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2014/03/01

2014年03月号(Vol.209)2014年度奨学生決定  9回目の挑戦で英検2級に合格!(中3)

  2014年度の奨学生に池袋スクールに通うMikuraさん(中3)が決定しました。今月号は、Mikuraさんとお母さんのインタビューを紹介します。


–小さい頃の思い出にはどんなことがありますか?
初めてのクリスマス会で Twinkle, Twinkle, Little Starを歌ったことです。すごく恥ずかしかったことを今でも鮮明に覚えています。
–これまでどんなイベントに参加されましたか?
デイトリップは、毎年参加していました。しながわ水族館、上野動物園、清水公園のアスレチック、そしてサクランボ狩り。サクランボ狩りは苦い思い出にもなっています。

–それはなぜですか?
英語がとても上手なお友だちが同じグループにいました。私には言いたいことがたくさんあったけど、英語が出てこないという悔しい思いをしました。ベストスピーカーも彼女が118ポイントで選ばれ、私はがんばったのに10ポイント位足りなくてなれませんでした。英語をもっと話せるようになりたいと強く思うようになったのはその頃です。

–ニッセイトでのどんな学習方法が役に立っていますか?
総合英語クラス(GE)で、英単語Daily1800を使って単語のテストが毎週あります。この学習で語いがすごく増えました。おかげで会話クラスでも自分の伝えたいことがよりスムーズに伝えられるようになってきたと感じています。

–会話クラスではどうですか?
イントロカードはとても役に立っています。また、いろいろなゲームは、先生と友達の間に会話が生まれ、楽しくもあり、刺激ももらうので一石二鳥だと思います。

–これまでたくさんの先生に出会ってきたと思いますが、どんな思い出がありますか?
どの先生もみんな個性的でした。中でもCarlie先生は私が話すことを興味津々で聞いてくれ、「話すことは楽しい!」と教えてくれたような気がします。また、Abby先生はサマースクールの浅草で外国人インタビューの時、恥ずかしさで躊躇している私の背中を押してくれました。それまでは、初めて会う外国人の人と話をするのはとても怖かったのですが、あの体験で度胸がついてきたように思います。

–後輩にアドバイスを。
自分の好きなことや好きな食べ物など、なんでもいいから怖がらずに先生にしゃべりかけてみると、授業も楽しくなると思います。伝わらなくても、勇気を出しただけで1歩が踏み出せると思うから頑張ってください。

お母さまにインタビュー。

–ニッセイトに入学した経緯をお話し下さい。
保育園の年長でした。ニッセイト以外にも数え切れないほどの教室を見学しました。でもニッセイトは、ネイティブ講師と日本人のコーディネーターの2人体制で関わって下さるから安心感が他の教室とは全く違いました。

–保護者の方の英語力に関してお聞かせください。
母親の私は、英語、仏語ともに準2級です。フランスに8年、イギリスに1年程おりましたが、日常生活に困らない程度でストップしてしまいました。父親は仕事と旅行で海外滞在経験はあります.。

–Mukuraさんの英語をこれまでどのようにサポートされてきましたか?
「ことば」についての臨界期は生後6ヶ月くらいから12才前後で終わると言われています。五感の中でも聴覚が一番早く臨界期を迎え、胎児の頃から親の声を聴き、脳の神経回路が発達すると聞いていましたので妊娠中から英語や仏語で話しかけることを試みていました。娘が生まれてからもオムツを替える時、お風呂に入る時、とにかく英語か仏語で話しかけていました。その甲斐があったのかは不明ですが、12才頃まで「学校を休んでもニッセイトは行く!」といった状態でした。勉強をしないとついていけないレベルに達してからは、声掛けが逆効果にならないよう気遣いました。足踏み期間も長かったと思います。

–お子さんの教育方針においてこだわってきたことはありますか?
教育方針などと呼べるものでもありませんが、他の人たちと違っていても気にしないことでしょうか。同級生も、小学校受験、中学校受験、また部活で忙しくなって去った友だちがたくさんいます。でもニッセイトは本人にとってかけがえのない「安心できる場所」。「来るな!」と言われるまで続けさせていただきたいと思います。(笑)

–これまでどんな苦労がありましたか?
今、まさに苦労の真っ最中です。通学に片道約2時間。それに学校行事やクラブ活動に忙しく、充分な英語学習の時間が確保できていないようです。小6で準2級に合格し、その後2級に合格するまで3年かかかりました。

–これまでで一番印象に残っている出来事は何ですか?
2泊3日のサマーキャンプに参加して帰宅した時の娘が忘れられません。家に着いた途端、「楽しかった!もう終わっちゃった!悲しい!」と大粒の涙をこぼし声を上げて泣きました。英語を毎日たくさん話せて本当に楽しかったようです。

–今後、改善して欲しい点はありますか?
以前は講師の変更が気になった時期もありましたが、本人は「先生と関係を作っていくことが大事」と言っています。本質をついていると思いました。ニッセイトで得た成長の証ですね。


 2月に出産のため退職となったAki講師は、Mikuraさんが小5の時から総合英語クラスを担当していきました。綾希講師に、総合クラスでの后久良さんの悪戦苦闘ぶりを聞きました。

 私の記憶では、英検準2級までは順調に合格してきたMikkuraさんですが、2級の挑戦では何度も失敗し伸び悩んでいるようでした。

 后久良さんが今回 合格できたのは、「プラスアルファの努力」の必要性をMikuraさん本人がはっきりと自覚し、コツコツと日々努力を重ねられるようになったことだと感じます。例えば、Mikuraさんが現在在籍するGEクラスでは、毎週単熟語の小テストがあります。単語帳にはCDも付いているので、それも一緒に聞くように言うと、すぐにCDをすべてポータブルプレイヤーに移し、学校の登下校の間に聞くようになりました。波があった宿題の取り組みも一変し、忘れてくることはほとんどなくなりました。また、自分で2級の過去問を解きなおし、専用のノートを作ってまとめ、全て頭に入れてしまおう!という強い意気込みも感じられました。そうした結果が今回の合格です。どこかのCMでもありましたが、Feel it, Think it, Do it. 自分で感じ、考え、行動することの大切さを体現してくれたMikuraさんです。

 これからもこの体験がますます人生に活かされていくことを願っています。

                 Aki


 会話クラスを担当するBory講師は、「后久良さんは、毎回何ページにも渡ってジャーナルを書いてきてくれます。とても想像力が豊かで、工夫をしながら覚えた英語を使おうと努力しているのが伺えます。将来がとても楽しみな生徒さんです」と語ってくれました。


◆后久良さんが入学してから10年。彼女の英語の上達と成長をとても嬉しく感じます。彼女を成長させたのは、日々の学習はもちろん、友だちとの出会い、講師との出会い、そして数々のイベントとの巡り合わせでもあります。一つひとつの出会い、チャンスを宝にしてきたんですね。


編集後記

Every moment is unique. 一期一会

 一期一会(いちごいちえ)とは、『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのもの。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』という千利休の茶道の心得。新年度、新しい講師との出会いに不安な方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、また素敵な関係を築いていいって欲しいと願っています。