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2006/06/01

2006年06月号(Vol.124)イースターエッグは、成長の記録

イースターエッグは、成長の記録

 画用紙以外の素材に絵や模様を描くなんてちょっと不思議な異文化体験ですね。今年も木のタマゴ、本物のタマゴが色鮮やかに彩られていました。しかし、それぞれのタマゴには成長のドラマが秘められているようです。今月はイースタークラスの感想文、そして、キャロライン講師のイースターの思い出を紹介します。


ハートに込められたメッセージ

 いつもニッセイトには兄と二人で楽しんで通っています。お友だちもできてニッセイトは大好きなのですが、いざレッスンが始まると休み時間に出ていた声はどこへやら・・・。恥ずかしそうに小さい声になってしまいます。イースターエッグ作りはお絵かきが大好きということもあり、自分から意欲的に参加しているようでした。理央にとってニッセイトのイースターエッグは今年で3回目です。1代目は赤地に黒のハート、2代目はピンクのハート柄を描いていました。そして、今年もまたハートが描かれていました。年々こだわりをもって色や形を描いているようで、成長を感じます。クラスでは小さな声しか出さないけれど、家では自分からCDと本を出して聞いたり、兄と英語で会話をしている様子を見ると、本人なりの英語の学び方があるのかなという気がしています。いつの日か、自ら自信を持って取り組んでくれる日がくることでしょう。理央のハートにはそういったメッセージが込められていると信じ、これからも暖かく見守り、成長の手助けをしてあげたいと思います。

     山本智子(理央ちゃん<年長>のお母さん)


家で、本物の卵でも作ってみました

 ニッセイトでイースターエッグを作るのを私はとても楽しみにしていました。私は作ったことがないので、イースターエッグって何なのだろうと思いました。教室に入ってエッグ作りが始まりました。私たちは、生卵でやるとつぶれてしまうので木の卵でやりました。使う色を先生に英語で言ってペンを借ります。私は、英語で言えるかなと思いました。卵にはピンクのハートもようを書きました。

 帰りに、生卵をつかったイースターエッグの作り方を先生から教えてもらいました。家でたまごの上下に針で穴をあけ、カラの卵を2個作りました。1個目はカラフルもようを書きました。でもその卵は、落ちそうになってひざの上で取ろうとしたら、つぶれてしまって、ダメになってしまいました。次は、がんばって2個目を書きました。何を書こうかと迷い思いついたのが、花です。テーブルに菜の花があったので、その絵を書きました。タオルにハイビスカスがあったので、その絵も一生けんめい書きました。父が帰って来て「じょうずに書けたねぇ」と母といっしょにほめてくれました。私は『ヤッタァ。また来年も作りたい!!』と思いました。

      東 蘭香(小2)


おねえさんぽく見えるように書きました

 イースターエッグは今年で4こ目です。イースターエッグをつくるとき、わたしはキラキラかがやくほしと、にじゅうまるをマーカーで書きました。色は5しゅるいで、そのあいことばは、ラブリー、クール、さわやかです。わたしは、ほしとにじゅうまるをこまかくかいてたのしかったです。そのりゆうは、こまかくかいたほうがおねえさんぽく見えるからです。1いにかがやいて、すごくうれしかったです。      

      すみ田小百り(小2)



諸田奈々(小3)


■今年のイースターエッグは何個目ですか? もう10個以上という人もいることでしょう。「子どもの成長の記録としてキャビネットに飾っています」という話も聞きました。最初はただ何本かの線模様だったのが、はっきりした色形の模様を描くようになり、次に本物の卵に色付けするようになります。ここでも、卵の中身を上手く吹き出せなかったり、力を入れ過ぎて卵を壊してしまったり、いろんな成長の過程があります。これまでのタマゴを見比べながら、「この時は、○○先生だったね」「英語が読めるようになったのはこの頃だね」なんて、ご家族でこれまでの英語学習過程を振り返ってみてはいかがでしょう。きっと、今の上達ぶりを改めて感じることができるのではないでしょうか。


チョコレートは持ち込み禁止?!

