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2012/06/01

2012年06月号(Vol.190)デイトリップ・レポート (サンシャイン水族館)

  今年の幼児、小学校低学年生向けデイトリップは、昨年8月にリニューアルオープンした池袋サンシャイン水族館でした。5月20日(日)、幼児19名、小学生21名、保護者18名、スタッフ13名、総勢71名がサンシャイン水族館に向かいました。

デイトリップ効果

 池袋スクールに通う生徒さんたちにとってサンシャイン水族館はあまりに近すぎて魅力に欠けるのではと心配する声もありましたが、申込締切日にはキャンセル待ちがでるほどでした。

 デイトリップの魅力は、何と言っても一日中、英語漬けで過ごせること。朝からずっと英語で過ごしていると、頭の中が自然と英語回路になります。またもう一つのメリットは、参加者の多くが積極的に英語を使おうとする姿勢で臨んでいるので良い影響を受けやすいということです。教室外で英語を使うことに羞恥心を感じるお子さんもいるかもしれませんが、スタンプ集めというゲーム的要素が加わることであまり周りを気にせず積極的になれます。今回も、”Find
and Say (見つけたら英語で言ってみよう)”で全員が景品を獲得、そして”Day trip English
(英語表現集)”も各レベル毎に設けられた目標数のスタンプを全員がクリアし、景品を手にしていました。こういった経験が積み重なり自信が養われていきます。


参加者アンケートより

 今回、初参加した梅果ちゃん(年少)もデイトリップで自信を得た一人です。デイトリップの翌週のレッスンで梅果ちゃんは「今日は一人でやるからお母さんはお外で待っていて」と大変身。梅果ちゃんのお母さんのアンケートには、「今回、初めての参加でしたが、大変楽しい1日となりました。梅果が積極的に英語を話す姿を見て親としても嬉しく思いました。母子分離を目指しているので、今回のようなコミュニケーションの充実したイベントには今後も積極的に参加していきたいと思います。また、年齢的に子供と一緒に行動しなくてはいけないので、写真やビデオを取る余裕もありませんでしたが、スタッフの方がたくさん写真を撮ってくださったので助かりました」と感想をいただきました。

(梅果ちゃんは写真右端)


 他の方々のご意見、ご感想も紹介させていただきましょう。

■今まで触れ合ったことのない先生と1日を一緒に過ごせたのは貴重な体験となりました。子供の先生を見る目は興味津々といった感じで、できるだけ多くの英語を言えるように頑張っていたのが印象的でした。”Find
and
Say”では、スタンプが全部埋まると喜んで見せてくれました。初めてのデイトリップとなりましたが、普段教室の中で行うレッスンとは異なり、身体で覚えていたように感じました。実体験ってすごいと思ったのは、家に帰ってから壁に貼ってあるABC表を見て、”O”を指しながら”Octopus”いたよね、とか言いながら練習していたことです。普段と違った環境で英語に触れ合えるって素敵ですね。他の子の刺激も受けられたし、私も勉強になりました。大雅が大きくなったら海外ホームステイなども参加させてあげたいです。

    大雅くん(年中)のお母さん


■昨年に続き2度目の参加となりました。きちんと練習を始めたのはなんと3日前でした。前日の夜には主人と一緒に会話のやりとりをしたり、”Find
and Say”を見ながら海の生き物の名前を練習していましたが、途中で生き物のモノマネに変わってしまい、2人で”タコ踊り”を始めた時はどうしようかと思いました(汗)。
 そしていよいよ水族館。担当してくださる先生が普段接することのないKatherineとYasuhaだったのでうまく話しかけられるか少し心配でしたが、さすが子ども!そんなことは気にならないんですね(笑)。先生方も優しい眼差しでたくさん話しかけてくださるので、子供たちの表情がどんどんやわらいでいくのが分かりました。Katherineをじーっと見つめて一生懸命に単語を言おうとしている姿に、子どもながらにがんばっているんだな…と涙が出そうになりました。
 普段会えない先生やお友達ともこういう場で交流できるって子供の世界が広がるようでとっても嬉しく思います。来年はもう少しレベルアップできるよう親子で取り組んでいきたいと思います。

   佑哉くん(年中)のお母さん


■Kihokoは今回5回目の参加でしたが、お腹の中にいる時と姉のYukoの付き添いを入れると7回目の参加でした。今回は、小学生のグループに入れてもらったので、今までとは違う小学生パワーのたくましさを感じることができました。今までもデイトリップではみんなの積極的に頑張る姿を見ていたのですが、親のついていない小学生チームは、本当に良い意味で先生に言いたいことや先生に伝えたい気持ちが次々と英語になって出てきていたのですごいなぁと思いました。また、子ども同士の会話、他の子供たちの刺激は子供を大きく成長させるんだなぁと改めて思いました。もう来年は、Kihokoも1人で参加できるので私はお留守番になりちょっぴり淋しくなりますが、先生方の気配りやデイトリップを楽しませてくれる一生懸命さを見ているので安心して送り出すことができます。

  季補子ちゃん(年長)のお母さん    


◆例年、このデイトリップをきっかけにその後の学習姿勢に変化が生じるお子さんはたくさんいらっしゃいます。ある特定の先生でないと振替レッスンも受講できなかったというような生徒さんも、デイトリップを機にどの先生のレッスンも抵抗なく受けられるようになったという事例もあります。このようにデイトリップでは、思いがけない効果が現れることが多々あります。


子ども参加費7,350円 高すぎでは?!

Q
「水族館の入館料もそれほどしませんし、お弁当持参、池袋は交通費もかからないことを考えると参加費が高すぎるように思います」というご意見をいただきました。

A
確かにお子さんの入館料だけを考えると高額に思えるかもしれませんね。誤解を招きたくありませんので少しご説明させていただきます。
 端的に申し上げれば費用のほとんどは人件費です。一般的な遠足などは、1グループ20人~30人に対して引率が一人といった感じではないでしょうか。私たちの場合、この体制ではグループの全員が英語を使おうとするような雰囲気の英語遠足には到底できないと考えています。ニッセイトのグループ編成は1グループ5~8名に対してネイティブ講師と日本人コーディネーターの2人つきます。この体制でやっとグループのお子さんたちに英語を使うモチベーションを与えることができ、そのサポートができます。殆どのスタッフは、事前に水族館をスムーズにそして安全に誘導できるよう下見をしています。確かに子供たちと一緒に館内を見学して海の動物を見るだけでしたら私たちもこれだけの参加費はいただけません。スタッフにとっては、通常のレッスン以上に労力が要求される企画なのです。またスタッフは、振替休日が取れないため、休日出勤となっていることもご理解いただければと思います。しかしながら、私たちスタッフにとって子供たちが教室外でも一生懸命に英語を使おうとする姿を見ることはとても嬉しいことで、こういったイベントにはとても遣り甲斐を感じております。


編集後記

Examples are better than precept.
(手本は説法にまさる)

 英語の勉強の大切さをどんなに熱く語っても、その話を聞いて「よし、がんばろう!」とはなかなかならないものです。言葉はやはり使って覚えるのが一番の早道です。しかし、初めて使う言葉には不安がつきまといます。そんな時は、使っている誰かを真似ることです。ニッセイトが会話クラスに日本人コーディネーターを配置している理由のひとつでもありす。コーディネーターは、子供たちに先生との受け答えの手本を示します。デイトリップでは、積極的なお友達が手本となってくれますので効果大なわけですね。