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2006/04/01

2006年04月号(Vol.122)チキンリトル、京都へ翔く! 「ちびっ子イングリッシュコンテスト」

 チキンリトル、京都へ翔く!

 「ちびっ子イングリッシュコンテスト」

 「第16回ちびっ子イングリッシュコンテスト」が3月12日(日)に京都で行われました。ニッセイトからは第一次審査に合格した池袋スクールのチキンリトルを演じた4人の生徒さんが出場しました。入賞には至りませんでしたが、とても貴重な経験になったと思います。


「めったにないチャンスだから」

 このコンテストは、1990年以来、京都放送カルチャーセンター(KBS)が英語を学ぶ多くの子どもたちに、日ごろの成果を発表する場、学習意欲を喚起させる場、及び児童英語教育に関わる人たちに交流の場を提供することを目的として開催しているものです。今年は団体の部38組、個人の部216名、帰国生の部8名、チャンツの部35組の合計421名が応募しています。

 きっかけは、1月に届いた「ちびっこイングリッシュコンテスト」のDM案内でした。すぐに、クリスマスで熱演した子どもたちの姿が目に浮かびました。レベルは全国的に引けをとらないという確信がありました。開催地が京都ということが気になりましたが、さっそくポスターを掲示し応募を募ってみましたところ、3組の小学生グループがテープオーディションに臨むことになりました。

 そして2月中旬、第一次審査の結果がインターネット上で発表されました。審査基準では一人ひとりの表現力、発音、イントネーション、リズムなどかなり細かく採点されます。第一次審査に合格したのは1組だけでしたが、他の2組も高得点をマークし上位に位置していました。

 さて、次は京都での本大会です。スケジュール的にも日帰りというわけにはいきません。旅費もかかります。果たして京都まで応募者の全員が行けるか半信半疑でしたが、「きっといい体験になると思うので是非参加させてあげたい」とほぼ即答していただきました。その後、保護者の方たちは互いに連絡先の交換をし、何度か集り練習を重ねたようです。本番当日の3日前、一人のお子さんが高熱を出し出場を辞退せざるを得ないというハプニングがありましたが、他の子どもたちは動揺することもなく多くの観衆が見つめる大舞台で堂々と、大きな声で「チキンリトル」を発表しました。ニッセイトからは担当講師の井本さと子が同行しました。


暗唱は語学に欠かせないエクササイズ

                             井本さと子

 「やったー、受かってる!」ホームページを見て思わず声を上げていました。KBSの「ちびっ子イングリッシュコンテスト」の1次テープ審査に、池袋Pb5クラスが見事高得点で通ったのです。その知らせに最初はびっくりされていたお母様方も、「子どもにはいろいろな経験をさせてやりたい。みんなで行きましょう!」と一致団結。早速京都行きの手配をされ、本番が近づくと自主的に集まって練習させるなど子どもたち以上に気合が入ってきました。
 3月12日、全応募者数421名の中から1次審査に通った4歳から小学生(小3までが7割強)の107名が、京都御所を臨むKBSホールに集結。500人収容の劇場に入ったとたん目に飛び込んできたのは、至る所で練習している各グループの参加者の姿でした。自信のみなぎった大きな声、そしてきれいな発音。会場の雰囲気に圧倒されそうでした。でも、我がニッセイトのチキンリトルも負けてはいません。前日、平安神宮で特訓しただけあって、いつにも増して元気いっぱい、やる気満々です。

 各発表は暗唱コンテストのため、派手な動きや演出はありませんが、それをしのぐほどの朗々とした声の響き、英語の音とリズムのおもしろさがあります。そしてなによりも英語を自分の言葉として伝えようとする各出演者の堂々としたパフォーマンスに会場全体が魅きつけられていきました。私は、今まで中高生のスピーチコンテストを聞く機会はありましたが、低年齢の子どもたちの暗唱コンテストは初めてで、そのレベルの高さには只々舌を巻くばかりでした。

 さて、いよいよ“ニッセイトチキン”の登場です。「あがったりしないだろうか、せりふを忘れたりしないだろうか」そんな心配をよそに、子どもたちは観客席をまっすぐ見て、練習以上にしっかりと自分のせりふを言っています。初めての大舞台にもかかわらず動じない度胸満点の姿は、一まわりも二まわりも大きく見え、「みんな、すごいなー」と感心するばかりでした。You did a great job! I’m really proud of you!残念ながら入賞には至りませんでしたが、発表内容は受賞者に迫るものがありました。「たくさんの方に練習の成果を披露するということ自体がすばらしい経験であり、子どもたちの大きな成長につながる」と、一緒に努力されたお母様方にとっても京都での1日は大きな意義があったようです。

