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2005/09/01

2005年09月号(Vol.115)サマーイベントで  英語をもっと身近に!

サマーイベントで
 英語をもっと身近に!

 昨年に続き今年の夏も二つの企画が盛況でした。幼稚園児、小学1年生を対象としたサマースクール、そして小学2年生以上を対象としたサマーキャンプ。二つとも英語をもっと身近に、長時間に渡って親しんで欲しいという願いの元に生まれた企画です。


サマースクール・レポート

      企画運営チーフ 宇式奈緒子

 「どのように2日間を過ごすか」   レッスン内容を考えながら、昨年度のサマースクールを振り返ってみると、参加者は英語を話すことに自信を持ち、「話したい!伝えたい!」という気持ちをより強めたように思います。今年も、楽しいだけでなく、長期的な成長を見据えたプログラムにしたいと考えました。


 1日目。初めて会うお友達や先生の中で不安や戸惑いが見られましたが、名刺交換や質問ゲーム、…様々な活動を通してお友達とのやりとりを繰り返していくうちに教室の中には元気な声、笑い声でいっぱいに。ゲームの1つに伝言ゲームがありました。二つのグループに分かれ、先頭の子が隣の部屋にある動物の人形を取りに行くというものです。先生の説明を聞く姿、前のお友達に小さな声で伝える表情は真剣そのもの。それでも、「giraffe」が「zebra」になってしまったり・・・。伝言がきちんと伝わり、先頭の子が正しい動物を持ってくると大歓声。語いも表現力もまだ不十分な子どもたちにとって4時間半を英語だけで過ごすというのは難しいことです。それでも、「No Japanese!!」と英語だけでがんばろうとする子どもたちの姿、知っている限りの単語をなんとかつなげて自分の想いを伝えようとする姿、そんな子どもたちの一生懸命な姿をたくさん目にしました。


 2日目のミニ発表会では自己紹介と「たからもの」や「家族」の紹介。コミュニケーションで大切なのは伝えようとする気持ち、相手に分かってもらおうとする気持ちです。発表に向けて皆頑張って練習しました。発表当日の「言えた、言えない」ではなく、自分のことについて話そうと目標を持って頑張ったことが成長の大きな一歩になったのではないかと信じています。


●2日間とても楽しかったそうです。最初の日は朝になって行きたくないと言い出しましたが、帰ってきたら大乗り。ビーチボールの「スイカ割り」は家でもやりたがり、その夜は、家族全員で楽しみました。(5歳女児、母)

●自信を持って「show & Tell」で発表していた姿に感動しました。娘は、縁日の手伝いを私がしたことが嬉しかったようです。(5歳女児、母)

●昨年に続き2年連続で参加させました。とても驚いたことは、帰宅後も”No Japanese.”と口走り、少ないボキャブラリーを必死に使い、こちらにも要求してくるあり様でした。英語のレッスンを身構えることなく2日間過すことができたようなので良かったです。発表する機会こそ自信につながる貴重な体験だと思いました。(6歳女児、母)


■「前より笑うようになったね」「声が大きくなったね」。サマースクール以降、そんな会話をネイティブの先生とすることが増えました。”How
are you?” の質問にも、以前は、”I’m fine.”と無表情だった生徒が、”I’m great!”
と大きなポーズを付けて答えるようになったり、たった2日間のプログラムでしたが、こんな素晴らしい成長が見られたのは感動です。いつもと違うお友達や先生と2日間を英語でたっぷり過ごし、皆の前で発表したことが自信につながったからでしょうか。また、ご家庭でも「これ、英語で何ていうの?」というような質問をするようになった等、嬉しい報告を保護者の方から聞かせていただきました。サマースクールが、お子さんたちにとって自信を養い、成長の場になったことは嬉しい限りです。
 川越コーディネーター 備後水月


サマーキャンプ・レポート

       企画運営チーフ 井本さと子

 昨年大好評だったサマーキャンプ、今年も8月2日~4日(2泊3日)、千葉県の清水公園で開催しました。参加者は小学2年生から中学1年生までの22名、スタッフは卒業生も含め11名。生徒2名に対してスタッフ1名の割合。スタッフの人数を要する企画なのです。

 初日のディナーは定番のカレー作り。でもすぐに料理にかかるわけではありませんよ。まずはクッキングイングリッシュのお勉強。何と言っても “English
Camp” ですから。「まな板、おたま、ざる、フライ返し」などの調理道具はもちろん、”How can I cut this?”(これどうやって切るの?)、”Fan
the fire.”(火をあおいで)などのフレーズを先生の後についてしっかりリピート。しかし、いったん料理が始まると、英語どころではなく作業で精一杯の子も・・・。やはり作業しながらの英語はなかなか難しかったようです。

