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2002/07/01

2002年07月号(Vol.80)家庭学習、悩んでます!  Part 2

 家庭学習、悩んでます!  Part 2

 家庭学習、うまくいってますか? 家庭学習は単に個人の実力アップということだけでなく、クラスへの参加意欲にも効果が現れます。今月号も、先月号に引き続き池袋スクールのあるクラスで起きたちょっといい話をご紹介します。


百聞は一見にしかず!?

ニッセイトでは、機会あるごとに家庭学習の重要性を説いてきました。しかし、現実問題、なかなかうまくいっていないという声をよく聞きます。土曜日のPre-basic のクラスも例外ではありませんでした。そんな時に、保護者の方にビデオ録画でお見せした他のクラスのレッスン風景。「百聞は一見にしかず」なのでしょうか、インパクトがあったようです。テレビ画面で同じくらいの年齢の子供たちが難しそうな会話を楽しそうに、そして劇風に演じ合っている姿に保護者の方から感嘆の言葉が漏れていました。そして、数週間後、クラスの全員が電話の会話をできるようになっていました。


「簡単だよ。全部覚えちゃったよ!」

これは、我が家の下の娘(絵里:6歳)に降りかかった、難しい英会話のホームワーク克服のための苦労話(?)です。
最初にテープを聞いたときの第一印象は、「こりゃ大人でも覚えられんのとちゃう?」でした。実際、絵里に聞かせたら、「むずかしすぎる~。できない~」でした。で、ママが最初にやったことは、テープを聴いて、その文書を書いて確認することでした。書いてみてもやっぱり「絵里には無理」が親二人の結論でした。こんな、難しいホームワークを出すなんて、ニッセイトは気が狂った!と考えたのも無理はありません。
その後、教室で子供がすらすらやっているビデオを見せられたときも、「これは平日時間があってちゃんと練習させられる親御さんがついているに違いない!」と自分で自分を納得させたのでした。
一週間ほど、そんなこんなでほとんど練習らしい練習をしない日が続きました。しかしある日、気まぐれで私はテープを聴いてみようと思い立ちました。でも肝心の絵里の練習しなきゃいけない部分を聞くまでに、20回ぐらい早回し、巻き戻しを繰り返さなくてはならないという事実に気がついたのです。「これじゃあ練習なんかする気が起きない!(特に親が)」ここで得意のパソコンテクニックが登場です。(だてに待ち時間にコンピュータの本ばかり読んでいるわけではないのです…なんちゃって)早速テープレコーダーとパソコンを接続し、Windowsの“サウンドレコーダー”を起動しました。(久々にこんなもの使ったなぁ…)頭出しをして録音開始です。(こういうのだけは燃えるパソコンおたくです。)2回ほどやり直して、きれいに聞こえるようになりました。あとはフリーの音声ファイル編集ソフトを使って、Hello, this is Rose the Mechanic … だけを切り出すだけです。できたファイルを得意げにWindows Media Playerでリピートで流しました。「これは楽チン! ずーっとこれで子供に聞かせられる!(得意満面)」子供もその気になって聞いています。あっという間に覚え始めました。ついでに上の娘まで覚えてしまい、二人で役を決めてやったりしています。これに味をシメテ、今度は女の子の声だけのファイルと男の人の声のファイルだけをさっきのフリーソフトで作成です。これで、一人で両方のパートが練習できるようになりました。いったん覚えてできるようになってしまえば、楽しくなるものです。買い物に行くときとか、道を歩いているときとかにつかさず、「Hello, this is …」です。親もいつの間にか覚えてしまっていることに気がつきました。(ニッセイトの陰謀にはまっている…)
こうして、最初はできないと思ったホームワークが、「簡単だよ。絵里全部覚えてるもん!」といえるまでになったのでした。私も、なおこ先生に「絵里ちゃんすごいー」と言われて「やったかいがあったかも」とひそかに思ったのでした。

中川恵太(絵里ちゃん<6歳>のお父さん)


【担当講師より】 Anna Lamason

ご存知、Pre-basic クラスの Orange book にはたくさんお長い文章や努力を要する会話文が載っています。つい最近まで、このクラスは私にとっても、そして子供たちにとってもちょっと難しいクラスでした。子供たちは内容を理解するのに苦労していたようですし、私はどうやって子供たちのやる気を引き出したらいいのかを悩んでいました。
でも、変わったんです! 家庭での協力、練習があったおかげで授業態度とやる気にすごい変化が見られました。その努力に感動し、上達を誇りに感じています。長い会話文をスラスラと発話している子供たちの姿を見ていると顔に笑みがこぼれてきます。そして、改めて感じました。家庭学習の大切さとすごさを…。ですから、これからも皆さん、可能な限り、子供たちの学習を見てあげてください。


保護者対象のワークショップ

クラスの雰囲気がこれほど極端に違ってくるものか、とつくづく感じ入りました。みんながとても楽しそうなのです。そして積極的になっていました。生徒達も保護者の方も、そして先生も。「できた」ことが自信になり、それがクラスに活気を与えたのだと思います。
ところで、「私は英語が全くダメで…」なんて言い訳(?)を考えている方はいらっしゃいませんか?(笑)お子さんたちは文字が読めないというハンディを負いながらも、音だけを聞いて覚えてしまっているわけです。要は練習次第。学生時代、英語が苦手だったと言う人は今がチャンス。あまり難しくならないうちに、一緒に習うつもりで家庭学習を楽しんでみませんか? 英語の楽しさを再発見できるかもしれませんよ。
今後、保護者を対象としたワークショップのようなものも検討していこうと思います。皆さんのご意見、ご要望なども是非お聞かせください。


これって英語?

フライドポテト Fried potato?!

ハンバーガーと一緒にフライドポテト…。ファーストフードの定番かもしれませんね。さて、そのフライドポテト、アメリカでは French fries 、イギリスでは chips といいます。フライドポテトは確かに「揚げたポテト」という英語ですが、まるごと揚げたじゃがいものイメージになってしまうようです。


編集後記

Nothing is impossible for a willing heart.
意欲的な心の持ち主にとって何事も不可能ではない。

困難に直面した時、私たちは道の選択を迫られます。諦める? 立ち向かう? 一見、非常に困難に思えることもちょっと工夫して一歩を踏み出すことで乗り越えられることがあります。大切なのは「意欲的な心」を日々の生活の中で養っていくことなのだと改めて感じました。