2004年SpecialEdition(Vol.96)祝創立30周年 特別企画「卒業生インタビュー」
祝創立30周年
特別企画「卒業生インタビュー」
かつて幼児だった生徒さんは今やりっぱな社会人です。既に結婚をされ、お子さんをニッセイトに通わせていただいている方も増えてまいりました。小さいうちからお子さんを通わせている保護者の方にとって将来の姿は気になるところ。そこで、今回、特別企画「卒業生インタビュー」を実施しました。
これまでの経緯
ニッセイト英語専門教室は、1973年12月10日に創立されました。創立者は伊東和夫氏。自社開発した教材の販売とそのアフターフォローのためスクールの展開を始めました。その後、代表を諏訪厚氏が務め、ニッセイトは急成長するエスポグループの教育部門として確かな存在を築き上げました。伊東氏は1990年、F1レースで鈴木亜久里氏が日本人で初めて表彰台に上がったときのチームオーナー(エスポラルースランボルギーニ)としてご存知の方も多いでしょう。しかし、日本経済の崩壊。1993年、教育部門を現在の代表を務める諸田俊明が独立させ、引き継ぐことになりました。
苦手意識を持つ前に・・・
最初は酒井冬樹さん(31歳)にインタビューをしました。ニッセイト入学は、3歳頃 修了時は高校3年
—近況を聞かせてください。
慶応大学法学部卒業後、東急エイジェンシーに就職。昨年、外資系のビーコン コミュニケーションズ株式会社に転職しました。業務内容は広告代理業です。主に企業のブランド構築支援、広告宣伝立案(テレビCM等)を行っています。チワワ犬で有名になった某会社のコマーシャルもうちの会社で製作しました。
—会社ではどういった英語力が求められていますか?
基本的業務においてはTOEIC600点以上あればこなせますが、完全な外資Client担当の場合は、TOEIC800点程度は必要でしょう。特にSpeakingの能力が求められます。
—ニッセイト在籍中の思い出を聞かせてください。
やはり、英語を使ったミュージカルに何度か出演させてもらったことです。台詞として、英語を覚えるということは、“生きた会話としての英語”を体で習得するということに直結すると思います。実際にその当時の台詞を思い出してみると“あ、これってこういう意味だったんだ”ということもあります。それだけ、知識ではなく感覚で覚えていたんだと思います。
—英語を学ぶ子どもたちや、保護者の方にアドバイスを。
英語の知識を詰め込むのは大学や社会人になってからでも十分できるかと思います。重要なのは“英語に苦手意識を持つ前に普通の言葉として認識する力”なのかと思います。単純に知識を詰め込むのではなく、幼少時に生きた英語の感覚を体で学ぶことこそが一番大事なのではないでしょうか。発音と目に見えない感覚だけは社会人からでは正直身につかないところもありますので…。是非英語を楽しんでください!そして英語がうまくなった自分を想像して新しい自分を創造してください!“The will is as good as the deed!!(何事も志が肝要である)”
通わせてくれた両親に感謝
次にご紹介するのは福岡賢昌さん。27歳。1999年3月法政大学英文科卒業後NTT入社。分社化に伴い、 NTT東日本へ配属。ニッセイト入学は 小2、修了時は不明?!
—現在の仕事は?
部署は経営企画部です。諸外国(米英仏独)の電気通信市場とNTTの比較分析を行っています。
—業務上どういった英語力が求められていますか?
1)諸外国における電気通信事業に関する法律、約款などの文書を短時間で大量に読むことが可能なレベル
2)知識に基づいてディスカッションが可能なレベル
3)欧米のコンサルタントと情報交換ができるレベル
—ニッセイトのどんなところが気に入っていましたか?
サマーキャンプには毎年、参加していました。キャンプの最後にベストスピーカー賞の発表があり、その賞を取りたいが故に積極的に英語を話したのを覚えています。また、「ピーターパン」「悟空」とミュージカルにも2回連続で参加させて頂き、今でも非常に良い思い出になってます。教室では、先生方(日本人、外国人)との距離が非常に近く、きめ細かな指導をして頂きました。
—ニッセイトに通って良かったと思ったことは?