 2日目はお待ちかねのフィールドアスレチック。リピーター組みは「今年も水上コースに挑戦だ!」と意欲満々。でも、ちょっと待って、まずはアスレチックイングリッシュのお勉強。”Can
I skip this?”(これやらなくていい?)、”That was a piece of cake.”(こんなの朝飯前さ)etc.、もちろんアスレチックに夢中でそれどころじゃない、といった子も多かったのですが、”It
is scary!”(こわーい)、”Can I try it again?”(もう1度やってもいい?)などと、積極的に英語を使っている姿も多く目にしました。

 2日目の夜はきもだめし。ペアを組み、夜道を歩いてトイレの中を見てくることが課題。でも道中には先生たちが仮装して待ち受けています。順番待ちをしている間はマーティン先生即興の怪談話。こわ~いけど時々自分たちの名前が登場するので、みんなの笑いを誘っていました。
 昨年の「食事作りに追われ忙しかった」というスタッフの反省により、いくつかのメニューを簡単なものに工夫しました。しかし、今年は手際が非常に良く、短時間で自分たちの役割を終えてしまい、作業に物足りなさを感じさせるグループもありました。


 キャンプという親元を離れての野外活動では、開放感と責任感が共存し未知の体験への意欲を刺激するようです。そして新しいことが達成できたときの子どもたちの表情は本当にたくましい限りです。キャンプを通じてお子様の精神的な成長を実感されるご家庭も少なくありません。それはスタッフ一同の大きな喜びでもあります。しかし「英語を使う」ということをどこまで徹底すべきか議論を残したキャンプでもあります。小学高学年や中学生にとっては、DayTripなどでおなじみの『スタンプシステム』というゲーム形式はもう卒業し、短期の海外キャンプなど本場での実践が必要かもしれません。今後も参加者の成長に伴い、内容も成長していくサマーキャンプでありたいと思います。



 中根知美ちゃん(小2)は、英語で作文を書いてきてくれました。

I went to camp for the first time by myself. Befor going I got nervous.
I was Ladybug team. My teacher were Corin and Ayako. We cooked salad, played
Athletic, and took the shower together. Athletic was most exciting. I enjoyed
acrossing the mats on the pond. I saw the girl who was falling in the pond.
I felt sorry. I didn’t fall so I felt relieved. I want stay longer!! I
want to go again!


平成17年度 第1回英検合格者

5級
枝野孝篤(小4) 榎津晨子(小5) 佐藤哲貴(小6)

4級
中根知美(小2) 松本実(小3) 中根美穂(小4) 西川優花(小4)
田辺来彩(小6) 加藤シーファー(小6) 中井悠人(小6)
塩野祐久(中1)  市村優衣(中3)

3級
前原晏梨(小4) 松本美嘉(小6)  前川詩穂李(中1)

準2級 
松野紗季(中1)

2級 
丹治彰乃(高3)


SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)

平成17年度 前期成績優秀者発表(7月実施)

GE6 部門
1位 96点 大沢彩夏(小4)
1位 96点 佐藤舞(小5)
3位 92点 中川絵里(小4)

GE5 部門
1位 100点 大島葵(小5)
2位 99点 桑原那莉子(小5)
2位 99点 石川友梨(小5)
2位 99点 恩田唯果(小6)

GE4 部門
1位 98点 栗原涼矢(中1)
2位 88点 橋本侑青(小6)
2位 88点 田辺来彩(小6)
2位 88点 坂本絢香(小6)

GE3 部門
1位 100点 岡田奈美(中1)
1位 100点 桜井瑛子(小6)
2位 99点 福徳枝里子(中3)


編集後記

What we do willingly is easy. 好きの道に辛労なし

 「毎日、サマースクールがあればよかったな・・・」。夏休み明け、そんな感想を漏らしてくれた生徒さんがいました。よほどサマースクールが楽しかったのでしょう。ただ、楽しかっただけでなく、生徒さんなりに何かをつかみ自信がついてきたのだと思います。傍から見ると、一見大変そうでもそれを大変とせず楽しんでいる子供たちがいます。キャンプでも料理が楽しかったという参加者が多くいました。この先も、子供たちが英語を勉強するのを苦とせず、進んで自分の興味を持った道を切り開いていって欲しいと願っています。