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2006/03/01

2006年03月号(Vol.121)たくましく育って欲しい


たくましく育って欲しい

 ――海外ホームステイ体験

 英会話の学習者にとって「海外ホームステイ」は最高の学習環境。英語が使えることによりコミュニケーションの幅が広がることを実感でき、また、学習目的もより明確になることでしょう。こういった体験が学習土台にあるのとないのでは大違いです。今月はニッセイトの推奨するの夏休み海外ホームステイプログラムを紹介します。


募集内容

★滞在先:アメリカ(ユタ州、ワシントン州他)
カナダ(ブリティッシュ・コロンビア州他)
対象:小学5年生以上高校生まで(一部大学生まで)
期間:7月後半~8月(約4週間)
参加費:539,000円~575,000円


 主催するのは、ユートレック国際交流センターです。過去23年間に派遣した青少年は約5,000名、アメリカ・カナダから日本には約1,600名の青少年を受け入れてきました。また、現地での受け入れは政府直轄であり最大の青少年教育機関として百年の歴史と実績を誇る4-Hクラブ、ノースバンクーバー市教育委員会等が行っています。ユートレック代表の宮崎哲人さんは、「国際交流を通して他の人々のことを思いやることのできる優しさと、未来の開拓者としてリーダーシップを養った人材が一人でも多く育っていくことが私の願いです」とこの交流を広げています。


特長は?

 このプログラムの特長は多くの旅行会社が企画しているものと違い、同世代の子供のいる家庭を事前にマッチングし、手紙のやり取りを行います。ホームステイ先に同世代の子がいると現地生活の楽しさは倍増します。日本人の滞在は1家庭に1名。「日本人2人で1家庭」というものも多いようですが、この場合、必然的に日本人同士は日本語で話すことになってしまうでしょうし、また、どちらかが頼ってしまうという構図になってしまいがちです。ここはせっかくの英語漬けのチャンス。朝から晩まで英語だけというのが理想です。最初は心配や不安があても数日もすれば子どもたちは新しい環境に適応します。それを乗り越えた時にこそ大きな宝物を手にすることができるのだと思います。


何年生で行かせるのがいい?

 小学生の参加にあたっては、「英語がもう少し話せるようになってからがいいのでは・・・?」と相談を寄せられることもありますが、「若い時ほどいいですよ」とお答えしています。お子さんと「高校生になったら」と約束したにも関わらず、学校の勉強、部活、受験等で参加を諦めるざるを得ないケースを多く見てきました。やはりお子さんが「行ってみたい!」と思った時期が最善な時ではないでしょうか。また高校生くらいになると英語力はあっても、羞恥心や遠慮がでてきます。小学生には個人差もありますが、遊びを通して親しくなり、新しい環境に適応する能力を持っていると思います。あまり深く考えずに異文化に飛び込める大胆さは見ていて羨ましい限りです。ホストファミリーもまだ小学生のうちは手を多くかけてくれることも大きなメリットといえます。

 帰国した小学生から高校生に「英語は通じましたか?」というアンケートをとったことがあります。驚いたのは、中学生、高校生の多くが「通じなくて苦労した」「もっといろいろな話ができるように英語をもっと勉強したい」と答えていたのに対し、小学生の多くが「通じた」「困らなかった」と回答していたことでした。英語の質的問題もありますが、とても印象的でした。いづれにしてもホームステイの魅力は英語ばかりではありません。第二の家族と生活を共にしながら生活様式の違い、考え方の違いを肌で体験することで自分の世界観や価値観も広がっていくことでしょう。体験こそ最高の学習なのだと思います。


どんなふうに過ごすの?

 受け入れ州によりプログラムやスケジュールは異なります。小学生の参加の多いユタ州では、到着後、数日間のキャンプがあります。キャンプといってもテント生活をするわけではありません。現地のスタッフや子供たちと一緒に学生寮のようなところに宿泊し、乗馬やカヌーなどのスポーツをしたりクラフトを楽しみます。また用意したアルバムを使って自己紹介をしたり、盆踊りや歌、寸劇の披露、折り紙などの文化交流会を行います。そして、数日後、滞在予定のホストファミリーが車で迎えに来てくれ、それぞれが各家庭に向かいます。滞在中はそれまでに親しくなったシャペロン(引率者)が定期的に連絡を取ります。それも参加者にとっては大きな安心。ニッセイトの日本人スタッフも何度かシャペロンとしてお手伝いをさせていただいています。各スクールにはホームステイの詳しい案内書を用意しております。お気軽にお申し出下さい。


英語選抜入試(中学受験)に合格!

