2013年06月号(Vol.201)英語いっぱい使ったよ!(東武動物公園デイトリップ)
今年の幼児、小学校低学年生対象のデイトリップは東武動物公園でした。参加者は生徒36名、保護者14名、スタッフ13名。池袋、川越の各スクールから貸切バスを利用しての遠足となりました。
「ママ、申し込んでくれてありがとう!!」
今回は、「今まで行ったことの無い場所に行ってみたい」という要望にお応えして、初の東武動物公園となりました。距離的には電車でも可能ですが、多人数のため小さいお子さんにとっては電車の乗り換えは危険も伴います。貸切バスであれば移動も楽で、道中でも英語の空間をより演出しやすいと考えました。
通常は週末でもそれほど混雑しないと聞いていましたが、3月に4頭のホワイトタイガーの赤ちゃんが生まれ、5月の連休明けから一般公開されました。その影響で、遊園地も動物園も大賑わいでした。
各グループをネイティブ講師と日本人コーディネーターが担当しました。ニッセイトのデイトリップの一番の特色は、スタンプシステムです。子どもたちには事前に2種類のカードが配布されていました。ひとつは「Find and Say」。カードに載っている動物を見つけて、先生に英語で伝えるとスタンプがもらえます。もうひとつが、「Day Trip English」(遠足で役立つ英語表現集)です。場面場面で使えそうな表現を小冊子にまとめています。各レベルに応じて目標スタンプ数が定められており、目標をクリアすると賞品がもらえるというシステムです。初めて参加する子どもたちもコツが分かってくると徐々に積極性が増し、スタンプの数を自慢しあっていました。
では、参加者アンケートより保護者の方の声をご紹介させていただきます。
今回は2回目のDay Trip となりました。私もTaigaも初めて行く所でしたので仲の良い友達と参加できるのを楽しみにしていました。当日は雨も降ることもなく、一日中楽しく過ごせました。Taiga
は家に着くなり、「あ~あ、夢が終わったよ」と現実に戻されたと言わんばかりでした(笑)。
去年の秋、Taigaには弟が生まれ、お兄ちゃんになって7ヶ月が経ちました。弟がお腹の中にいる時から現在まで、本当にTaigaは優しいお兄ちゃんです。しかし、母親である私との日常のスキンシップや公園での遊び、絵本を読むといったことまで段々と時間が作れなくなっていました。いつも後回しにされるし、一緒に遊べない日も多く、Taigaに辛い思いをさせてきたと思います。なので、今回のDay
Tripは、そんな日頃の欠けた部分を埋めるつもりで楽しめたらという思いが私には強くありました。
午前中は「ママと一緒がいい!」といってなかなか英語も出ませんでしたが、昼食後、周りのお友だちと先生に溶け込んで遊んでいました。「ママ、観覧車は
Ferris Wheel って言うんだって!」と乗る前に教えてくれ、ずっと大好きなお友だちと先生と笑顔で楽しんでいました。まだ小さな弟を連れての参加を非常に悩みましたが、参加して本当に良かったです。移動バスの中は広く、いつもレッスンで歌っている歌で盛り上がったり、先生方にもゲームなどで楽しませていただいて、一日中工夫でいっぱいの親子で楽しめるイベントでした。
その晩、お風呂に入っている時のことです。Taiga がボディーソープで虹色の泡を作って遊びながら私に言いました。「ママ、Rainbow だよ。Like
peacock!(クジャクみたい)」と私に教えてくれました。実物のクジャクはすごくきれいで二人で感動していたので、こんな一言が出てきたんだと思います。素晴らしい体験ができ、良い思い出を作ってあげられたと思います。本当に感謝しています。
<大雅くん(5才)のお母さん>
●普段のレッスンでは積極的に発言ができないのですが、発話 ⇒ スタンプ ⇒ 「賞品がもらえる!!」という魅力的なシステム、かつ周りのお子さんたちに刺激を受けて少しでも自ら発言しようという意思を持って欲しいと思っていました。しかし、気持ちはあってもなかなか先生の所へ言いに行けない。歯がゆさを感じることも重要な経験になるはずと思い見て見ぬふりをしていました。キャサリンやアツミがとても気にかけてくれて、徐々にスタンプの数も増え、喜びを感じ取っていたようです。お昼前に、「ママ、申し込んでくれてありがとう」と言われた時は、私も本当に嬉しかったです。
