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2004/11/01

2004年11月号(Vol.106)「励まして、褒めてあげる」


「励まして、褒めてあげる」

私が3年間で学んだこと ―By Libby

 数々の思い出を残し、リビー講師は旅立つことになりました。素敵な先生との出会いは英語学習の励みになります。今月号はリビー講師から皆様へのお手紙と新しい先生を紹介したいと思います。


See you again!
                        Libby Pickard

 皆さん、心温まる送別をありがとうございました。私がニッセイトを去る決心をしたのは、東京を離れ家族を築きたいと思ったからです。既に多くの方がご存知だと思いますが、ボーイフレンドのジュンと私は6ヶ月位、中南米に旅行を計画しています。気分をリフレッシュし、この地球をもう少し体験したいと思っています。この先どこに住むかは旅行中に決めたいと考えています。多分、日本の田舎になるでしょう…。戻ったら家を見つけ、焼き物の窯を作り、結婚したいと考えています。赤ちゃんも早く欲しいなと思っています。

 ニッセイトでの3年間はとても素晴らしい体験でした。生徒が自分の子供のように思え、愛情を注いできました。みなさんが「英語を話せるよ」と自信を養うことに貢献できたことを願っています。

 <小さな生徒さんへ>
 これからも英語を楽しみながら、新しい言葉をたくさん覚えて、大きくなったら一緒にお話したり、お歌を歌いましょうね。お母さん方、毎日、子供たちをなるべく英語の環境に包んであげてください。1週間に1度英語を耳にするのと、1週間に2度英語を耳にするのでも大きな違いがあります。毎日、続けられたら素晴らしい英語力をモノにできることでしょう。ガンバッテください。

 <大きな生徒さんへ>
 皆さんにはなるべくたくさん話してもらおうと努めてきました。一日中、または学校から帰ってから英語で独り言を言ってみてください(私も日本語をそうやって練習しています)。私のアドバイスは、「一に話し、二に話し、三に話す。そして間違いを気にしない!」っていうことです。

 <お母さん方へ>
 お子さんたちの身の回りに楽しいゲームや音楽、本、映画、ホームステイやキャンプなどを用意してあげてください。だんだんとお子さんのレベルが上がってくると学習も大変になり、楽しいことが必要にもなってきます。でないと学習を投げ出してしまいかねません。お母さん方に最後のアドバイスです。ここでの3年間で学んだことですが、小さい子も大きい子も「励まして、褒めてあげる」ことです。子供たちにはこれが必要です。皆さんの活躍をお祈りしています。
               
 
(原文で紹介します)

Firstly I’d really like to thank everyone for such a warm goodbye. All the
beautiful flowers and gifts although not necessary, helped me get through a
difficult last few weeks. I have wonderful memories of my students and their
families and I hope we meet again someday.

The decision to quit came because I want to leave Tokyo and start a family. I
think everyone knows now, but for those who don’t, my Japanese boyfriend, Jun
and I have decided to go on a long trip (6 mths) to Central and Sth America to
refresh our spirits and experience more of this wonderful world. During the trip
we hope we can decide where to live (probably in the country in Japan) so when
we get back we hope to find a house, build a kiln for my pottery, get married
and try and make a baby.

I have had the most wonderful 3 years teaching at Nissait and have loved all
of my students as though they were mine. I hope I have shown them that they CAN
speak English!

To the little ones, I hope you can continue to have fun with English and
learn lots of new words, then one day when you are older we can talk and sing in
English together  again. Mums please surround your child with as much English as
you can, everyday. There is quite a difference between children who hear English
once a week and those who hear it as little as twice  a week. Imagine what they
could be achieving if they can play with English a little everyday. 
Ganbatte!

To my older students, I have tried hard to give you speaking time.
This time is very important, it’s the key to becoming fluent. Listening and
grammar are important but speaking can be so simple and fun if you try it a
little everyday. Try talking to yourself in English throughout the day or when
you get home from school. ( I do this in Japanese as much as I can), and try
thinking about everything you  do, while you  do it, in English.  In
class, I am so impressed with your efforts to discuss objects, places and things
you do. I know it is difficult (same for me in Japanese) and I am so proud of
you all for trying.                                                        
                               Libby’s Advice:  TALK, TALK, TALK and DON’T WORRY
ABOUT MISTAKES                             

Mums, fill your childrens lives with enjoyable English games, music,
books,movies, homestays,camps and even pen pals. As school becomes more
demanding, they need to enjoy English or they might want to give it
up.

My final Advice to Mums of the little ones right up to adults, is what I have
learnt after teaching for three years……. ENCOURAGE AND PRAISE,
children need this.   

Goodluck everyone                     
Libby


Nice to meet you.

 次に後任講師及び今年度加わった講師を紹介します。


Corin Kanazawa(コリン・金澤)

◆生まれた育った場所はどんな所?
 私は南アフリカのヨハネスブルクで生まれ、8歳の時、オーストラリアに家族と引っ越しました。メルボルンはとても美しい街です。メルボルンには世界のいたる国の人が住んでいて、美味しいレストランや面白いお店がたくさんあります。

◆家族のことに関して教えてください。
 現在は日本人の男性と結婚していて2人暮らしですが、オーストラリアには大家族がいます。両親は離婚し、再婚しているので弟3人、妹5人もいます。母は小学校の先生をしています。とても素晴らしい先生で教えることに関しては多くを母から学びました。

◆お休みにはどんなことをするのが好きですか?
 私は絵を描くのが好きなんです。日本のいろんな場所や人々を写真に撮るのも好きです。また新しい場所を訪れたり、人に出会ったりするのも好きです。時間がある時はジムに通っています。この仕事は体を健康に保っていなければなりませんからね。