一般に外国の人と話す際、どうしても羞恥心が邪魔をしてしまうものです。年齢が高くなればなる程、障壁は高くなり、時間を要します。外国人恐怖症の友人が多数存在する中で、私が外国の人たちと積極的にコミュニケーションをとることに楽しみを見出せたのはニッセイトのお陰です。中学、高校の英語学習においても強力な手助けになったことは言うまでもありません。異文化に触れ合うきっかけも与えてもらいました。言語は文化の一部であるため、英語を習得するということは、英語文化そのものを理解することだと私は思います。文化を理解する手法は多数存在します。例えば、映画や、TV、書籍などの媒体を通じて、私たちは彼らの文化を理解することが可能です。しかし、それらは受身的であり、静的であり、間接的な学習にならざるを得ないため、真の意味で彼らの文化を理解したとは言えないのではないでしょうか。その文化を理解するためには、実際にその国の人々と接触し、相互にコミュニケーションをとることが必要不可欠だと私は考えています。
—ニッセイトの生徒や保護者の方にアドバイスを。
大切なのは、大人が「いかに彼らを継続して英語に触れる環境下で生活させることができるか」ではないでしょうか。ですから子供がニッセイトに行くのを止めさせないでください。私は、今でも一定期間ニッセイトに通わせてくれた両親に大変感謝をしています。
中学校の文法はしっかりと!
次は今春、東京理科大に推薦入学が決まったHT君へのインタビューです。3歳から高校2年生まで在籍していました。
—それだけ長く続けられた理由は?
ただ好きだったからだと思います。それに、中学校に入っても分かることで勉強が面白くなりました。また、毎週、クラスの仲間に会えることが楽しみでした。
—どんなことが思い出にありますか?
クリスマスパーティーでは、先生たちとホットプレートでクレープを作ったり、ゲームをしたり・・・。あっ、こんなこと話しちゃってもいいんですか・・・(笑)
—はい、結構です。それもニッセイトらしさかもしれませんから・・・。(笑)最後に、後輩にアドバイスを。
私は高校に入ってからは「会話クラス」は履修しませんでした。ですから決して英語を話せるとは言えませんが、外国の人と向き合える度胸はついていると思います。先日もアルバイト先で、外国人の女の子が英語で質問をしてきました。動じることなく対応することができたのは、やはりニッセイトのお陰です。
中学生には、文法をしっかり勉強しておくことを勧めます。中学校での文法はとても大切です。自分がここまで来れたのも、基礎的な文法をしっかり叩き込まれたからだと思います。何度も何度も文法の復習をしたことを記憶しています。周りには英語に苦労している友だちがたくさんいます。高校での長文読解はとても大変です。今、しみじみとあの頃、しっかりやっておいて良かったと思います。それから、英語は少なくてもいいから、特に毎日触れましょう。単語は気に入ったものを1冊しっかり丸暗記するつもりで覚えることを勧めます。
来ることが大切!
大谷幸さんは、中学3年時には、英検2級にも受かり、翌年の奨学生にもなりました。ニッセイトには、4歳から高校2年生の終わりまでの13年間通っていました。この春、慶応大学商学部に推薦入学が決まりました。
—得意な科目、苦手な科目は?
得意なのはやはり英語です。模試でも英語はいつも高得点が取れました。苦手なのは世界史で、英語なら覚えられるのに、世界史はなかなか覚えられなくて苦労をしました。
—商学部を選んだ理由は?
私は将来、アナウンサーになりたいと思っています。社会の出来事を的確に、自分の意見を交えてレポートできるようになりたいと思い希望しました。
—ニッセイトでの一番の思いでは?
小学校5年生の時、豊島区民センターで合同クリスマスパーティーを行った時、大勢の観客の前で友だちと英語で司会進行をやりました。難しかったけどなんかすごく楽しかった記憶があります。それにハロウィンパーティーやデイトリップなどイベントがとっても楽しかったです。
—在校生のみなさんに何かアドバイスをお願いします。
とにかく来ることが大切です。宿題をやってなくても来ることです。休んじゃったら分からなくなっていくばかりです。休まないで続けてください。
■卒業生のみなさん、貴重なお時間をありがとうございました。みなさんの活躍をとても嬉しく思います。中には「先生、もう英語忘れちゃいました~」と言ってスクールに立ち寄ってくれる卒業生もいます。しかし、皆さんが共通してニッセイトでの学習体験を楽しかったと語ってくれるのは嬉しい限りです。まだまだ英語を苦手とする人が大勢います。外国の方とのコミュニケーションを極力避けようとしている人が沢山います。そんな中で、「英語って楽しいな」「もっといろんな人とお話したいな」といった気持ちが自然と湧き起こるようなそんな学習環境をこれからも創っていけたらと考えています。
記念品進呈
今回、創立30周年を記念いたしまして、記念品「*リピー・クリアファイル」を用意しました。ご愛用いただければ幸いです。「リピー(Ripy)」はオウムでニッセイトのマスコット。英語学習はオウムのように何度も何度も繰り返しが欠かせないことから文字って命名されました。以後、お見知り置きください。 (^_^)