<5才男の子のお母さん>
●初めてのDay Trip参加だったので、お友だちと仲良く楽しく英語を使って過ごせるのか少し心配していました。しかし、そんな心配もバスの中であっという間に消えてしまいました。先生方の“楽しもう!楽しく過ごそう!”というテンションに息子はだんだんと気分ノリノリになって、元気な声で積極的に参加していました。
また、保護者の目から見ても先生方の子どもたちとの接し方、会話の仕方に感心しました。なかなか本人から英語が言えないのを見て取ると”Is it hot? Are you tired?”など、声をかけ、その質問から英語を言えるように、そしてスタンプをもらえるようにしたり、引率だけでも大変な中、いろいろ細かい点まで気を配っていただき親としても参加させて良かった、有意義な時間だったと思いました。
<4才男の子のお母さん>
●スタンプカードがスタンプの色に染まって帰ってきたのが印象的でした。当日は寝るまで私に英語「○○を取っててもいい? Yes or No?」と質問をしてきたり、「Yes,
sure!」と英語で答えたりしていました。一日中英語を浴びた成果が見れてとても嬉しかったです。グーン↑とモチベーションも上がって、英語を話すことが楽しくなったようです。<6才女の子のお母さん>
●デイトリップ当日までの2週間程、娘は体調不良でレッスンをお休みしており、英語から少し遠ざかっていたように感じていました。しかし当日、何も不安を感じることなく今まで習った英語をちゃんと使って参加できている姿を見て感心しました。そして先生とコーディネーターさんの会話を理解していたり、動物に英語で話しかけるなどして楽しむ様子も見られました。一番驚いたのは、バスの中でBoryに、”What
are you doing?(何しているの?)“とヤジを飛ばしていたことです。一瞬、誰が言ったのかわかりませんでしたが娘でした。一日中英語漬けだったおかげで、家に帰ってからも英語を使っての会話を楽しむことができました。今後の成長を期待すると共に、伸びしろを感じることのできる体験となりました。
<4才女の子のお母さん>
●息子はデイトリップが待ち遠しくて「何回寝たらデイトリップの日になるの?」と毎日のように聞いてきていました。今回、初めてのバス旅行でしたが自分たちで現地までいくのと違って楽しさが倍増でした。バスの中では先生方が「Find
and Say」や「Day Trip English」の復習をしてくれたり、クイズやゲームをたくさん出してくれたりと子どもたちの心をグッとつかんでいました。朝から英語のシャワーを浴びっぱなしで親としては嬉しい限りです。本人は単純に動物園や遊園地を楽しみにしていると思っていたのですが、先生の話に耳を傾け、答えたり考えたり、探してみたりしている姿があまりに自然で、息子の中では当たり前に英語が浸透しているのだなとびっくりしました。
また、現地でも昨年の時はやっと単語を言えてなんとかスタンプをもらっていたのに、今回は、名詞プラス形容詞を使い、自分なりに考えて言葉にしていたのには本当に驚き、成長を感じました。
<5才男の子のお母さん>
◆今回のデイトリップは、貸切バスが喜ばれると期待していましたが、実際募集を開始すると「バス酔いしやすく、参加できない」といった声が予想以上に多く聞かれました。また、東武動物公園は広大な敷地の中にあり、体力的にも移動が大変でした。もっとゆっくり動物見学をしたかったという声も聞かれましたので次回以降、検討していきたいと思います。
ニッセイトのFBに今回のデイトリップを編集した動画を掲載しました。ぜひご家族でデイトリップの様子をご覧になってください。
www.facebook.com/nissait
編集後記
Strike while the iron is hot.
「鉄は熱いうちに打て(好機を逃がすな)」
積極的にスタンプを集めながら英語を使おうとしている子どもたちの姿にいつもながら感動します。お子さんが小さい頃にこそ、こういった生活の中で英語を使う楽しさを体験することがとても大切ではないかと思います。日本人の多くが英語を話せないのは、「頭」だけで学習し、実践練習が足りないからです。外国人講師と習う日頃の会話クラスも貴重な実践練習の場ですが、こういった野外で楽しみながら英語を使う機会があれば、もっと子どもたちは英語が好きになるのではないかと思います。