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2003/03/01

2003年03月号(Vol.87)夢があるからがんばれる

夢があるからがんばれる

―出会い、そして別れ Part 1―

 2月、ニッセイトのスタッフに新しい仲間が加わりました。しかし、出会いがあればまた別れもあります。今月は“出会い”と“別れ”の特集です。


出会い

Catherine Vidal (キャサリン・ヴィダル)
出身:カナダ(モントリオール)

–今回が2度目の来日ですね。
はい。前回は2年前に交換留学生として1年間、早稲田大学で勉強をしていました。
–だから日本語がとっても上手なんですね。交換留学生になるのはかなりの難関だったのでは?
はい。私の通っていたMcGill大学から二人の枠があることを聞き、応募しました。でも奨学金が出るのは1名だけ。私の場合、奨学金がなければ物価の高い日本での生活は考えられなかったので努力をし、幸運にもその1名に選ばれ来日を果たせました。
–日本にはいつ頃から興味を?
子供の頃からずーっとです。本などを読んで日本の風習などにすごく興味を持っていました。ですから自分の目で見て、体験したかったのです。また、私の町ではアニメの「キャンディ、キャンディ」「鉄腕アトム」などをフランス語で見ることができ、毎週とても楽しみでした。
–今回の来日では、ドキュメンタリー映画を撮影することも理由のひとつのとか…。
はい。最初の大学では映画の勉強をしていました。そして卒業後もその分野で2年間働いていました。でも、アジアの研究をするために再び大学に入りました。そこで日本留学のチャンスを得たのです。
–どんなテーマのドキュメンタリーですか?
日本のゲストハウスに住む外国の人たちや日本人を取材し、撮影しています。ゲストハウスは小さな世界とも言えます。世界中からいろいろな人が集まり、生活を共にしています。ここでの生活体験や彼らの抱える問題を記録したいと考えています。
–出来上がりが楽しみです。日本の映画は好き?
はい、とっても。小津安二郎監督、黒澤明監督、それにアニメの宮崎駿監督の作品は好きです。黒澤映画はほとんど見ました。
–それぞれのお気に入りを挙げてください。
小津監督の『東京物語』、黒澤監督の『七人の侍』宮崎監督は『風の谷のナウシカ』でしょうか…。
–なるほど。人生哲学はありますか?
When you have dreams, you can work hard and achieve them!(夢があれば頑張って成し遂げられる)私は常にクリエイティブでありたいと思っています。たとえ困難な状況にあっても、クリエイティブであれば乗り越えられると思います。自分の能力を信じ、家族や親友の協力を信じることです。
–ニッセイトのどんなところが好き?
スタッフや保護者の方はみなさん優しく親切にしてくれています。また、カリキュラムなどとても整理されていて感心しています。そして何よりもニッセイトの子供たちが大好きです。
–最後に、生徒へメッセージを。
I hope we can have lots of fun learning together!
(これから一緒に楽しく学んでいきましょうね!)


別れ

Anna Lamason (アナ・ラマソン)

ニッセイトでの1年半、とても楽しかったです。私にとって貴重な経験になっただけでなく、素晴らしいスタッフ、優しい人たちに出会えたことはとても幸運でした。もちろん、生徒のみなさんに会えたこともです。
日本を去ることはとても残念です。でも、たくさんの思い出ができました。これからまた新しい未来が始まります。さよならが言えずにお別れになってしまった人がたくさんいました。だからもう一度。みなさん、さようなら、お元気で。お手紙くださいね。ニュージーランドでみなさんに会えるのを楽しみにしています。

I have thorughly enjoyed the past one and a half years in Japan
and teaching at Nissait.
Not only has it been a wonderful experience, but I have been fortunate
to have worked within a great team of staff, meet some very kind and generaous
people and of course taught some great students.

English has become a global language and it can open the door
to a number of opportunities and expeerinces. I praise all parents who
have given their children this chance to learn English and encourage you
to maintain your support and effort. I too have learnt may things about
the English Language through my teaching and realise that at times it can
be difficult and frustraing, but don’t give up, all good things take time
and effort.

I am sad and sorry to be leaving Japan but I shall take away
many memories. Now my future awaits and maybe someday my travels will lead
me back through this way again.

