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2001/05/01

2001年05月号(Vol.67)イースターには楽しい思い出がいっぱい

イースターには
楽しい思い出がいっぱい

 教室に入るとたくさんのカラフルなイースターエッグが目に飛び込んできます。ニッセイトでは4月23日~28日にイースターウィークとしてイースターエッグ作り、エッグハントなどの異文化体験クラスが行われました。


イースターって何?

イエスキリストが十字架にかけられている肖像は多くの人が目にしたことがあるのではないでしょうか。金曜日に十字架上で処刑され、その翌々日にイエスキリストは生き返ったと言われています。弟子たちは主の復活を喜び、記念してこの日に礼拝を捧げるようになったというのがイースター(復活祭)の由来です。
イースターエッグはちょうどひよこが殻を破って生まれるように、イエスキリストがよみがえったということを象徴しているのです。
今月号では、イースタークラスの体験感想文を寄せていただきましたのでご紹介します。


“こいのぼり”と“イースターエッグ”

 もうすぐ4歳になる息子が今回で2回目のイースターを経験することになりました。今年は、”Pink,
please!”から”Pink marker, please!” と少しだけ言葉も増え、イースターエッグも少しだけカラフルなものに出来あがったようです。とりわけ、エッグスタンドのくぼみの部分のペイントに夢中になっていた息子は、マジックで重ね塗りをすると真っ黒になることを発見して喜んでいました。
幼稚園に入園して、こいのぼりを作るなど日本の文化に触れるなか、こうして外国の文化であるイースターにも触れることができ、本当に嬉しく思っています。
毎年、元気にこの時を迎えられ、イースターエッグを見比べながら息子の成長を楽しみ、見守っていきたいと考えております。
川越スクール 岡島真佐美
(尚志君<年少>のお母さん)


私の作品に一票を!

去年、ニッセイトに初めて見学に行った時にイースターエッグが飾ってあってとても楽しそうだと思いました。今年のイースターをとても楽しみにしていて、何を作るのかもう決めていました。
生の卵に針で穴をあけて中身を出すのがむずかしく、一回失敗してしまいました。でも、そのおかげで卵焼きを一個多く食べれたのでラッキーでした。中身を出した卵に色を染め、その上に絵を書きました。私の作品を見てわかるように川越スクールのパトリック先生です。昨年の夏に一度教えに来てくれました。ぜひ、パトリックに一票入れてください!
池袋スクール 早川美帆(小6)


■たかがタマゴの色塗り、でも、そんな小さな体験が豊かな感性に刺激を与え、また将来、国を超えた相互理解に少しでも役立ってくれたら…。ニッセイトの思いです。


イースターの思い出

さて、ニッセイトの先生たちは、子供の頃、どのようにイースターを過ごしたのでしょうか? Tom講師、Kyla講師に小さい頃の思い出を語ってもらいました。国が違えばその風習も異なるようです。


お水をあげましょうか?   Tom Simon

 母国ハンガリーでもイースターはクリスマスの次に大きな祝日です。多くの人はこの日を家族と過ごします。
イースターの朝、お父さんやお母さんが、「今朝、庭でウサギを見たよ。草木の中に色の付いたタマゴを隠していたんだ。外へ行って探そう」と子供たちに呼びかけます。イースター・エッグハントの始まりです。お父さんやお母さんが事前に隠したゆで卵やチョコレートのイースターエッグを探すのです。
また、イースターの行事の中で思い出深いのが“Easter sprinkling(イースターの水撒き)”。翌日の月曜日、男の子は女性の親戚や女子の友達の家を訪れます。玄関に入り、その家の人の前である詩を詠みます。その詩の内容は、花を枯らさないためには水をあげなければなりませんよ、といったもので、最後が「お花にお水をあげましょうか?」「あなたにお水をあげましょうか?」になっています。もし、「はい、お願いします」という答えが返ってくれば男の子は女性の髪に香水をかけます。女性はそのお礼に、イースターエッグやお菓子をくれます。おばあさんはお金もくれます。その日の終わりには男の友達同士が集まり、イースターエッグをいくつもらったか、お金がいくらたまったかを自慢し合います。イースターはとても楽しい思い出です。


我が家のイースターゲーム       Kyla Page

ニュージーランドでこの時期は秋です。イースターは金曜日(Good Friday) から始まり、月曜日(Easter Monday)までがお休みになります。ニュージーランドでは秋といってもまだ比較的暖かく旅行に出かけたり、海辺に出かけたりする家庭が多いです。
イースターの日曜日は、普段、教会に行かない人も多くが教会に足を運びます。そして、子供たちにとってこの日のメインイベントはなんといってもエッグハント。庭にウサギが隠したとされるカラフルなタマゴを全部探さなくてはなりません。タマゴの中身はゆで卵だったり、チョコレートだったり。また、この日には、お父さん、お母さん、お友達、おじいさん、おばあさんからたくさんのイースターエッグ(チョコレート)がもらえます。
私の家では、家族皆がイースターエッグを作りました。そして、誰のタマゴが1番強いかのゲームをよくしました。2人づつそれぞれが作ったタマゴを衝突させます。壊れた方は負けで、その場で食べなくてはなりません。そして、もうひとつの楽しみがイースターランチ。ちょっとしたご馳走なんです。あー、懐かしーい!!


※昨年のニッセイト・ニュース6月号でJoanne講師、Patrick講師のイースターの思い出を紹介しています。バックナンバーは各スクール、またホームページ上でご覧になれます。


これって英語?!

ウィルス Wirus?!
増殖力を持つ病原菌で最近では、コンピューターウィルスなどというコトバも頻繁に聞かれるようになりました。               「ウィルス」は英語で、”Virus”(ヴァイラス)と言います。「ウィルス」というコトバは、ドイツ語読みから来ています。もともと医学用語にドイツ語が使われることが多かったからのようです。
そうそう、コンピューターがウィルスにやられたからといって、近づかないようにする必要はありませんよ。念のため。(笑)


編集後記

Doubting Thomas  (不信のトマス)

イエスキリストの弟子トマスは、主の復活をイエスの体に触って確かめるまでは信じないと言ったそうです。自分の目で見るまで信じない、という人には Don’t be a doubting Thomas. と言ったりします。
確かに自分の目で見るまで信じられないということはあります。しかし、目では物事の表面しか見えないことも多々あります。目に見えないことの中にこそ真理があったり…。心の目をもつことも必要なんだと思います。