イースターの思い出
ニッセイトでは、4月22日~28日までの1週間をイースタークラスとしてToddlers, Kinder, Primary レベルのクラスで特別授業を行いました。イースターは、日本ではまだあまり馴染みがありませんが、西欧の国ではクリスマスと同様にとても重要な行事です。今月は、新しくニッセイトに着任した講師に子供の頃のイースターの思い出を寄せてもらいました。
イースターは楽しくて甘~い思い出
Corinne (コリーン)
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちのアメリカ人です。日本にはもう10年以上住んでいます。さて、私のイースターの思い出はやはりイースターバスケットです。籠の中にたくさんのお菓子が入っているんです。私はサンタさんのような人が、イースターの前夜、世界中を回りながら子どもたちのためにバスケットにお菓子を詰めてくれているのだとずーっと思っていました。
イースターの朝、目が覚めるともうそのイースターバスケットのことで頭が一杯でした。ジェリービーンズやマシュマロのひよこ、ホイルに包まれた卵型のチョコレート、チョコレートのウサギなどでバスケットは一杯でした。テーブルには、前日にゆでタマゴに家族みんなで描いたイースターエッグもきれいに並べられていました。タマゴに色付けをするのはとても楽しかったです。ゆでたタマゴを冷まし、透明色のクレヨンでデザインを描きます。それを色付け用のカップに何度もタマゴが青色や赤など鮮やかな色に染まるまで浸します。すると私たちが描いたデザインが浮き上がってきます。出来上がったイースターエッグにシールを貼ったりして完成です。ゆでタマゴですから長持ちしませんが、でもそれ以上にお菓子は早くなくなっていました(笑)。
私の家では特別な料理は作りませんでしたが、伝統的なイースターの料理としてローストハムやポテト料理を用意します。また家もライラックスというお花や白いユリで飾り春の到来を祝います。
祖母はよく私たちにイースターのハガキを送ってくれました。そこには、イースターのシンボルである羊やヒヨコの絵が描かれていました。多くの家庭では、この時期に赤ちゃんのヒヨコやうさぎなどの動物を飼い始めます。でもそれらのペットも赤ちゃんのうちは可愛いいのですが、大きくなると可愛がってもらえなく捨てられてしまうことも多々あります。とてもかわいそうで、動物を飼うなら責任を持って最後までしっかり面倒を見るべきだといつも感じていました。ともあれイースターは楽しくて甘い思い出です。
エッグハントに夢中でBBQが台無し
Michael(マイケル)
みなさん、こんにちは。アメリカのロサンゼルス出身です。ニッセイトに入社する前は、千葉県にある中学校でALTの仕事をしていました。子供の頃のイースターの思い出を紹介させていただけるのはとても素敵な経験です。ニッセイトの生徒さんたちが、タマゴに色塗りをしているのを見て、ロサンゼルスで過ごした子供の頃のイースターを思い出していました。
エッグハントは私が子どもの頃に一番楽しみにしていたゲームです。思い出深いのは私が9才の時でした。私の家族は毎年、イースターの日は家族でバーベキューに出かけました。私といとこは、緑色の草の中で赤く輝くタマゴを見つけました。どちらが先に取るかの競争です。思いっきりぶつかり合いました。バーベキューコンロのすぐ隣でした。バーべキューはひっくり返り、網の上に乗っていたお肉やホットドックがすべて落ちてしまいました。もうみんながっかりです。私はひどく怒られると思ったのですが、父は怒ることもなく、笑いながら早くタマゴ探しを続けなさいと言ってくれました。イースターはまさに子供たちのための祝日です。ニッセイトのイースタークラスでは、日本の子どもたちもアメリカの子供たちと同じように楽しんでいる姿を見ることができ、とても嬉しくなりました。
タマゴの中から生きたトカゲが!
Victoria (ビクトリア)
アメリカのフロリダ出身です。日本に来る前の1年間、韓国で子供たちに英語を教えてきました。次は日本で働きたいと思い、一度、3月に来日しました。いろいろなスクールを見学しましたが、ニッセイトのレッスンはとても楽しそうで魅力的でした。ぜひ、ニッセイトで働きたいと思っていましたので、願いがかなってとても嬉しいです。
イースターで一番の思い出はエッグハントです。私が子どもの頃、私の家の近所では毎年、イースターエッグハントを行っていました。ある年のことです。私はタマゴをいつもの通り探していました。すると男の子が私に大きなタマゴを手渡してくれました。私の手のひらよりも大きかったです。どんなお菓子が入っているのかとても楽しみでウキウキしながらタマゴを開けました。すると中から生きているトカゲが出てきました。その男の子にいたずらを仕掛けられたのでした(笑)。
イースターって何?
十字架につけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったと言われています。イエス・キリストの復活を記念して、『復活祭』としてお祝いされるようになりました。
さて、ではなぜ「タマゴ」かというと、ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくるように、イエス・キリストも死という殻を破ってよみがえられたことを象徴しているのです
編集後記
If you can dream it, you can do it.
夢を見ることができれば、それは実現できる
ウォルト・ディズニーが残した名言です。子供たちが夢を持つきっかけは、ある感動体験が多いのではないでしょうか。人との出会いであったり、書物との出会いであったり、旅行体験であったり。感性豊かな子供たちには、いろいろな体験をさせてあげたいですね。異文化体験もそのひとつです。