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2016/11/29

「非認知能力」って何?

先日、テレビで「林先生が驚く初耳学」(TBS)に「学力の経済学」の著書で紹介した中室牧子先生が出演して「非認知能力」の大切さを解説していました。

 

「非認知能力」ってご存知ですか?

 

知能は理解、判断、論理などの知的機能です。
それに対して、非認知能力は、「自制心」「忍耐力」「意欲」「粘り強さ」「計画性」など個人の特性です。

 

中室先生は、将来の収入を左右するのは、認知能力ではなく非認知能力だと、膨大な研究結果に基づく科学的データが語っていると話させていました。

そしてこの非認知能力が一番養われる時期が幼児期だそうです。

 

非認知能力を確かめる実験として「マシュマロテスト」というのがあります。

幼児の子供の目の前に大好きなマシュマロをひとつおきます。
「私が、戻ってくるまで我慢して食べないでいられたら、もうひつつマシュマロをあげるね」と言い、部屋を出ていきます。
15分後に戻ってきた時に、マシュマロはどうなっているか?

 

この番組では、マシュマロの代わりにチョコレートで実験をしていました。

チョコレートを食べずに我慢して、2つのチョコレートをもらえた子が10人中6人だったそうです。

masyumaro

 

こういった能力は、教えてくれる人がいないと育たないのだそうです。
だからこそ、家庭教育、集団活動、学校教育、地域活動が大切なのです。

 

番組では、高校時代に部活動をやっていた生徒のほうが将来、多くの収入を得る確率が高いとも言っていました。
目先の成績を上げるために勉強することよりも、集団で協調性、計画性、忍耐力、やり遂げることを経験した生徒の方が将来、成功する確率が高いというものです。

 

確かに、自分の周りをみていても頷ける気がします。

 

ニッセイト英語専門教室では、毎年、12月にクリスマス発表会があります。
年に1度の発表会です。
1年の上達、学習成果を保護者の方に見ていただくため、
ハロウィン後から、発表会に向けて現在、英会話クラスでは練習を重ねています。

英語劇の発表会では、共同作業です。
皆が協力し合い、ひとつの劇を創り上げていきます。
発表会当日、会場のお友だちや保護者の方から大きな拍手が送られます。
この英語劇は、多くの卒業生が、とても貴重な体験だったと語っています。

 

KF-161

 

こういった活動は、「非認知能力」を高めるのに大きな役割を担っていると自負しています。

 

受験期にもなってくると学校の成績が気になり、目先の成績アップだけに意識が向かいがちですが、
子供たちの将来のために、日頃の私達ができることがもっとありそうです。