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2010/05/01

2010年05月号(Vol.167)どうしたら自主学習が できるようになる?

どうしたら自主学習が
できるようになる?

 東大生の多くは小学生時代に「勉強しなさい!」と言われたことがないそうです。自主的に学習できるお子さんは何が違うのでしょうか? 昨年度とても伸びた生徒のひとりが池袋スクールに通う静優夏さん(小5)です。お話を聞くとやはり自主学習の姿勢ができていました。


規則正しい生活で家庭学習が習慣化

 ニッセイトでは、Toddlersクラス、Primary(Pre-basic)クラスでは、カレンダー式のチェックシートを導入しています。英語に触れた日にはカレンダーのシールを貼り、週に3日以上シールが貼ってあると、ご褒美に「Gold Star」をもらえるというシステムです。なるべく毎日英語に触れるようにという趣旨で家庭学習を推奨しています。

 一方、小学生のBasic1・2のクラスではトレインチェックシートを導入しています。トレインチェックシートは5種類あります。それぞれのシートには100マスあり、テキストの1ユニットを最初から最後まで全部聞いて1マス塗れます。1年間に500回聞くと表彰されます。

 優夏さんは、昨年4月の入学時からトレインチェックシートを始め、2月には5枚目をクリアし、通算500回聞き終え、表彰されました。

 会話クラス担当のStella講師は、「Hirokaはただ単に努力しているだけでなく、学習に興味を持って取り組んでいるのが伝わってきます。イントロダクションカードも、”What do you do in the evening?” という質問に関して、いつも同じ答えの子供たちが多いのですが、彼女は違います。”I take a bath and prepare for the next day.”というような答えを返してきます」と感心していました。

 優夏さんの上達ぶりは著しく、今年度、会話クラス(B1→B3)、総合英語クラス(GE7→GE5)と飛び級を勧められるほど実力を伸ばしました。


さて、今月は優夏さんのインタビューを紹介しましょう。

–CDは、いつ聞いているの?
週に3日くらいですが、朝30分、夕方に1時間くらい聞いています。

–聞いていないときは何をしているの?
漢検2級を目指していて、その勉強をしています。

–CDは、いつも一人で?

はい、ダイニングテーブルでテキストを見ながら聞いています。

–テレビは何時間くらい見る?

だいたい1時間くらいです。

–友だちとかとテレビの話題になり、もっと見たいと思わない?

本当に見たいのだけ見るようにしています。でも週末は3時間くらい見ます。

–この年齢でテレビを平均1日1時間、見たい番組だけを選んで見ているというのはとても感心です。時間は限られていますからね。今後の目標は?

英語で日記が書けるようになりたいです。それができるようになったら海外の人と文通ができるようになりたいです。


お母さんもニッセイトの卒業生!

お母さんにもお話をうかがいました。

–ご家庭では、お子さんの学習を保護者の方はどのようにみてあげたり、お手伝いしてあげていますか?
 お恥ずかしい話、あまり学習につきあってあげられていません。私が仕事に出ている間に宿題を済ませていることがほとんどなので。宿題のわからない箇所を教えてあげる程度です。

–お母さんが特別みてあげるわけでもなく、この1年という短期間にこれだけの実力を養ったのはしっかり自主学習の姿勢ができているからだと思うのですが、そういった姿勢をつけさせるためにどんなことを心がけてこられたのですか?
何も特別なことはしていないのですが、思い当たることといえば、毎日スケジュール通りに生活していることでしょうか。

–スケジュールはお母さんが?