ホームステイで英語に自信がつきました

 野田貴紀くん(小6)は、2月、聖学院中学校の英語選抜試験に見事合格。今回、貴紀君とお母さんにお話を伺いました。


–その学校に行こうと思ったのはなぜですか?
母:そもそも受験をするつもりはまったくなかったんですね。昨年の9月、公立の中学校(練馬区)の体験学習を受けに行った時のことです。中学生と一緒にレッスンを受けたのですが、内容はあまりにやさしく、レッスンが楽しくないのにショックを受けたようなんです。「お母さん、ぼくニッセイトみたいに英語をもっと楽しく勉強できるところに行きたい」って言うんですね。実際にそんな学校があるのか急遽いろいろ調べ始めましたら、聖学院中学校が今年、初の試みとして英語選抜入試を取り入れるということでした。条件の「英語検定3級以上」は1年前に受かっていましたし、試験科目に「国語、算数」がないのも幸いでした。その後、体験レッスンを受けに行ったら息子はすごく気に入ったようで、「ここに行きたい!」と強く希望したんです。学校生活では何か「好き」なことをひとつ見つけて欲しかったですし、それを伸ばしてやりたいとずーっと思い続けてきましたからできるだけ協力したいと考えました。面接の前にプライベートレッスンを何回か受けさせていただいたのも良かったと思います。

–面接試験は英語だったの?
貴:英語の面接と日本語の面接と両方ありました。いろいろ聞かれたけど全部答えられました。

–英語はいつから勉強しているの?

貴:2歳の後半です。

–英語はなぜ習わせようと思ったのですか?
母:最初に通った教室はチケット制の教室だったんです。私は仕事があったので連れて行けるのは土曜日か日曜日でしたから、チケット制なら行ける日にだけ行けばいいと考えたんです。ただ、本当は私も英語を勉強したかったんですね。英語は嫌いではなかったですし、話せるようになりたいなってずーっと思っていました。やはり子供のためだけでは続きませんから・・・(笑)。スクールの待合室にネイティブの先生がいて話しかけられるのも自分にとっていい勉強になっていましたし、それが楽しみでもあったんですね。

–何か勉強もされていらっしゃるんですか?
母:この子が英語に通うようになってからラジオ講座は毎日聞くようにしています。私、特に遠山顕先生の講座が大好きなんです。今は、息子も遠山先生の大ファンで「英会話中級」を一緒に聞いています。

–貴紀君はいつ頃から聞いているの?
貴:小さい頃からずっと聞いています。最初の頃は基礎英語でした。起きられない時もあるけど、だいたい毎日聞いています。

–英語を勉強してきて良かったと思ったことは?
去年の春休みにオーストラリアにホームステイした時、他の人たちは英語がしゃべれなくて大変そうだったけど、僕は話せてコミュニケーションが取れたので嬉しかった。

–ホームステイ後、英語に自信がついてきたようですね。たくましさも感じます。参加させるのは心配はありませんでしたか?
母:ものすごく心配でした。行く時に、手紙を持たせたんですけど、到着するとすぐメールで返事をいただき安心しました。便利になりましたよね(笑)。オーストラリアから帰ってきた開口一番が「また行きたい!」でした。よほど楽しかったんだなと思い私も嬉しかったです。

–教育方針を聞かせていただけませんか?
“生きる力”を養って欲しいと思っているんです。一人で社会に放り出されても生きていけるように。それに子供は社会に育ててもらおうって思っています。

–ですから今までデイトリップやサマーキャンプなどに積極的に参加させてあげているのですね。貴紀くんの将来の夢は?
貴:ハリウッドの映画俳優になることです。

–貴紀君はクリスマス発表会でも毎年、大活躍。その夢が実現するといいですね。先月にあった英検準2級の一次試験はみごと合格でした。おめでとう。二次試験の結果が楽しみですね。これからの活躍を楽しみにしています。


編集後記

He that stays in the valley shall never get over the hill. (井の中の蛙、大海を知らず)

 英語を勉強していて一番嬉しい瞬間は“英語”という道具を通して外国の人とコミュニケーションが取れたときではないでしょうか。「自分の英語が伝わった」「相手の言っていることが分かった」。これは、言葉の学習者にとって最大の喜びです。しかし、日本ではなかなかそういった環境は多くありません。子供たちには若いうちに大海を味わらせてあげたいものです。