2002年04月号(Vol.77)家庭学習のポイント 新学期に向けて—
家庭学習のポイント
新学期に向けて—
さあ、4月。新学期の始まりです。クラスが変わった人、新しいテキストを手にした人、ワクワク、ドキドキで新学期を迎えた人も多いことでしょう。今月号は、各レベルにおけるテキストの特長と家庭学習のポイントをお伝えします。
やっていますか、家庭学習?
週に1時限、教室に通っているだけでは上達にも限界があります。日々の家庭学習こそが大きな上達を可能にします。「うちの子、家でまったくやらないんです…」 こんな相談を受けますが、幼児、小学生の場合、やはりご家庭における日々の動機づけや手助けが欠かせません。「家で何をやったらいいのでしょう?」そんなご質問もよく聞かれます。下記の「家庭学習のポイント」を参考にしてみてください。
Toddlers [Super Songs]
Super Songs には、英語圏の子供たちが小さい時から親しんでいる伝承歌が振付けつきで載っています。附属のテープにはカラオケもついています。
【家庭学習のポイント】
ニッセイトでは、3ヶ月毎のカリキュラムに2~3曲を選曲しています。クラスで習っている歌はご家庭でもお母さんやお父さんと一緒に、お出かけの車の中、お風呂の時、寝る前などに歌って楽しんでみてください。ひとりでも歌えるようになれば大きな自信につながり、レッスンも楽しくなるはずです。お母さんたちもテキストを見ないで一緒に歌えるようにしてみてはいかがでしょう。お母さんが口ずさんでいたら、お子さんも一緒に歌いだすことでしょう。日本の童謡を一緒に歌ったりするように英語の歌も是非、一緒に楽しんでみてください。また、クラスで行っているような簡単な英語のやり取りもご家庭で真似をしてみてください。
Pre-primary [My English Land]
この4月より新たに採用したテキストです。ごく基本的な語いが凝縮されています。次のPrimaryレベル に進むための準備テキストにもなります。
【家庭学習のポイント】
このテキストでは、色や形、数、アルファベット、家族、曜日、形容詞、そして簡単な動作などが学習できるようになっています。テープを聞き、声を出して真似してみることがしっかりした発音を身に付けるための大切なポイントです。家ではテキストで学習している内容を日常の生活の中で復習してみてください。例えば、スーパーのお買い物中に野菜やくだものの名前を英語で言ってみる、公園で見かけた鳥を何羽か英語で数えてみる、ちょっとした工夫が英語の興味を引き出すことでしょう。
Primary / Pre-basic [ Picture Dictionary & Yellow book / Orange Book]
このレベルから絵辞書を使って毎週、5~10の単語を覚えてくる宿題が出されます。先生のチェックで言えるとスタンプを押してもらえます。セサミシリーズ附属のテープには身近な生活を題材にした楽しいリズムの歌、チャンツ、それにアーニーやクッキーモンスターの会話がナチュラルスピードで収録されています。
【家庭学習のポイント】
単語を覚えてくる宿題は、家庭学習の習慣化につながります。覚えてきたら発表したいもの、覚えてきた生徒には宿題チェックの時間は待ちどうしく、それが学習の励みにもなります。
テープでは、会話の速さに戸惑う方もいらっしゃいますが、ニッセイトでは学習する内容の英語とその和訳をプリントでお渡ししています。慣れれば聞き取れるようにもなってきます。是非、ご家庭でも一緒に歌ったリ、簡単な会話のやり取りを生活の中に取り入れて楽しんでみてください。
Basic [会話クラス:Let’s Go]
各ユニットは、キーフレーズをもとに、会話文、歌、置き換え練習、フォニックスやリーディング、そしてレビューテストの構成になっています。テープ、CDの役割は非常に大きいです。
【家庭学習のポイント】
このレベルでは、『The Challenge』というニッセイトのオリジナルシステムが導入されています。テープやCDは聴けばいいのではなく、聴いて同じように言えることが要求され、一人ずつ先生やクラスの仲間の前で発表し、同じようにいえたら合格のシールがもらえます。今年度からはこのカードに、『3 Questions』『Short Skit』の新たな項目が加わりました。『3 Questions』は、指定の構文を使って3っの質問文を作ること、『Short Skit』は紙を見ないで、短い劇を演じることができるかが合格基準です。このチャレンジカードにシールが貼られているかがご家庭でのチェックポイントになります。また、Let’s Go のシリーズにはワークブックの宿題が毎週1~2ページずつ出されます。こちらも時々見てあげてください。
[総合英語クラス:フォニックス、文法テキスト]
最初のレベルでアルファベットの大文字、小文字の定着、そしてフォニックス学習により3文字、4文字の読み、それができるようになると絵本の読みと進みます。絵本もすらすら読めるようになると、次に基礎的な文法の学習に入ります。
【家庭学習のポイント】
上達がはっきり見えるのがこのクラスの特長です。ということは、しっかり家庭学習をやっているか否かにより上達の個人差がでてきます。最低限、「宿題は?」などと声をかけてあげて欲しいと思います。レベルによっては英検などに目標をおき、一緒に問題を解いてみるのも良いでしょう。受験時期等に関しては担当講師とご相談ください。
Intermediate
[Side by Side, new interchange]
会話クラスでは、新しい表現を覚えるというより、今までにインプットされた英語をアウトプットする練習が主になります。総合英語クラスでは、学校の英語も視野に入れ、文法力の強化を図っていきます。
【家庭学習のポイント】
このレベルまでに自主的な学習姿勢が身につき、各自が目的意識を持って宿題、予習を進めていくことが理想です。この年齢では、学校の勉強に偏り、音声を主体にした学習に欠ける傾向がありますので、自分のレベルに合ったラジオ講座やテレビ講座はお勧めです。1日15分の継続は大きな上達をもたらします。留学以外で英語をモノにしている人の多くはこういった講座等を利用しているようです。
これって英語?
シーチキン Sea Chicken?!
海のニワトリ? 外国の人はきっと戸惑うことでしょう(笑)。「シーチキン」は英語ではなく、はごろもフーズ社のマグロ缶詰の商標名。鶏肉と同様に、脂肪が少なく、低カロリー、高蛋白なのでそう命名したのでしょう。英語は、tuna(まぐろ)です。ただ、お鮨の食文化を持つ私たち日本人には、「まぐろ」と「ツナ」は別物のような気がしませんか?!
編集後記
Well begun is half done. (良い始まりは半分できたも同じ)
良いスタートを切るためには、それなりの準備と心構えが大切です。じっくり計画を立て、成功のイメージを描く。そして、始める。いきなり始めてしまうと、いろんな言い訳を作って挫折しかねません。できそうな計画を立て、気持ちを高める…。さーて、どんな成功イメージを描きますか?