いいえ、彼女自身が立てています。宿題や学校以外の学習(英語、漢検)をする時間、遊ぶ時間、テレビを見る時間などすべて彼女自身が決め、その通りに生活しています。これは、小学校入学してからずっと続いています。

 それから、スケジュール以外でもうひとつあげるとしたら、それは、彼女が、「知ることの楽しさを知っている」と言えることでしょうか。小学校に上がる前から、漢字の読み書きが好きで、新聞の広告やテレビの番組中に表示されるテロップ、食品のラベルなど、なんでも読んでみたくなるような幼児でした。漢字が読めるって便利だし、楽しい!と思っているようでしたし、読めることを周りの大人たちが褒めてくれることもあり、もっとわかるようになりたい!と思うようになったようです。

 母親の私が何か手本になるようなことを特別しているとも思わないのですが、敢えてあげれば、私自身が毎日規則正しく生活していること、知らないことがあったら、すぐ調べていること、彼女に質問されて、回答できない場合だけでなく、日々のちょっとしたことでもすぐ調べます、勉強を見て欲しいと依頼された時には、ちゃんと付き合ってあげること、依頼されない場合には、口出ししないこと、そんなところでしょうか。おそらく、「勉強しなくちゃいけない」という風には考えていないのでしょう。知識が増える喜びを感じながら、日々過ごしているように思います。

–なるほど。規則正しい生活、そして時間の自己管理。これがしっかりできているんですね。そして「知らないことはすぐ調べる習慣」により、お子さんの知的好奇心が育っているのでしょう。

ところで、お母さんもニッセイトの卒業生だとか?
はい。実は、通っている学区では、学童保育が小学3年生までしか利用できないため、4年生に上がるのを機に、放課後を有意義に過ごせる場所を探していました。インターネットで検索しているとき、見覚えのあるスクール名を発見。それは、30年前に私自身が通っていた<ニッセイト>でした。HPを開くと、昔とかわらないマスコットのオウムが出迎えてくれました。「これも何かの縁」と思い、さっそく体験スクールに申し込みました。
 そこで驚いたのは、レッスンを受けている子どもたちの姿です。みんなイキイキとしていて、自ら学びたいという意欲が感じられました。ネイティブ講師の豊かな表情も魅力だと思いました。娘本人は、身振り手振りの大きな講師と、物怖じせずに元気に発言する生徒たちに圧倒されてしまい、いささか硬直気味でしたが、私の目にはレッスンを楽しんでいることはよくわかりました。体験レッスンを終え、教室から出てきた娘は、「もうこれでおしまいなの?もっとやりたい。」と言いました。他のスクールと比較したことはありませんが、ニッセイトにお世話になって1年。選択は正しかったと思っています。

–ありがとうございます。入学されてから、お子さんの英語に対する興味、上達などをどのように感じられていますか?
 学校でもネイティブ講師による英語の授業があります。年度初めの授業の際、新任講師の紹介がありました。講師から、「ボクに質問のある人はいませんか?」といわれると、みんな一様にもじもじ。そのとき、優夏はニッセイトで覚えたばかりのイントロダクションの中から、いくつか質問したそうです。帰宅後、英語で対話ができた喜びを興奮しながら話してくれました。先生と話したいと思っていても、日本人の子どもたちは恥ずかしがりやが多く、なかなか発言できません。英会話の上達はともかく、英語が話せると楽しいということを本人が感じていることが何よりの成果だと思います。

–貴重なお話をありがとうございました。

■優夏さんが自発的に学習をするようになったのは2つの要因があるようです。1つは規則正しい生活により家庭学習が習慣化されているということ、そしてもう1つは新しい知識を得ることに喜びを感じるようになっていることです。しかし、その裏にはやはり保護者の影響を感じます。やはり子供は親を見て育つということでしょうか。

編集後記

Such a father, such a man. この親にしてこの子あり

 勉強が親の期待通りにいかないと、「できないのは子供が悪い」と責任を子供に押し付けている親が多いと、PHP新書「『勉強しろ』と言わずに子供を勉強させる法」(小林公夫著)で一喝されました。「できる子」と「できない子」を分けているものは「能動性」「継続性」「粘着性」そして「論理性」が育っているかどうかだといいます。親の大切な役割は受験期になって勉強を強いるのでなく、これらの特性が育つよう小さいうちから導いてあげることこそが大切だとありました。まずは、子供の良き手本であり、子供が小さいうちから習慣化するように環境を整えてあげる努力が親に求められているのだと反省です。