◆これまでの経歴は?
 私は1999年から2年間、AET(Assistant English Teacher)として秋田市の小学生や中学生に英語を教えていました。その後もオーストラリアに戻り、高校生や大学生に日本語を教えるアシスタント教師を務めました。昨年の秋に結婚し、再度来日。埼玉県の小学校で英語を教えていました。

◆どんなレッスンを目指していきたいですか?
 生徒が自信と情熱を持って英語を自然に話せるようになって欲しいと願っています。その為にレッスンを楽しく興味深くし、また常に生徒さんがチャレンジしていけるように工夫をしていきたいと考えています。


Martin Burns (マーティン・バーンズ)

◆生まれた育った場所はどんな所?
 私はスコットランドのグラスゴーから12マイルほど離れたコートブリッジという町で生まれ育ちました。グラスゴーは製造産業の町です。住むのには決して魅力的ではありませんが、人々はとても親切です。

◆家族のことに関して教えてください。
 日本人の女性と結婚し埼玉に住んでいます。スコットランドには両親と弟が3人、姉が1人、妹が1人います。

◆お休みにはどんなことをするのが好きですか?
 私はサッカーの試合を見るのが好きです。好きなチームはグラスゴー・セルティックで、彼らの試合はインターネットで見ています。趣味は読書や絵を描くこと。大工仕事やタイル張りも得意ですよ。

◆これまでの経歴は?
 私は17年間、イギリスでプロの役者として映画やテレビ、ラジオ、劇場で働いてきました。ロンドンやオーストラリアで多くの子供たちに演劇の指導も行ってきました。役者の傍ら様々な仕事を経験してきました。

◆どんなレッスンを目指していきたいですか?
 レッスンで大切なことは楽しさだと思います。楽しんでいる時に子供たちは一番学ぶことができると思うからです。子供たちが自信を持ち、間違えを恐れることなく質問に答えたりできるようになって欲しいですね。そしてレッスンに活発に参加し、私に質問したり他の生徒に質問できるようしていきたいと考えています。


Tiffany Martin (ティファニー・マーティン)

◆生まれた育った場所はどんな所?
 私はカリフォルニア州のロスアンゼルスで生まれ育ちました。ロスは日本に匹敵するくらい地震が多いんですよ。海岸はとっても綺麗で、特にマリブは一度サーフィンをしたことがありますが最高です。

◆家族のことに関して教えてください。
 私は5人兄弟の一番下。お姉さんが3人、兄が1人。私の夫はイギリスのロンドン出身で、剣の専門家です。現在は、日本刀の研究をしています。

◆お休みはどんなことをしていますか? 
 歌ったり、踊ったり、書いたりしています。また、日本語の勉強と法律大学院に進むための準備もしています。

◆これまでの経歴は?
 将来は大学の英語教授になりたいと思い勉強していました。しかし、法律事務所でアシスタントとして働き、法律大学院に進みたいと思うようになりました。今、日本の子どもたちに英語を教えるという職業にはとてもやりがいを感じていて、また将来の方向性が変わるかもしれません。

◆どんなレッスンを目指していきたいですか?
 子供たちから英語が自然に、そして反射的に出てくるように、うまく子どもたちの気持ちを乗せて、楽しいレッスンをしていきたいと思います。


Rachel Alberstein (レイチェル・アルバステイン)

◆生まれた育った場所はどんな所?
 私はワシントン州のシアトルで生まれました。シアトルは雨で有名なとても美しい都市です。冬と秋には雨が多く、とても寒くなります。でも夏は日本と違い、カラっとしていて暖かく過ごし易い所です。

◆家族のことに関して教えてください。
 私の家族は典型的なアメリカ家族です。両親は離婚し、2人とも再婚。母は高校の特殊教育の先生をしています。義理の父はジャズミュージシャンです。父と義理の母は一緒に保険会社で働き、そのプログラムを紹介するために年に何度か来日しています。とても仲の良い妹がいます。

◆お休みにはどんなことをするのが好きですか?
 日本語を勉強中です。趣味は読書、映画、それに今フラダンスも習っています。空手もずーっと習っていました。冬にはスキー、夏はウォータースキー、スキューバーダイビングをします。ジョギングをしたり、詩や物語を書くのも好きです。

◆これまでの経歴は?
 大学卒業後は、英語を外国語として教えるための資格を取り、アメリカの移住者たちに英語を教えていました。昨年は1年間、姫路の高校で教えていました。

◆どんなレッスンを目指していきたいですか?
 私に対しては構えないで気楽に話しかけられるようでありたいと思います。レッスンはあまり易しくならないように、ちょっとだけチャレンジングにするために、「ワンプラス」を常に考えていきたいと思います。それに、一人ひとりの生徒のことをよく知っていきたいですね。そうすればきっと会話も弾むようになると思いますから。


■今年度、新クラス開講等に伴い、新しい先生がたくさん加わりました。どの先生もとっても魅力的ですね。英語を学ぶということは言葉と道具を使ってコミュニケーションを楽しめるようにするということでもあると思います。出会いは宝。振替レッスン等を積極的に利用し、いろいろな先生との出会い、会話を楽しんでください。


編集後記

Let’s give him a big hand. (彼に盛大な拍手を送りましょう)

 何かの発表の時によく耳にするフレーズですね。ただ賞賛は何も特別の時でなく、日々生活の中でも与えて欲しいものです。リビー講師の「励まして、褒めてあげる」という言葉はとても単純で当たり前のことのようですが、これが全てという気もします。「どうしたら、子どもが積極的にテープ学習をするようになるか?」「どうしたら…」その答えの鍵がここにあるように思います。