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2005/05/01

2005年05月号(Vol.112)家庭学習、  何をすればいい?

家庭学習、
 何をすればいい?

 週に1回、教室に通うだけでは上達も限られたものでしかないのはご周知の通り。学習目的を単に英語に親しんで欲しいという場合は別ですが、習う以上、身に付けて欲しいと思うのは親心。では、ご家庭で何をすればよいのでしょう? 今月は目的別おすすめ家庭学習を紹介します。


●英語の楽しさを共有したい

1.『子育て英会話』の受講

 英語が苦手という保護者の方にも英語の楽しさを体験して欲しい、お子さんと楽しく英語の時間を共有して欲しいという願いを込めて企画したクラスです。授業料も月額5250円と低料金に設定。レッスンではフォニックス学習や絵辞書を通して発音練習、おすすめ絵本の読み聞かせ練習、また、親と子の会話をショートスキットにして学びます。参加者からも体を使って覚えると実際の場面でも英語が出てくるようになったと大好評です。無料体験レッスン実施中。お気軽にご参加ください。

2. 英語の絵本
『子育て英会話』クラスでも、1ヶ月に1冊のおすすめ絵本を選び、読み聞かせ練習を行っています。絵本の中には既に日本語でも紹介され有名なものがたくさんあります。絵本選びのポイントは、あまり文字が多くなく、繰り返しの表現が多いもの。発音は気にせず、思いっきり自分なりの発音で楽しんでください。どうしても発音が気になる方はCD付のものを選ぶのも一案です。

◆Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
(Bill Martin Jr.著 Eric Carle絵)2583円 CD付(MPI) 
動物の名前、鳴き声、色がリズミカルに覚えられます。

◆Dear Zoo
(Rod Campbell 著・絵)1449円 
動物園にペットが欲しいって手紙を書いたら、ある動物が贈られてきました。でも・・・。動物の名前、その動物の特徴を表す形容詞を学ぶことができます。

◆Bears in the Night
(Stan and Jan Berenstain 著・絵) 2373円 テープ付(MPI)
真夜中、不気味な音の正体を探しにこぐまたちは森の中へ。たくさんの前置詞を楽しく
学べます。

◆Peanut Butter and Jelly
(Nadine Bernard Westcott絵)  2110円 CD付(MPI)
坊やがお母さんの留守中に大好物のピーナツバター&ジェリー・サンドイッチを作ろうと大奮闘。サンドイッチの作り方が英語で学べます。

◆The Doorbell Rang
(Pat Hutchins 著・絵) (818円)
ヴィクトリアとサムのためにお母さんがクッキーを焼いてくれました。でも食べようとする度に、“ピンポーン”と友だちがやってきます。自分の食べられる枚数も減ってしまいます。あッ、またベルが…。

◆Who stole the cookies?
(Mikiko Nakamoto, Hideko Kakegawa 著) アプリコット出版1355円CD付
クリスマスの劇でもおなじみ、『クッキーを盗んだのは誰?』の原本。動物たちが家に帰るとクッキーの入れ物が空っぽに。犯人は誰だ?


●語いを増やしたい


1.「ミュウのぼうけん」(池田書店)1890円 CD付
Toddlers のクラスでは、歌のテープやCDをお家でもたくさん聞いていただいているようで、大きな声で堂々と歌っている姿は頼もしさを感じます。歌だけでなく、ご家庭で語いも増やしたいといった方のおすすめ教材です。子猫のミュウの冒険を通して生活に身近な英語を学習できます。

2.フラッシュカード(くもん出版)945円~
くもん出版では「どうぶつ」「くだもの・やさい」「家の中のもの」「町の中のもの」「反対ことば」などB6版サイズのカードセットを市販しています。ニッセイトでもこれらのカードを各レベルで繰り返し使っています。カードセットにはCD付きのものもあります。単語を増やすには絶好の教材ではないでしょうか。ご家庭での復習にも役立ちます。

