」を目標にしました。

 

 また、今年は少しでもインタビューの時間を長くとりたいと思い、従来のレポートブックより簡素化した1枚のポスター作りにしました。

 

 浅草に着くと子供たちはとても緊張した様子でしたが、いざインタビューが始まるととても堂々としていました。練習の成果も感じられました。相手の目をみて一生懸命聞き取ろうとする姿には私も胸が熱くなってきました。浅草からの帰りの電車では「私のインタビューした人、こんなこと言ってたね」とか「もっとインタビューしたかった!」など緊張も解け、とても声が弾んでいました。子どもたちの表情はどこか達成感を得たようでした。

 

 普段接することのない他国の人や先生以外の外国の方と触れる事で普段練習している英語はこんなところで使えるんだ!と思ってもらえたら嬉しいです。まだ幼さが残る小学校低学年の生徒さんもいましたが、一生懸命相手に英語で自分の言いたい事を伝えようとして頑張っている姿に、私は感動してしまいました。子どもたちのたくましさや能力を再確認でき、私自身にとってもとても貴重な経験になりました!

 


<参加者アンケートより>

 

 両親がぜひ参加させたいと思い申し込んだのですが、本人は緊張とニッセイトのイベント初参加で、前日から機嫌が悪く不安がっていました。
 終了時に迎えに行くと、「この人、家族がたくさんいるんだよ。ぼくだけインタビューした人からカードをもらったんだ!!」などなど嬉しそうに報告してくれ、ほっとしました。コーディネーターの方にも、とても元気に楽しんでいた様子をお聞かせいただいて良かったです。

 

 B1クラスT.K.くん(小3)のお母さん

 

※子どもたちのインタビューの様子を動画でみることができます。
・    http:www.facebook.com/nissait

 


同時通訳気分を味わおう!

 

総合英語クラス専任講師:Masafumi Ishiyama

 

 2年前、高校生対象のリーディングセミナーを行いました。当時、保護者の方から「小・中学生にも同じような講習をしてください」という要望がありました。そこで今回、小・中学生向けに同時通訳気分を味わうセミナー(英語から日本語へ、日本語から英語への同時通訳)を開講させて頂きました。レベルは基礎コース(英検4級以上の生徒対象)と中級コース(英検3級以上の生徒対象)2コースを設けました。

 

 基礎コースでは、簡単な短編ストーリーを使用し、中級コースは小論文(起承転結)を踏まえたスピーチを使用しました。最初は音声教材を一語一句間違いえないように後から追って言える練習をしました(シャドウイング)。それから、文の区切りのいいところで、文頭から日本語で意味を考えながらシャドウイングをしました。これらがきちんとできた段階で、英語から日本語への同時通訳ができるよう練習しました。初めは意味の区切りのいいところで、音声がほんの少し止まる教材で練習していましたが、最終日にはナチュラルスピードで英語から日本語へ通訳する練習をしました。

 

 同じ英文を使い何度も練習するので、最初は「ただの暗記じゃん」とか言っていた生徒さんもいましたが、最終的には、英語を文頭からしっかり集中して聴き、区切りのいいところで意味の通る日本語に置き換えられるようになってきました。

 

 日本語を聞いて英語同時通訳する最終段階では更に集中し、プロ顔負けの真剣さがうかがえました。短期間でしたので、日本語から英語に通訳するのは特に基礎コースの生徒さんにとって難しかったようです。練習のたびに「通訳している人ってすごいな」とか「通訳になるにはもっと勉強しないといけないな」といった感想が聞かれました。今回のセミナーがこれから英語を学習していくうえで、良い刺激になったことを願っています。これからも、英語は勉強というより、コミュニケーションとしての道具として考え日々練習していって欲しいと思います。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


◆年々、小学生のレベルが高くなっているのをすごく感じます。数年前には浅草で外国人観光客インタビューを小学校の低学年生ができるとは考えられませんでした。同時通訳の練習も小学生には難しいかなと石山講師は当初考えていたそうです。子どもたちの大人顔負けの活躍ぶりに私たちスタッフも感動しました。将来がとても楽しみです。

 


編集後記

 

A willing mind makes a light foot.
(思うて通えば千里も一里)

 

「自ら進んでする気持ちがあれば、つらい 旅も楽になる」というたとえ。勉強だって同じです。ある人から見れば「大変だ~!」と思うことも、それを楽しんで取り組んでいる人には苦労もありません。大切なのはいかに興味を持ってもらえるかですね。