There are a number of students and parents that I didn’t get
the chance to say good-bye to. So to everyone: good-bye and good luck,
and to those that have my address, keep in touch it would be great to have
you come and stay in New Zealand. Thank you.

Anna


岡安京子

岡安京子先生は、新たな夢を追い、4月にオーストラリアへ旅立ちます。今までどのように英語を勉強してきたのか、そしてこれからの予定をインタビューしました。

–まず、英語との出会いを聞かせてください。
小学校4年生の時でした。母に勧められてニッセイトの上福岡教室(当時)に入学しました。先生は日本人の女性講師で、いつもテキストをテープと同じく言えるようにする宿題が出ていました。私の発音の基礎はこの時に身についたと思います。また、授業参観では覚えた会話を劇にしてお母さんたちの前で発表したりしていました。人前で何かをする度胸も、ある意味こういった経験を通して養われたのかもしれません。この時期の学習経験は今の私という人間のベースになっていて、機会を与えてくれた親とニッセイトにとても感謝しています。
–最初の海外経験は?
短大時代に3ヶ月、ロスアンゼルスにホームステイをしながら語学留学をしました。
–その頃には、もう英語を流暢に話せるようになっていたのですか?
いいえ。まだ全然自信がありませんでした。でも、ホームステイでは自己主張をしないとダメだということを痛切しました。
–それはどうして?
ホームステイ中に私のお金が度々なくなるという事件があったんですね。その問題を話し合う必要がありました。そうしなければただ泣き寝入りをするだけですから。また、現地のカウンセラーになぜ、ホスト先を変えたいのかを説明する必要がありました。もう必死でした。
–なるほど。短大卒業後はどうしたのですか?
また留学したかったのですが、資金がなかったので4年間働きました。そして、その会社を退職し、カナダのバンクーバーに9ヶ月、再び留学をしました。そこで、TESL(英語を第二ヶ国語として教えるためのコース)を修了し、将来は英会話スクールで働きたいと夢を膨らませていました。帰国後、間もなくしてニッセイトの求人広告を目にした時はまさに運命を感じました。(笑)
–これからの予定は?
ワーキングホリデーで行くには今が年齢的に最後のチャンスなんです。英語が話せるということはゴールでなく、“スタート”だと思います。英語というツールを使って私たちの世界は広がります。その中に身を置き、これからも自らを成長させていきたいと考えています。
–オーストラリアではどんなことを?
幼稚園や小学校でボランティアとして働きたいと思っています。また、オーストラリア人に日本語も教えたいですね。
–みなさんにメッセージを。
あっという間の3年でした。とても楽しかったです。みんなが”Hello” と元気にやってくる姿がとても好きでした。私自身の経験からでもありますが、「英語=楽しい=好き」という思いを持ち続けていって欲しいと思います。成長した笑顔のみなさんに再び会えるのを楽しみにしています。


SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)

平成14年度 後期成績優秀者発表(2月実施)

GE5 部門
1位 100点 金子涼一(小3)
2位 96点 滝沢雅紀(小5)

GE4 部門
1位 90点 福徳枝里子(小6)
2位 88点 原 愛未(小5)
2位 84点 津田亜矢(小5)

GE3 部門
1位 94点 滝沢孝広(中2)
2位 93点 河崎純人(中2)
3位 92点 松野翔太(中3)

GE2 部門
1位 100点 H.T(高2)
2位 98点 西野岳志(高2)
2位 98点 周東未希(高2)


これって英語?

イメージチェンジ image change?!

 「私、がらっとイメージチェンジしたい」。さて、この「イメージチェンジ」って英語? “image”・”change” のそれぞれには、「イメージ」「変える」といった意味がありますが、日本語のイメージチェンジというニュアンスを伝えるには “make over”を使います。I want a complete make over. となります。


編集後記

When you have dreams, you can work hard and achieve them!
(夢があれば頑張って成し遂げられる)

先月号の編集後記ではディズニーの言葉を引用しました。今回は、インタビューで紹介したキャサリンの言葉です。“夢”は私たちの行動エネルギーの源なのかもしれないと改めて感じました。「こうしたい」「ああしたい」「こうなりたい」・・・こういった夢や希望、欲求が私たちのエネルギーになっているんですね。自分の夢、見つめなおしてみませんか?