2005年07月号(Vol.114)家に帰っても英語モード デイトリップ・パワー!
家に帰っても英語モード
デイトリップ・パワー!
今年は、二つのデイトリップを企画しました。ひとつは幼児、小学生低学年を対象とした「上野動物園」、そして小学生2年生以上を対象にした貸切バスで行く「さくらんぼ狩り」。どちらもたくさんの英語が飛び交っていました。
5月29日(日)上野動物園
デイトリップ「上野動物園」には、幼児20名、小学生33名、保護者26名、スタッフ16名が参加しました。
各グループは6~9人のグループに別れ、外国人講師と日本人のコーディネーターが園内を引率しました。子どもたちには、それぞれ『Find and Say(見つけて、言ってみよう)』のカードと『Day Trip English 〔デイトリップ英語表現集〕』が事前に渡されていました。目標は『Find and Say 』に載っている動物を全て見つけて英語で言うことと、『Day Trip English 』に載っている英語表現を使い各レベルごとに設定された目標数のスタンプを集めることです。
午前10時30分 全員が上野動物園前に集合しました。初めての参加、知らない先生、クラスのお友だちがいない等、緊張が伺える子供たちも多かったです。しかし、そんな緊張や不安も時間の経過とともに解消されていったようです。動物園に入ると同時に始まったスタンプ集めに、各グループは活気に満ちていきました。”It’s a panda. It’s cute. Stamp, please.” “I’m hungry.” “May I go to the toilet?” ・・・。デイトリップに参加するのは2回目、3回目という子どもたちは要領を得ていて、スタンプ集めも巧みです。初めて参加するお友だちもお兄さん、お姉さんのとても積極的な姿勢に影響を受け、だんだんと勢いを増していきました。そして、閉会式では参加者全員が賞品とメダルを手にしました。
毎回ながら、デイトリップには不思議なパワーを感じます。教室では英語を使うことに消極的な子供たちが、積極的に英語を発話するようになるからです。「朱に交われば赤くなる」といったことわざがありますが、まさにその通り。スタンプ集めというゲーム的要素がより拍車をかけているのかもしれません。保護者の方からも、「家に帰ってからも英語モードがしばらく続いていた」という感想をたくさんいただきました。
●動物園から帰ってくると英語でたくさん話せたのがうれしくってたまらなかったのか、家でもその日の出来事を英語を交えながらたくさん話してくれました。小学生になってから初めての参加で少し心配でしたが、良い経験をさせてもらったと感謝しています。
岡崎康子(奈津子ちゃん<小2>のお母さん)
●最初は声も小さくもじもじしていましたが、そのうち状況にも慣れ、少しずつ声もでるようになりました。普段の授業はもちろん大事ですが、シチュエーションが変わることで、こんなにも本人に「英語、楽しい!」と言わせてしまう魅力があったようです。英語に親しむいい機会になりました。ありがとうございました。また次回、是非参加させていただきたいと思います。
小杉史江(美結ちゃん<年中>のお母さん)
●天気も良く、母と離れて元気に参加していたのでとても喜んでおります。感想を聞きますと、「いろいろ英語を話せて楽しかった」と言っておりました。とても成長したと思います。レッスンでは週1なのでどうしても次の週までに忘れていたりすることも多いのですが、今回のデイトリップによってレッスンで習った効果が倍増したように思います。普段ではあまり見られないのに、スタンプ欲しさに「ママ、***はなんていうの?」と聞いてくる様子も嬉しかったです。そして、先生に近寄っていって積極的に発言! とてもたくましかったです。また、楽しい企画を宜しくお願いいたします。
井上律子〔凌真くん<年長>のお母さん〕
6月19日(日)さくらんぼ狩り
小学生高学年の子供たちが参加したくなるようなデイトリップ・・・。企画を考える段階で私たちは悩みました。「さくらんぼ狩り」は魅力そうでしたが、どれだけ『英語の世界』を作り出せるかという懸念がありました。そこで、バスの中をある時間ごとに先生たちが移動することにし、子供たちがいろいろな先生に触れ合えるようにと考えました。申し込みは定員を超える好評ぶり。結果、抽選を行うことになり、参加できないお友だちもいました。
さて、さくらんぼ狩り当日。参加者は小学生49名、スタッフ11名。バスは池袋を8時に出発。車中ではお友だちの自己紹介ごっこや英語の歌を歌い、途中で川越スクールの生徒さんやスタッフが合流。スタッフの紹介、Day
Trip English の練習、そして、スタンプ集めの開始です。中には、たちまちスタンプを数十個集めるツワモノも…。しかし、バスに酔ってしまい、思うようにスタンプを集められなかったお友だちもいました。
沼田の原田農園に到着すると、そこには鈴なりになったさくらんぼが私たちを迎えてくれました。しばらくは “It’s yummy!!” の連続。甘酸っぱく、とっても美味しかったですよ。そして、私たち一向はお腹を空かせるために、公園に行ってドッヂボール大会。トーナメントの結果、優勝チームはMartin の率いる『グレープチーム』でした。その後、再び私たちは原田農園に戻り、レストランで昼食。今回のデイトリップでも全員が目標のスタンプ数を獲得し、全員が賞品とメダルを手にしました。
■我が子にも一度くらい参加させたいんだけど、本人が行きたがらなくって…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の「さくらんぼ狩り」では英語面での物足りなさを多少感じましたが、さくらんぼ狩りだから参加した、という感想も少なくなく、改めていろいろなニーズにお応えして企画を立案していく必要があることを感じました。これからも、多くの子どもたちが教室以外で英語を使う楽しさを体験できるように、いろいろな視点に立った企画をご提案していきいと考えています。
●初めて参加する気になったのは、大好きな『さくらんぼ』狩りだったから。出発前にいただいた Day Trip English・を必死に勉強し、その甲斐あってか当日は50のスタンプをゲットし、さくらんぼも「100個食べた!」とか(?!)。大満足の1日だったようです。
上野明美(亜香音さん<小4>のお母さん)
植松大貴くん |
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中根美穂ちゃん 2人は今回の感想文を英語で書いて提出してくれました。左の作文は美穂ちゃんのものです。 |
英語で言ってみよう!
「迷子になるわよ!」
「迷子になる」は英語で、”lose” (失う、見失う)を受身で使います。「私が迷子になった」であれば、”I got lost.”・となります。ちなみに「落し物係り」は英語で、The lost and found office といいます。
では、次の会話分を英語にしてみましょう。
M: カヨ、どこにいるの?
K: ママ、こっち。おもちゃのとこ。
M: ちゃんと傍にいて。でないと迷子になっちゃうわよ。
K: ママ、ごめんなさい。
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M: Kayo, where are you?
K: I’m over here, mum, by the toys.
M: Please stay nearby, or you will get lost!
K: I’m sorry, mum.
編集後記
Who keeps company with the wolf will learn to howl.
朱に交われば赤くなる
直訳は「オオカミと交わる者は吠えるようになる」、つまりオオカミと一緒にいれば、オオカミと同じようなことをすることになるという意味。日本語の諺も否定的な意味で使われることが一般的ですね。しかし、逆もまた真なり。意欲的な集団に加われば、必然と好影響を受けるもの。ちょっと行き詰ったとき、ポジティブな集団に身を任せてみるのもひとつの方法かもしれません。