 イースターについて思い浮かぶことは、チョコレートのタマゴやうさぎ、ひよこ、花、新しい命、春などです。私はイギリスのマンチェスターで育ったので、学校ではタマゴに色塗りをしたり、イースターカードを書きました。私の家族はそんなに信仰が深くなかったので、教会に行ったりすることありませんでした。私にとってのイースターは学校が1週間休みになり、たくさんのチョコレートがもらえるという、それはもう天国でした。

 8歳の時、私の家族はオーストラリアに移住しました。それは運悪くイースターのすぐ後で、兄と私は残っていたたくさんのチョコレートを持って空港に行きました。ところが、オーストラリアの税関は検疫に厳しく、食べ物を持ち込めないという話を両親が誰かから聞き、私たちは、空港に備え付けられた大きなゴミ箱にたくさんのチョコレートを泣く泣く捨てさせられました。捨てる前に食べられるだけいっぱい食べましたが、その後、気持ち悪くなってしまいました。そしてオーストラリア到着後、分かったことは、ナッツ、果物、肉は禁止されていましたが、チョコレートは大丈夫だったのです。私は両親に対してもうカンカンでした。あのチョコレート、もったいなかったなー。           Caroline
N.(キャロライン)

When I think of
Easter I think of chocolate eggs, Easter bunnies, chicks, flowers, new life,
Spring etc. Growing up in England we used to celebrate Easter by painting eggs
and making colourful Easter cards at school. We would spend hours painting and
drawing and making creative cards to take home to Mum and Dad.

My family is not
particularly religious so we didn’t go to church or officially celebrate
Easter. It simply meant we got a week off school and on Easter Sunday we got
lots and lots of chocolate eggs. It was like heaven! At school we learned about
the real meaning of Easter, about the resurrection of Jesus Christ, and all
about Lent – when people give up something they really like for 40 days to
represent the time that Jesus spent in the desert. But to us kids it was really
all about the chocolate.

When I was 8
years old, my family migrated to Australia. Unfortunately we left just after
Easter when my brother and I still had lots and lots of chocolate eggs and
bunnies left over. We took them to the airport with us but when my parents
heard that Australian customs were very strict about bringing food into the country,
they made us throw all our Easter eggs into one of the big bins at the airport.
Of course we ate as much as we could right there on the spot, but after a while
we felt sick and realized we would have to throw away the rest of our precious
Easter eggs. It was a sad day. I think we were more upset about throwing away
our Easter eggs than we were about saying goodbye to our family! When we arrived
in Australia and actually read the sign about what was prohibited and what was
OK to bring into the country, we realized that confectionary, sweets and
chocolates etc were actually OK to bring in. It was things like nuts and fruits
and meat that were banned. What a waste! I couldn’t believe it. And I was so
mad at my parents for making us throw away our precious Easter eggs!

Fortunately the
following year ? my first Aussie Easter ? my grandma came to visit and I got
the biggest chocolate Easter bunny I’d ever seen. It was about 50 cm long. I
tried to keep it for as long as possible, but Australia is a lot hotter than
England and I soon realized it wouldn’t last long in the heat. I think I
finished it within a couple of days, gobbling it down and at the same time
savouring every mouthful.

 Caroline N.


おうちでも、つくってみませんか?

①卵の上下に針で小さな穴をあけ、 中身 を吹き出します。ここが一苦労です。 ②食紅にお酢を少し入れ、お湯を入れる。
 そして、卵を転がしながら染めます。
卵が乾いたら、マーカーなどで模様を 描き、できあがり。 ④卵の中身を捨てるのは、もったいないですね。焼いて食べちゃいましょう。(^_^)


Easter Egg Contest 2006 入賞者発表

池袋スクール 川越スクール
木の玉子部門

【幼児】

The Best Easter Egg
山本理央
(年長)
井上結望
(年長)
The 2nd Best
平野有紗
(年長)
後藤大輝
(年中)
木の玉子部門 

【小学生】

The Best Easter Egg
墨田小百合
(小2)
川崎綾太
(小1) 
The 2nd Best
大塚慶
(小3)
鳴河麻友
(小1)
本物の玉子部門
The Best Easter Egg
中谷さくら
(中1)
諸田奈々
(小3)
The 2nd Best
中根美穂
(小5)
相田和泉
(小5)

編集後記

Men love to hear well of themselves.
(褒められて腹立つ者なし)

 絵を描くのが好きな子は、たっぷり先生やご両親から褒めてもらえているのではないでしょうか。私が英語を好きになったのも、振り返れば習い始めの頃、先生や親から褒められたことがきっかけでした。

 夜回り先生として知られている水谷修先生は、あるテレビ番組で、最近の子供たちは学校でも家でも、「これしちゃダメ、あれしちゃダメ、早くしなさい」と叱られたり、競争ばかりけし掛けられていて、しっかり褒めてもらえる体験が少なくなっていると危惧していました。大人は子どもたちの良いところを積極的に見つけ、もっともっと褒めてあげてくださいと語っていました。とても印象深い言葉として心に残っています。