3.リピートカードシステム 
機械本体 25,200円 入門カードセット 31,500円
カードを機械に差し込むと自動的にそのカードの単語や会話が再生されます。おもちゃ感覚で遊べて学べるところから根強い人気商品です。カードは単語だけでなく、簡単な会話表現も含まれます。


●文字の読み書きを始めさせたい

1. my first abc (DK出版)1197円
「“a”で始まる単語はどんなのがある?」 apple, abacus, apron, acorn, ant, avocado, aeroplane といった単語のイラストがそれぞれの文字のページごとに載っています。フォニックスの基礎を養うにも最適な一冊です。お出かけの電車や車の中でお勉強するのにも便利なコンパクトサイズ。

2. The Alphabet ワークブック(Longman)725円
文字に興味を持っているので、少し書くことも始めさせたいといった方にお薦めの一冊です。本格的に文字の練習を始めたいといった方には、総合クラスで使うオリジナル教材「ABC練習帳 /abc練習帳(各500円)がおすすめです。


●基本的な質疑応答練習

Question Boards (ニッセイト制作)500円
“What’s this? What are these? Can you? など基本的な質疑応答の練習用に15枚の絵を用意しました。日本語では同じ「はい」でも、英語では、”Yes, it is.” “Yes, they are.” と異なります。反射的に返答ができるようにするには訓練しかありません。答え方の練習はもとより質問練習にも使えます。


●毎日の学習を習慣化させたい

NHKラジオ講座 基礎英語1 330円
「宿題だけでは物足りない」「音を聞く学習が少ない」。そんな方にお薦めなのがNHKラジオ講座。1日に2回、早朝(6:00-6:15)と夕方(6:20-6:35)に放送され、月と火、水と木、金と土は再放送になります。毎日はどうしてもという場合は、隔日でもいいですね。1日15分の学習が、継続できれば「塵も積もれば山となる」。1年後には相当の力がついていること疑いなし。基礎英語が易し過ぎるという方には「基礎英語2(330円)」、準2級や2級を目指している人には「英会話入門(350円)」がおすすめです。


【学習のポイント】

 お子さんがまだ小さい場合、本人に学習の自主性を求めても無理と言うものです。リピートカードシステムやビデオ教材など一見、子どもの興味を引きそうなものも、一人で遊びながら身につけてくれそうなものもありますが、実際、それを使いこなすためには保護者の方がそばにいて、励まし、褒めてあげることが肝要ではないでしょうか。でなければどんなに高額な教材も宝の持ち腐れと化してしまうことでしょう。

 最近、お子さんに英語で語りかけをしていらっしゃる方を多く目にするようになりました。喜ばしいことです。英語はやはり使ってこそ身につきます。日本人が高度な英語の知識を持ちながら話せないと言われる一番の要因は羞恥心ではないでしょうか。人前でも恥を気にせず、伝えるべきことを伝える、この習慣が英語をモノにする大きなポイントだと思います。


英語で言ってみよう!

『ボリューム、下げて!』

 ”down” は想像がつきそうですね。昔?のテレビの音調整はつまみを左右に回していました。回して下げることから、”turn
down” を使います。では、音を上げるのは? そう、”turn up”
です。

そこで、次の会話文にチャレンジ!

K: ママ、テレビのリモコンは?
M:テーブルの上じゃない?
K: あった。ありがとう。
M: ちょっと音が大きすぎない?
 ボリュームを下げて!
K: わかった。

 - – – – – – – – – — – – – – – – – – – – – – –
K: Mom, where’s the TV remote?
M: I think it’s on the table.
K: I found it. Thank you, mom.
M: Isn’t it too loud?
Can you turn down the TV?
K: OK, mom.


編集後記

An inch an hour, a foot a day.
塵も積もれば山となる

 おうちの中を見渡せば家庭学習に使える教材もたくさんあるのではないでしょうか。要は重い腰を上げられるかどうか。1日たった10分、でも続けられればその力の差は歴然。連休明け、このニュースを機に、ご家庭でお子さんと一緒に英語の時間を作ってみませんか?