 このようなイベントに、他のニッセイトの子どもたちももっともっと参加できるはず、「暗唱」のおもしろさと大切さを授業に活かせないだろうか等、東京に帰ってからのたくさんの課題が頭に浮かんできました。私も学生時代、キング牧師の“I
have a dream”という20分間の英語のスピーチを必死に暗唱したことを思い出しました。暗唱は語学に欠かせないエクササイズなのです。「声に出して読みたい日本語」といった書籍やリピーティングなど、朗読の大切さが叫ばれている昨今ですが、改めて英語の音とリズムのおもしろさ、人の声が与えるエネルギーというものを強く実感した1日でした。

 さあ、みなさんも英語を練習して京都に行きませんか?


●保護者の方にも感想文を寄せていただきました。

「声が小さいことを克服」

 3月のちびっ子イングリッシュコンテストに参加させていただきありがとうございました。このコンテストに参加することにより、以前と較べて元気で意欲満々な娘を見て感動しました。

 ニッセイトのレッスンでは、良いお友たちに囲まれ楽しい勉強していますが、あまり自信がないのかいつも声が小さい状態でした。今回のコンテストでグループの皆さんと一緒に選ばれたのに、本番に向けての練習でも声が小さく、本当に困りました。家では、いつもしかりつけていましたが、親が言ってもだめなんですね。ところが、お友だちと集って練習をしている時のことです。お友だちの妹さんから「せんちゃんの声、小さいよ」と言われ、そのことに発奮したようです。家に帰るとすぐに自ら大きな声で練習をし始めました。そして本番の日もステージで大勢の前で、堂々と皆に負けない大きな声で「Chicken
Little」を演じました。残念ながら賞はいただけませんでしたが、娘にとって良い経験になったことは間違いありません。

 今回のコンテストを通じ、子供は様々な体験をさせることにより成長するということとまわりの皆さんにも支えられているんだなと改めて感じました。

     大坂優賀(千淳ちゃん<小3>のお母さん)


 2006年度奨学生決定!!

 櫻井瑛子さん(中1)、福徳枝里子さん(高1)の2人は、2005年度、英検2級に合格し、ニッセイト奨学生に認定されました。奨学生は、次年度のレギュラークラスの授業料が免除されます。また、レベルに合ったクラスがない場合、奨学金として年間100,000円相当をプライベート、セミプライベートレッスンの授業料に充当していただけます。春休み中、お2人には授与式を行い、保護者の方も一緒に茶話会を行いました。次号では、その時のインタビューをご紹介します。 


平成17年度 第3回英検合格者

※学年表記はすべて受験時です。 
        
5級 岡島尚志(小2)  大原崇寛(小3) 福地信哉(小3)
   松井美雨(小4)  桐原弘亘(小4)  佐藤舞(小5)

4級 福地信哉(小3) 横田実優(小4)  高橋なつみ(小5) 
    石井涼子(中1) 佐々木俊介(中2)

3級 本田蔵人(小3) 中谷さくら(小6)  坂本絢香(小6)  
   齋藤豪視(中1) 栗原涼矢(中1)  宮澤果奈 (中2) 

準2級 野田貴紀(小6) 玉川優香(中2)  岡田奈美(中2)

 2級 福徳枝里子(中3)


SPELLING BEE (スペリング・コンテスト)

平成16年度 後期成績優秀者発表(2月実施)

GE6 部門
1位 大沢彩夏(小4) 100点
2位 宮永大雅(小3)99点 
3位 松井美雨 (小4) 98点
3位 森川彩音(小4)98点

GE5部門
1位 宮坂拓志(小2)99点
1位 福地信哉(小3) 99点
3位 神永知美(小6)97点 

GE4部門
1位 松本美嘉(小6)98点
2位 松本実 (小3)97点 
2位 中根美穂 (小4) 97点
3位 中根知美(小2)93点 

GE2部門
1位 松野紗季(中1)97点 
2位 櫻井瑛子(小6) 96点


編集後記

Opportunity seldom knocks.
チャンスはめったに訪れない

 日々の生活や業務、忙しさに追われていると大きなチャンスを見逃してしまいます。振り返ってみて、「あの時、こうしておけば・・・」っていうこともよくある話。しかし、チャンスをつかむということは同時にリスクを犯すことにもなります。京都まで多大の時間と費用を費やして得た経験は、後々、子どもたちにとってとて大きな存在に発展していくのではないでしょうか。