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2012/11/01

2012年11月号(Vol.194)一度は行かせてあげたい海外ホームステイ

一度は行かせてあげたい海外ホームステイ

 お子さんに英語を習わせている保護者の方の中には、お子さんをいつか海外ホームステイに参加させてあげたいと思われている方も多いのではないでしょうか。なるべく小さいうちに、そして学校の勉強が忙しくなる前にと小学生くらいで参加を考えている方もいれば、ある程度、英語力がついた高校生くらいでと考えている方もいます。今月紹介する長谷川さんと松井さんは高校生。長谷川さんはユートレック国際交流センター主催のプログラム、松井さんは学校主催のプログラムに参加しました。


アメリカ・ユタ州に1ヶ月

 最初に紹介するのは現在、お茶の水女子大附属高等学校の1年生、長谷川さん。英語は幼稚園の頃から。ニッセイトには小学校4年生の時に入学しました。


–初めての海外ホームステイ、どうでしたか?
ホストファミリーの心の温かさ、アメリカの広大な自然にとても感動しました。

今年のアメリカのホームステイに参加したのは以前から計画していたのですか?
いいえ。もう直前でした。中学の時にニッセイトのオーストラリアホームステイプログラムに参加したかったのですが中止になってしまいました。高校生になり、考えてみたら2年、3年は忙しくなりそうですし、行くなら今年と思い慌ててユートレック国際交流のプログラムに申し込みました。

–行く前に不安だったことは?
全くなかったです。もう楽しいことしか想像できなくワクワクしていました。

–どんな家庭でした?
ご両親と18歳の高校生、弟が11才、そして3才の妹です。とても賑やかな家族でした。

–現地で困ったことは?
特になかったです。ホストファミリーも現地の人たちもとても親切で、私の言おうとしていることを一生懸命理解してくれようとしているのがすごく伝わってきました。

–1ヶ月間、どんなことをして過ごしたのですか?
到着して4日間は現地の子供たちとのキャンプがありました。宿泊はとってもきれいで広々としたログハウスでした。日本人5~6人のグループに現地の学生カウンセラーが一人付き、グループの世話をしてくれました。

–キャンプではどんなことをしましたか?
いろいろなアクティビティーやゲームが用意されていてそれをグループごとにローテーションしながらまわりました。乗馬や魚釣りもしました。

–ホームステイ先ではどんなことをして過ごしましたか?
特にどこかへ連れて行ってもらえたというわけではないのですが、全てが楽しかったです。ホストフレンドと弟、妹と一緒に音楽を聴いたり、DVDを観たり、家の庭でバスケやサッカーをしたり、かくれんぼをしたりして遊んでいました。また、まだ3才の妹がいたので絵本を読んであげたり、一緒に遊び相手になってあげていました。日常生活全てが最高の思い出です。アメリカ、ユタの全てが好きになりました。


–何か文化の違いを感じたことはありましたか?
どこの家に遊びに行っても、壁に「Family(家族)、Peace(平和)、Hope(希望)、Love(愛)」などと彫られた壁掛けがあってすごくいいなと思いました。また、普段あまり宗教に関わりのなかった身としては、今回のホームステイでモルモン教の考え方やジョセフ・スミス等の人物についていろいろなことを教えてもらい、とても新鮮でした。特にモルモン教には「死別」という概念がないみたいなんです。日本では、死は悲しむべきことと考えられていますが、モルモン教徒の人たちは、死んでも魂はいつも一緒という考え方を持っています。だから人の死をそんなに悲しまないのです。なんだか素敵だなと思いました。

–この交流を通して得たことは何ですか?
いろいろな人とコミュニケーションする中であいづちの打ち方などとても勉強になりました。また、たくさんのハグ(抱きしめること)は人の心を温めてくれるという文化を肌で感じました。それに、「人は人、自分は自分」といったようにどの人からも「自分」を持っているのが伝わってきました。日本とは少し違う感じを受けましたが、尊敬すべき部分だと感じました。


オーストラリア・アデレードに2週間

 松井さんはニッセイトに3才から通っています。都立飛鳥高校の2年生で、この夏、学校主催のオーストラリアホームステイに参加しました。

–ホームステイはだいぶ前から計画していたのですか?
本当は高1の時に参加したかったのですが、募集枠が少なく倍率も高いため諦め、今年の参加となりました。

–どんなホストファミリーでした?
お父さんはイギリスに出張中で、家には同い年の高校生とお母さんがいました。いつも笑いの絶えない家族でした。

–困ったことはありませんでしたか?
オーストラリアの英語は今まで習ってきた英語と発音が異なり最初戸惑いました。しばらくして慣れてきて言っていることはほぼ理解できるのですが、思うように自分の言いたいことが言えなくて悔しい思いをしました。

–滞在中に心がけていたことはありますか?
食事の時とかに「何が食べたい?」と聞かれ、「何でもいい!」は相手に失礼と聞いていたので、なるべく自分の意見を言うように努力しました。「○○がおいしかったから、また食べたい!」といった感じで。

–カルチャーショックはありましたか?
オーストラリアの人たちは笑い方がすごく大胆で最初はひいてしまいました(笑)。また、ほとんどのお店が金曜日は10時まで営業しているものの、平日は6時に閉店してしまうんです。驚きました。

–今回の渡航で一番の収穫は?
もっと英語を勉強して会話ができるようになりたいなと思えるようになったことかもしれません。今まで、多少英語が得意なつもりでいましたが、まだまだと痛感しました。

–3才で入学し、今まで13年。こんなに長く続けてくれてとても嬉しいです。今までに辞めたいと思ったことは?
あります。高校受験の時は悩みました。でも両親に相談した時、両親は海外で英語が使えなくてとても悔しい思いをしたからなるべく続けて欲しいなと話してくれたのを聞き頑張ってみようと思いました。でも、今では続けていて本当に良かったなと思っています。
 今、週に数回ファーストフード店でアルバイトをしています。外国のお客さんも多く、私は英語で接客できていますが、これも今までニッセイトで英語の勉強を続けてこれたからだなと思います。

–将来の夢は?
まだわかりません。でも、英語も勉強して、自分の能力を活かせる仕事につきたいなと思っています。


■夏休みを利用する場合、オーストラリアのメリットは現地校に通い、学校生活を体験できる点にあります。アメリカやカナダでは長期の夏休みに入っているため現地校に通うことはできませんが、その分、ダイナミックな野外活動を体験できたり、ホストファミリーとの家庭生活にどっぷりつかることができます。
 いずれにしましても家族の元を離れて長期間、他人の家にお世話になるということはかなり緊張を伴う体験ですが多くの子供たちにとってはドキドキよりもワクワク感の方が強いようです。年齢が上がると変に気を遣ったり、考え過ぎてしまいますからそういう意味では小学生のうちがお勧めかもしれません。しかし、また高校生になるとそれぞれの文化、宗教の違いの中で自分や家族、また自分の国を客観的に見つめ直す良い機会にもなっているようです。


編集後記

The proof of pudding is in eating. (論より証拠)
 プリンの味は食べてみないとわかりません。じかに体験することによってのみ、その本質がわかるということわざです。海外の様子はテレビや映画でも放送されていて十分に知っているはず。でも、実際自分の目で見て体験すると全く新鮮に感じます。時に強く心にその体験が刻まれ、将来を左右します。ニッセイトで働いている日本人スタッフもほとんどがホームステイを経験し、人と人が言葉を通してつながったことに感動し、言葉の魅力をもっと広く子供たちに伝えていきたいと現在の職についています。英語を勉強する子供たちに私たちが体験した感動をぜひ伝えられたら、これが私たちの熱き思いです。