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2001/02/01

2001年02月号(Vol.64)決定、2001年度奨学生!

決定、2001年度奨学生!

  池袋スクールの大谷幸さんは中学3年生。今年度第二回実用英語技能検定(英検)2級に見事合格し、2001年度の奨学生に認定されました。今月号は、大谷さんのインタビューを特集しました。


ニッセイト奨学生制度

 ご存知でしたか、ニッセイトの奨学生制度。

 中学校卒業時点において、以下の条件を満たした生徒を奨学生として表彰します。なお、奨学生には、授業料、及び諸経費を1年間免除します。

 ① ニッセイトに3年間以上在籍していること。

 ② 授業態度、成績ともに優秀であり、出席率が90%以上であること。

 ③ ニッセイトの催すイベント・プログラムに積極的に参加していること。

 ④ 実用英語検定試験において2級以上に合格していること。

 中学生で英検の2級に合格するのは、帰国子女は別として大変な努力を要します。日本英語検定協会では、その内容を高校卒業程度としていますが、年々レベルは上がり、実際はかなりの難関です。前回の受賞者は1995年度川越スクールの土岐沢佳代さんでした。

 英検は、英語の実用能力をみるひとつの物差しです。他にも海外留学を目指す学生のためのTOEFL(トフル)や、海外での生活や実務における英語能力をみるためのTOEIC(トイック)などがあります。中学生、高校生には英検が一番身近なテストで、その2級合格は英語を勉強したというひとつの「証」といえます。また、2級以上は入試で優遇措置を設けている大学も多く、また、就職活動でも一目おかれています。ですから今、ニッセイトで学習している生徒さんには、是非、2級合格をひとつの学習目標にしていって欲しいと思います。


Congratulations!

–奨学生受賞、おめでとう。ニッセイトにはいつから?

4歳のときです。

–入学動機は?

気付いたら入ってました。(笑)

–もう11年ですね。今まで続けてこれたのはなぜだと思いますか?

イベントが多かったからだと思います。

–どんな?

デイトリップ、ハロウィーン、クリスマスパーティー、…もうたくさん。

–一番楽しかった思い出は?

一昨年のクリスマスパーティーに先生たちと一緒に「三匹のこぶた」をいろんなクラスで出前出演したことです。

–自分の成長を感じたイベントは?

小5の時、豊島区民センターで行った合同クリスマスパーティーで友達と一緒に英語で司会をしました。大変だったけど、とても楽しかったです。またやってみたいな。

–今まで、辞めようと思ったことはない?

あります。ネイティブの先生とうまくいかない時期がありました。でも、日本人の先生方や母の説得で続けてこられました。

–毎日、英語はどのくらい家庭学習をしていますか?

20分~1時間くらいです。

–やはり毎日の家庭学習が大切ということですね。英検の2級対策はどうしましたか?

ニッセイトの英検講座を受けて、家で復習を中心に行いました。

–学校の勉強が易しすぎて退屈しませんか。

易し過ぎると感じたことはありません。でも、ニッセイトのおかげで基礎はできているので、授業をしっかり聞いておけばすぐに理解できます。

–お母さんは、台湾の出身ですよね。幸さんや妹の八千代さんは、中国語も話せるのですか?

はい。お母さんとは中国語で話すことが多いです。また、台湾の親戚とは全部中国語です。

–そう? ではバイリンガルではなく、3ヶ国語を話すトリリンガルですね。

いいえ。英語はまだまだです。

–小さい頃から英語を勉強してきて良かったと思うことはどんなことですか?

ネイティブの発音を聞いてきたので、発音は少し自信があります。去年の夏、カナダにホームステイした時も、ホストファーザーに“You speak lots of English. You speak English very well!”と言われました。嬉しかったです。


  お母さんにも伺いました

–英語を小さい時から習わせようと思ったのはどうしてですか?

言葉を習うのはできるだけ小さい時のほうが良いと思っていました。発音もきれいにできるし、外国人を怖がらずに自然に話せるようになると思ったからです。

–小さい頃からいろいろな言語に接してお子さんが混乱するようなことはありませんでしたか?

中国語と日本語はなるべく同時に語りかけるようにしていたので特に混乱するようなことはありませんでした。

–ニッセイトはどんなところが気に入っていますか?

先生たちに責任感があり、優しく教えてくれるところです。英語の発音もきれいです。

–今、妹の八千代(小3)さんもニッセイトに通っていますが、お子さんの学習には、どのように応援、協力されていますか?

よく頑張っている時には褒めてあげ、ご褒美を約束します。(幸さんが自慢げに持っているバックを指して)これも、英検2級のご褒美です。(笑)

–ありがとうございました。

 


  インタビューを終えて

 幸さんは、昨年秋の高円宮杯英語スピーチコンテストにも豊島岡女子学園中学校の代表として参加しました。お母さんがいつも口にしている「チャンスがあったらやってみなさい」という教えに自ら立候補し、学校推薦をもらったそうです。東京大会で入賞することはできませんでしたが、良い経験になったと語ってくれました。幼少時から英語のみならずいろいろなことにチャレンジし、一歩一歩成長している姿をとても嬉しく思います。また、その背景にご両親の確固とした教育方針と、優しくそして厳しいバックアップがあるのを強く感じました。


これって英語?

ハンバーグ hamburg?!

 ハンバーグもハンバーガーも子供たちに人気のメニュー。さて、そのハンバーグ、英語では、hamburger または、burger。そう、バンズ(パン)に挟んで食べるハンバーガーと同じです。日本語では使い分けていますけどね。 Hamburgは西ドイツの都市名ハンブルクです。ですから、海外のレストランで、“Hamburg,
please.”と言ってもウエイトレスにいぶかしげな顔をされるだけ。
さて、その Hambuger、語源は西ドイツ、ハンブルク風のステーキのことを指します。


編集後記

He who would climb the ladder must begin at
the bottom.

(千里の道も一歩から)

 スポーツ選手や科学者など、すごい人を見ていると初めから何段もの階段を跳び越えてきたのではないか疑いたくなります。しかし、ドキュメンタリー番組や自伝でその人の人生に触れてみると、その人の人並み外れた努力に感服! 最初はみんな同じ一歩。要はそこから意思を持って努力を継続できるかということなんですよね。