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2014/07/01

2014年07月号(Vol.213)英語遠足、いちご狩り!

 今年の小学校の中高学年対象のデイトリップは秩父でいちご狩りでした。2009年のデイトリップで行った農園は、2月の大雪のためハウスがほぼ全壊して営業停止。急きょ、我々の団体を受け入れてくれるところを探したところ、「小松沢レジャー農園」が7割近くのビニールハウスが全壊しながらも受け入れてくれました。直近3年間は、連続で雨プログラムのボーリング大会になっていましたので、今年こそはと通年6月に実施している日程を5月に繰り上げての実施となりました。


英語飛び交うレッドアロー号

 秩父までは、西武線特急レッドアロー号を利用しました。池袋スクールの生徒さんたちと川越スクールの生徒さんたちは所沢駅で合流。1車両を貸し切りにしましたので、他の乗客に迷惑をかける心配もなく車内で楽しい時間を過ごすことができました。
最初は、緊張している生徒さんもいたようですが、それも時間の問題。スタッフ紹介が終わり、自己紹介をしてスタンプを集めようというゲームになると、一気に車内は活気に満ちてきました。その後も、「Day Trip English(デイトリップのための英語表現小冊子)」に載っている英語表現を使ってスタンプを集めるゲームではもう完全に緊張もほどけ、英語が車内を飛び交っていました。こういったイベントでいつもリードしてくれるのはリピーター(前回参加者)です。初参加の子どもたちも、リピーターの積極的な姿勢に影響を受け、恥ずかしさも忘れ、果敢に英語を使ってスタンプ集めに集中していました。

嫌いだった「やさい」が好きなったよ!

 農園では、まず最初にお餅つきをして「いちご大福」つくりです。炊き立てのもち米がぺったんぺったんと杵でつかれていくなかでお米の形がなくなり、おもちになっていく様子を興味深く眺めている生徒さんもいました。つき終わったらピンポン玉くらいにちぎったおもちの中にいちごとあんこを入れていちご大福作りです。普段はあんこが嫌いなのに、いちご大福は美味しかったといった感想も聞かれました。嫌いなものもちょっとしたきっかけで好きになったりするものですね。
 同じことが、お昼のBBQでもありました。いつもは野菜は食べないのにみんなと食べたBBQでの野菜が美味しかったと作文に書いていた生徒さんがいました。デイトリップがきっかけで野菜好きになったとしたらこれも嬉しいニュースです。
 昼食後は、空き地でゲーム大会をしました。日本の「だるまさんがころんだ」と同じようなゲームが海外にもあります。「What time is it, Mr.Wolf?」というゲームです。開放感のある野外で普段の教室とはちょっと違ったゲームもデイトリップならでは。とても楽しい時間を過ごすことができました。


スタンプが無い方が自然な会話ができる?!

 さて、いよいよ待ちに待ったいちご狩り。午後の気温は上昇傾向にありましたが、ハウス入口で思わぬ「フローズンストロベリー(冷凍いちご)」のサービスがありました。これでほてってきた体温も下がりました。ビニールハウスの中では真っ赤に熟したいちごがたくさんなっていました。”It’s yummy!(おいしい)””I found a big one!(大きいの見つけたよ)”Mine is bigger!(ぼくの方が大きいよ)”など、英語が飛び交っていました。

 小学校中、高学年のデイトリップでは、スタンプ以外にコールシステムが用いられています。食事中や活動中はスタンプが押せないため、先生がポイントをコールして、その数を生徒さんたちが覚えておき、後で申告するというものです。小冊子にとらわれないで自然な会話を中断させることなく英会話を楽しんで欲しいという趣旨です。しかし、「高学年では参加者の意識も高く、褒美システムがなくても英語を積極的に話しているので、コールシステムも必要ないのでは」という声もスタッフや保護者の方のアンケートから聞かれました。ともあれ、今回のデイトリップも全員が目標数のスタンプを獲得。帰りの電車の中では、各グループごとに表彰式を行いました。また、同時にグループ毎にベスト・スピーカー(一番英語を使おうと努力していた生徒)の発表も行われました。今回のデイトリップで、もっともスタンプの数を集めたのが池袋スクールでBasic 1のクラスに通う航平くん(小2)。100ヶのスタンプを集めました。同じクラスに通う慈英くん(小2)も99ヶのスタンプを集めました。



侑子さんは(川越スクール 小6)は、来年から中学生になるため最後のデイトリップとなりました。これまでの思い出を感想文につづってくれました。


●ずーっと毎日、「あと何日寝たらいちご狩り?」と聞いてくるほど楽しみにしていて、家に帰ってからも「イチゴを18個食べたよ」などなどたくさん話をしてくれて、とっても楽しかったのが分かりました。ただの遠足ではなく英語を話したらスタンプを押してくれるなど、学習の要素が十分にあるところが良いと思いました。
 (小2女子のお母さん)

●普段の教室でのレッスンから離れ、野外での様々な体験を通して英語を使えるデイトリップは子供たちにとって、とても有意義な時間が過ごせると思います。今年は、天気に恵まれ念願のいちご狩りを体験し、「こんなに大きいイチゴを20コも食べた!」と喜んで話を聞かせてくれました。
   (小4女子のお母さん)

●娘は、スタンプなどなくても大丈夫と言っています。小さい子はスタンプで頑張れることも見てきているので必要なんだろうと思いますが、何回目からはスタンプに関係なく英語を話すのが当たり前になっているようです。スタンプの数に関係なくいっぱい話せたという自負があるので、なくてもいいのかなと思います。
 (小6女子のお母さん)


編集後記

Hungry is the best sauce. (空腹にまずいものなし)

 何かを嫌いになったきっかけは単純なことだったりします。体調が悪かった時に食べた野菜が美味しくなかった。などなど。でも、今回のデイトリップで嫌いな野菜が食べられた。あんこが嫌いなのにいちご大福が美味しかった。など意外な発見があった生徒さんが何人かいました。人が何かを好きにになったり嫌いになったりするのはちょっとしたタイミングなのかもしれません。デイトリップを体験して英語がもっと話したくなったという感想もいただきました。きっと英語のおいしさを発見したのですね。