NEWS
2006/09/01

2006年09月号(Vol.126)英語だけじゃない!

英語だけじゃない!

   サマーイベント・レポート

 今月は、8月に実施されたサマースクールとサマーキャンプのレポートです。私たちはこれらの企画を通して子どもたちに英語が使える楽しさをもっと体験してもらいたいと考えています。今回のイベントを振り返って非常に嬉しく感じることは、英語の上達に加え子どもたちの成長を見られたことです。普段声の小さな子がみんなの前で大きな声で発表ができたこと、危なっかしく包丁を使っていた子が、回数を重ねるうちに上手になっていく様子、初めて会う先生に緊張していた子が楽しそうに親しく接している姿等、私たちの胸を打つ光景が今年もたくさんありました。


サマースクール <7月31日~8月5日>

   企画チーフ 備後水月

 「積極的にお友達と関わりあう、大きな声で自己表現をする」。この目標を掲げて、サマースクールを企画しました。コースは2日レッスンを3回行いました。参加者は34名。子供たちが目標を自然に達成できるように、名刺交換ゲームなどいろいろなアクティビティーを準備しました。その甲斐もあってか徐々に緊張も解け、だんだんと教室全体が英語モードになり、お昼ご飯の時は英語で先生たちを質問攻めにしたりして英語が飛び交うようになっていました。

<Show & Tell>
 このアクティビティーでは、子供たちは自分の宝物や家族を紹介します。声が小さな子、文をちょっと忘れてしまった子、自信満々で堂々と言えた子、十人十色の発表がありました。しかし、何よりも普段長い文章を英語で言ったことのない子供たちが、何回も練習を重ね、最後に大勢の前で英語で発表するその過程が、子供たちに大きな自信を与えたことでしょう。


<英語で縁日>

 お母さん方と子どもたちの夏祭りです。今年は、英語を使うとスタンプがもらえるスタンプシステムを導入しました。参加者には事前に表現集をお渡しし、ご家庭で練習をしてきていただきました。「練習が大変だった!」という意見や、「○○ちゃんのお母さんと練習してきたよ!」等のうれしい声も聞かれました。子供たちはお家でお母さん方と練習した言葉を教室で一緒に使うという、始めての経験にわくわくしていたように見えました。また、保護者の方からも「お祭りの為に練習した英語を実際に使っている子どもの様子が見られて大満足!!」とこの新しいシステムは大好評でした。


<まとめ>

 サマースクールに参加した生徒の保護者の方から、「おうちに帰っても一人で英語を話していた」「お歌を歌っていたり、また、お友達とも簡単だけど英語でお話したりするようになった」という嬉しい報告をたくさん聞くことができました。「See you!」と満面の笑みで帰っていった子供たちを胸に、来年もまたより良いサマースクールを作っていきたいと思います。ちょっと恥ずかしがりやの子、英語をもっと楽しみたい子、英語に自信をつけたい子、是非サマースクールに参加してください。変われるきっかけになること間違いなしです。


■いつもながら念入りに計画されたプログラムと先生方の事前準備、当日の進行など素晴らしく、ありがたく思います。親子共々楽しく過ごせました。1日目が終わり、家に帰ってから”Baby
makes me happy.”としきりに言っていたので、歌か絵本に出てきたフレーズかと思っていたのですが、2日目の発表で同じグループの子の自己紹介の文章であることが分かりました。子供同士が刺激し合えていて嬉しかったです。

 二木真弓(蒼生ちゃん<4歳>のお母さん)

■縁日の会話の紙をいただいた時は、こんなにたくさん覚えて使いこなせるかなあと心配でした。1日に何回もの練習は集中できないので、毎日1回だけ練習させました。当日は、スタンプを25個ももらえたので少し自信がついたようです。思い切って参加させてとても良かったです。  

 吉田麻弥子(歩ちゃん<5歳>のお母さん)


サマーキャンプ <8月1日~3日>

  企画チーフ 井本さと子

 「自然に親しめるキャンプにしたい」。そんな思いから今年のキャンプの企画が始まりました。8月1日、参加者19名とスタッフ8名が4時間半バスに揺られて到着したのは、八ヶ岳のふもと、長野県野辺山の滝沢牧場。馬、牛、羊、豚、うさぎなどの動物たちとのふれあいを大切にしている施設でした。

 キャンプ生活は2泊3日でしたが、料理に始まり、料理で終わった感があります。初日、伝言ゲームで調理器具の英語名を覚えてから恒例のカレーつくり。火を起こしてから食べ始めるまでに約3時間もかかりました。しかし、要は経験。回数をこなすに従い、少しずつ要領を得ていったようです。今回、すばらしかったのはまきを1本も使わず、キャンプ場に落ちている小枝や枯れ木を集めて火起こしをしたことです。

 英語も『Survival English(英語で生き残るための表現集』を使ったスタンプ集めに熱が入っていました。最終日には全員が目標数をクリアしメダルを手にしました。今回印象的だったのは、初日よそよそしかった子たちが、最終日には日本語のほとんどわからない先生とみんなで兄弟姉妹のようにじゃれあっている姿でした。「英語を話す」ということは大切なことですが、英語を使いたくなる相手に出会ったり、何事にも積極的になれる自分作りができること、それが人と人が集まるキャンプの大きな役割だと実感した3日間でした。


■一番大変だったのは、相手の話している事を理解することです。伝える事はだいたいできたけれど、相手が私に伝えたい事をなかなか理解することができませんでした。でも理解できた時はとても嬉しかったです。今回のサマーキャンプは、楽しくて勉強になりました。

 小谷野華(小6)

■キャンプ前と後で目を見張るような変化がありました。帰宅後、自宅に着き、私が「キャンプは楽しかった?」と尋ねると、真剣な表情で「みくら、もっと英語を話したかった」とつぶやき、ワンワン泣き出したのです。私は面食らってしまい、「何があったの?」と重ねて尋ねると「キャンプが終わってしまい悲しい。本当に楽しかったー」。こんな娘を見たのは初めてでした。

 平野薫(后久良ちゃん<小2>のお母さん)


■全てが新鮮で楽しかった様子です。人見知りのるなが参加できたのは信頼できるスタッフの皆さんが一緒だったからです。娘にとってニッセイトは、英語だけでなく大切な場所になっているのだなぁと嬉しく思いました。何故なら、ニッセイトに入った大きなきっかけの1つがこのキャンプだからです。2歳の夏に入学したのですが、5年後のキャンプを目標に頑張ってみようと思ったのでした。親元を離れて、しかも英語で生活するプログラムは、当時2歳児の母親の私にとってキラキラ眩しく思えました。1つのゴールにたどりつけたということで、私にとっても意味のあるキャンプでした。          

 今給黎康子(るなちゃん<小2>のお母さん)


編集後記

Custom makes all things easy.
(慣れれば万事容易になる)

 初めて取り組むことはなかなかうまくできません。でもやらせてあげなければ、いつになっても上達しません。失敗を見守ってあげることも大切な教育。大変な思いをしながらも体で覚えたことは一生の宝になります。しかし、目の前の大きな試練に圧倒されてしまうこともあるでしょう。そんな時は、少しずつ取り組めるように導いてあげたいものです。