1999年9月号(Vol.48)イベントで英語がもっと好きになる
イベントで
英語がもっと好きになる
この夏休みは、お子さんと一緒に汗を流しましたか? どこかへ出かけても、ついつい大人は管理者になってしまい、「これはダメ」「あれは危ない」と遠くから指図ばかり。時には子供と一緒に走り回ったり、転げまわったり、そして失敗したり、そんな風にして一緒に汗を流すことも必要ではないでしょうか。ニッセイトでもこの秋、スポーツ・デイトリップを企画しました。英語と運動と野外料理を一緒に楽しみましょう。
なぜ、イベントが多いの?
ニッセイトでは、年間を通して様々なイベントを企画しています。レッスンの中に組み入れているものもあれば、お休みの日に特別プログラムとして催しているもの、異文化体験的なもの、普段のレッスンとは違った英語の楽しさを体験するものといろいろです。イースター、デイトリップ、ハロウィーン、クリスマス・パーティー、それに、英語でキャッチボールのワークショップ、英語の劇などなど。なぜ、こんなに? 改めて考えてみました。次から次にスタッフや先生は行事に追われて大変だったりするのですが、皆の気持ちはやはりひとつです。子供たちにもっともっと英語が好きになって欲しいからです。ですから、どのイベントも基本は、楽しさ体験です。子供たちのいろいろな興味を引き出せたらと考えています。英語のいつもと違った楽しさ、友達との交流の楽しさ、チャレンジすることの楽しさなどいろんな楽しさを体験し、もっともっと英語や人とのコミュニケーションに親しんでいって欲しいと願っています。
前期に行われたイベントのいくつかをご紹介しましょう。
デイトリップ
春のデイトリップは、しながわ水族館に行ってきました。参加生徒は2歳から10歳までの21名、保護者16名、スタッフ7名が参加しました。英語の発話を積極的にするため、ゲーム要素を取り入れた「Day Trip English」と、水族館でリストにある海の生き物を探し、それを英語で言う「Find and Say」を柱にしました。賞品付きですから子供たちも熱が入ります。普段とは違った先生や、グループのお友達とも仲良くなり、いつもとは違った英語に親しんでいました。一緒に参加された保護者の方の感想文をご紹介します。
春のDay Tripに参加して
英会話のできない親の私としては、外国人の先生の近くに寄るのすら恐ろしく思っております。つい先生と目を合わせないようにしてしまい、気を悪くされたらどうしよう、と心配したりしてしまいます。
今回、子供と一緒に参加させて頂き、私も勉強することができました。Day Trip English(カードに記された英語表現を使うと先生からスタンプがもらえるシステム)では、子供たちの熱心さに大変驚きました。涼子より年上の子供たちが、担当の違うフィービー先生のところにもきて、どんどんスタンプをもらっているのです。この子たちを見て、涼子や同じグループの子供たちにも「これ、今言うといいよ」とI’m hot. や I’m cold. などを教えました。スタンプがひとつ、ふたつと増えてくると、声の小さかった涼子もだんだん積極的になり、「スタンプ、もっと欲しい」と先生方を追いかけていました。6人の先生のスタンプを頂けて、本当に嬉しそうでした。
石井順子(涼子ちゃん〔小1〕のお母さん)
初めての参加でしたが、とても楽しかったです。子供も、一日中、英語にひたり、話せる楽しさを感じたようです。最初は、英語で話しかけることに恥ずかしがっていたのに、最後のほうでは、ポイントを増やす目的もあってか、積極的に話しかけていました。天候が悪かったため多少の不具合はありましたが、先生方も積極的に対応してくださったので良かったです。とにかく、英語を話す、使うことに対して一歩前進した気がします。また、他のお母様方との交流が深められたことも良かったです。
石田理恵子(雄亮くん〔小2〕のお母さん)
親子で英語のキャッチボール
夏休みには、池袋スクール、川越スクールにおいて、パトリック先生の『親子で英語のキャッチボール』のワークショップが行われました。2歳から小学校6年生までの子供たちと、お父さん、お母さん、それにおじいちゃん、おばあちゃん、総勢47名がこのワークショップに参加しました。
英語を勉強していても、実生活の中で英語を使う機会はなかなかありません。生活表現などは、実際に使ってみることが「言葉の実感」として大切なわけですが、いざ家庭で英語を使おうとするとお子さんの激しい抵抗(?)にあったり、恥ずかしかったりでなかなかキャッチボールもうまくいかないという声を多く聞きました。そこで始まったのがこの企画です。また、保護者の方にも楽しく英語を勉強してもらえたらというのも狙いのひとつです。こちらの感想文もご紹介しましょう。
英語のキャッチボールに参加して
『親子で英語のキャッチボール』という案内を頂き、参加しようか迷いました。というのも、子供にはどんどん学ばせたいと思っていながらも、母である私が心配でした。何年もの間、英語を話すこともなく、日常生活からはかけ離れていましたから。迷ったあげく、子供のためだと開き直り参加することに決めました。
当日、私の緊張をほぐしてくれたのが、可愛らしい3歳の女の子達でした。表情やしぐさ、そして英語で話す一言一言の可愛らしさ、思わず微笑んでしまいました。そんなアットホームな雰囲気の中、あっという間に1時間30分が過ぎました。このワークショップでは、恥ずかしがっていてはダメ、ということを子供達から学んだような気がします。子供たちと同じように、言葉遊びを楽しめるともっともっとよかったなと思います。これからは、覚えた英語だけでも家庭の中で話せるようにしていけたらいいな、と思っています。
福原美津子(香光優くん〔小2〕のお母さん)
英検(実用英語技能検定試験)合格者発表
平成11年度 第一回(6月実施)
5級 権平拓馬(小4)奥山桂子(小4)
4級 高橋人(小5) 和田淳(小6) 庄司元樹(中2)清水愛(中2)福田藍(中2)
3級 高橋人(小5) 町野萌(中1)小川裕充(中3)
準2級 田中和弘(中3) 松本佑介(中3)
SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)
前期成績優秀者発表
Basic-c 部門
1位100点 西原章太(小5)
2位 96点 西原有美(小5)
2位96点 斉藤貴宏(小6)
2位96点 戸住典広(小6)
Pre-intermediate 部門
1位 100点 寺尾美緒(小5)
2位98点 寺岡実紀(中1)
3位96点 廖嘉恵(小5)
Intermediate 部門
1位 100点 H.T.(中2)
2位 96点 小川裕充(中3)
3位 90点 岡野香保里(中3)
Advanced 部門
1位96点 大谷幸(中2)
以下該当者なし
これって英語?
ガソリンスタンド ~gasoline stand(?)~
運転好きな人の中には、外国でのドライブを楽しみたい人もいるでしょう。ところで、英語で“Where is a gasoline stand?”と尋ねると、相手はとても不可解な顔をするでしょう。それもそのはず、“gasoline stand”では、あの液体のガソリンが“立っている”とでもいうような意味になってしまうのです。「ガソリンスタンド」は、米国では“gas(またはfilling)station”、英国では“petrol station”と言います。“Are you crazy?”(あなたおかしいんじゃないですか)なんて言われてしまわないためにも、“station”を良く覚えておきましょうね。
編集後記
a back-seat driver
(余計な口出しをする人)