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2004/02/01

2004年02月号(Vol.98)総合英語って何?英検合格、おめでとう!

 総合英語って何?

 ニッセイトではネイティブの先生による『会話クラス』以外に、日本人講師の担当する『総合英語クラス』があります。『会話クラス』では主に「聞く」「話す」を中心に、『総合英語クラス』では「読む」「書く」を中心に進めています。両方のクラスを履修することで、実用的な四技能をバランス良く習得することが可能になります。


レベル別学習目標

『総合英語クラス(通称GE: General English)』での基本的な学習内容は、小学生の初期の段階で文字の認識と定着、フォニックス学習による読みの練習、絵本の朗読と暗唱、会話表現の定着、そして文法の導入と進めています。
レベル毎の学習内容、目標を次の表にまとめてみました。

『会話クラス(通称EC: English Conversation )』では聞くことがだけが頼りでしたが、読めることにより文字を手がかりにした学習が可能になるため、予習や復習も容易になります。また『会話クラス』においてインプットされてきた英語が整理され、会話表現の定着力も一段とアップします。『総合英語クラス』が加わり、学習時間が2時間になることでお子さんの負担を心配する声もありますが、実際はその逆のようです。「ゲームが楽しい!」「英語がもっと好きになった」と言った声をよく聞きます。英語を見て、「読める」「意味が分かる」ということは喜びと同時に大きな自信にもなります。得意気に絵本を読んでいる子どもたちを見ていると、中学の教科書にカタカナをふり、難解な文法に苦労し、英訳に追われる授業が、いかに多くの英語嫌いを作っているのではないかと嘆きたくなります。
絵本や物語をたくさん読み、相当量の英語がインプットされた段階で文法の導入。辞書の使い方も習い、自学自習の姿勢を身に付けます。英検5級の受験を勧めるのもこの頃。目標ができることにより学習に張りが生まれ、自主性、積極性が増します。中学で準2級、高校で2級合格が目標となります。

次年度からは Advance(上級科)のクラスで、英語能力判定に実社会で多く採用されているTOEIC(トイック)への橋渡しとなるTOEIC
Bridge を導入します。TOEICがビジネス界の社会人向けなのに対し、TOEIC Bridge
は学生対象の内容となっています。テストに合否がなく、得点で上達度を見ることができ、学習目標の設定としても活用できます。
『総合英語クラス』は日本人講師が担当しますので、日本人の間違いやすい点を踏まえてのレッスン、個々の状況に合わせた丁寧な指導、精神的なサポートができることも魅力のひとつです。


フォニックスとは?

 まず、アルファベットの文字が持つ基本的な音を学びます。「a」は“ア”、「b」は“ブ”と言った音です。次に文字を組み合わせ、法則性に基づいて3文字の単語を読めるようにします。例えば、「b」、「a」、「t」は”で、続けて読むと“バァットゥ”となります。このように法則性を理解すると、「cat」「hat」「mat」といった英語が苦労なく読めるようになります。初めて出会う英語でもカタカナをふらずに読むことができるようになるのが大きな特長です。


英検合格、おめでとう!

平成15年第2回の英検合格者にインタビュー。

◆3級合格 松野紗季(小5)さん

—家ではどんな勉強をしましたか?
ニッセイトの英検講座の復習や自分で買った教材を中心に勉強しました。
—英語はどんなところが好きですか?
英語を話せるようになれば世界中の人とお話でできると思うからです。
—これからの目標、将来の夢を聞かせて。
もっと英語が上手になり、外国に行って使ってみたいと思います。将来はほん訳家になることです。
—(お母さんに)今後、お子様に期待していることなどありましたらお聞かせください。
ニッセイトの授業、学校の授業はもちろん楽しんで勉強していますが、目標ができたこととで学習に意欲が増したように思います。英語に関しては、自分の好きなもの、将来の目標を決定した時に、迷わず選べる学力をつけて欲しいと思います。


◆5級合格 前原晏梨(小2)ちゃん

—家ではどんな学習をしましたか?
問題集を何度もやって勉強しました。
—英語はどんなところが好きですか?
英語の本を読むことが好きです。
—将来の夢は?
春夏は鴨川シーワールドのシャチのトレーナーをして、夜は絵本作家として絵本をかいて、 後の昼間は世界中の人が来てくれる大きなホテルで、ローラースケートを履いてウエイトレスをすることです!
—(お母さんに)5級を受けさせてみようと思ったのはなぜですか?
受験を決めたのは申込締切の直前でした。本屋さんで教材選びをしている時に、たまたま5級の問題集を見つけ、問題をみてみると意外に易しく、受験料も手頃だったので申し込んでみました。
—ご家庭ではどのようにお手伝いをされましたか?
娘が小学校入学時、娘のクラスはまだ総合英語を始めないということだったので、ならば家で私が教えようと始めたのがきっかけでした。市販のフォニックス式教材を使って単語の読みと書きの学習を始めました。それから単語や短い文を書かせたり、中学1年生用の易しい英語問題集にも取り組みました。もともと日本語でも読み書きが大好きなのと、基本的な英単語・文は音として頭に入っていたので、それほど苦痛ではないようでした。
—受験を申し込まれてから、お子様が英語に向かう姿勢に何か変化が見られましたか?
試験問題は喜んで解いていました。クイズかゲームみたいで楽しかったようです。総合クラスは今年度(小2)の4月から始めたのですが、その頃からやはり読み書きの力がついたと感じます。
—今後のご要望などお聞かせください。
中学英語や英検の問題集を勉強させたことにより、これまで彼女の頭の中にインプットされていた英語が整理され、それが英検の結果に結びついたのだと思います。私も含めて早くから子供に英語学習を始めさせると、つい「英会話(発音)」と「リスニングにおける理解力」にのみ関心が向いてしまいがちですが、英語による読み書き能力はリスニング能力、会話力と密接に結びついていることを再認識させられました。日本における英語学習も「読む」「書く」「聞く」「話す」が一体化した真の英語の総合学習法が確立されてもいい時期ではないかと思い、ニッセイトに期待しています。


これって英語?

ショートケーキ shortcake?!

アメリカにはもともと “shortcake”と呼ばれるクッキーのような生地でできているお菓子があります。英語の”short”
には“もろい”という意味もあり、生地がサクサクとしてもろいことから“shortcake”と呼ばれています。間にクリームや苺を挟んで食べるのだそうです。日本のショートケーキは日本人の好みに合わせ、スポンジケーキを使ってアレンジされました。あえて英語で言うならば、strawberry
layer cake でしょうか・・・。


編集後記

What we do willingly is easy. (好きの道に辛労なし)

試験とかと言うと、「大変そう」と構えてしまいがちですが、初めて英検に臨む子どもたちの多くは、まるでゲームを楽しむかのように問題集等に取り組んでいるようです。クイズみたいで楽しいという声も聞きました。今まで漠然としていたものが整理され、理解できてきたことが喜びとなり、自信になっているのでしょう。また、英語が好きになっているから苦労にならないのかもしれませんね。これからも好きなことをどんどん伸ばしていって欲しいと思います。