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2014/06/01

2014年06月号(Vol.212)イースターエッグ作ったよ!

 4月22日(火)~29日(月)、ニッセイトの幼児クラス、小学校低学年クラスではイースターエッグを作りました。発砲スチロールの白い卵に思い思いのカラーリングをしました。また、今月は、その様子の報告と会話クラス講師に子どもの頃のイースターの思い出を語ってもらいました。

 


イースタークラス・レポート 

「奇想天外なデザインがいっぱい!」

       川越スクール Atsumiコーディネーター

 今年のイースターも楽しく終わることが出来ました。まだまだ馴染みの薄いイベントではありますが、子供たちは毎年楽しみにしている様です。

 当日は思い思いにタマゴに絵を描いたり色を塗ったりと、とても楽しそうでした。毎年驚かされるのはデザインの奇抜さです!大きな子になると事前にデザインを考えたりしているようですが、Kinder クラスの子供たちはその場の感覚で色を塗ったり絵を描いたりしているようでした。もちろん、まだまだ単色塗が精一杯の子もいますが、何を描いているのか尋ねると、電車だったり、恐竜だったり、お母さんの顔だったりと本当にバラエティにとんだ答えが返ってきます。また、卵を逆に使ってみたり、横にしてみたりと固定観念にとらわれない子供たちの自由な発想をとても羨ましく思います。

 毎年この時期になるとお母さんと離れるのが難しいという子がいますが、大抵の生徒さんはイースターエッグは喜んで参加してくれることが多いです。そんな子供たちから、翌週には「今日もタマゴのやつやる?」などと聞かれると、準備して良かったなと思います。来年も皆さんの素敵なデザインを見る事を楽しみにしています!


イースターの思い出

エッグハントの賞品はプレイステーション

    Keith講師(アメリカ合衆国出身)

 家族で過ごしたイースターで鮮明に覚えているのが1998年のイースターです。この日、家族親戚が集まってBBQを行いました。多くのアメリカ人はイースターの日には教会に行き、家族で過ごします。子どもたちには、賞品のかかったエッグハントが一番のお楽しみです。その年、私は18歳でした。子どもたちと一緒にエッグハントするにはちょっと年を取り過ぎていました。でもこの年ほど、エッグハントに参加したかったことはありませんでした。それは、この年のエッグハントで最も数を集めた優勝者には、これまで最高の豪華賞品プレイステーションのゲーム機が用意されていたからです。この年は、家族、親戚が久々に大集合する年となっていました。私の家族は大家族です。母には5人の兄弟、2人の姉妹がいて、父には4人の兄弟に妹が1人います。ですから、従兄弟が集まったら相当の数になるのが想像できるでしょう。この年には総勢75人がBBQに集まりました。

 この日のメインゲームは子供たちのエッグハントと、中学生以上の学生と大人の2人対2人、家族対抗バスケットボール大会です。私も父も学生時代、バスケットボールの選手でした。ですから、大きくなってからも週末はよく父と一緒にバスケットボールに熱中していました。今でも一緒にプレーをします。その年、私と父のチームは決勝戦まで順調に勝ち進みました。決勝相手はよく一緒にプレーをした叔父さんのチームです。手ごわい相手でしたが、見事優勝し、トロフィーと近所のレストランの食べ放題チケットを2枚を獲得しました。優勝したのは嬉しかったのですが、子供に戻ってエッグハントをし、プレイステーションの賞品を勝ち取りたかったと真剣に悔しがっていました。(笑)


ガチョウの猛反撃

   Jason講師(アメリカ合衆国出身)

 一番記憶に残っているイースターの思い出と言えば、小学校の時、クラスで行ったエッグハントです。みんなで近くの広くてきれいな公園に出かけました。中央には噴水があり、コイが泳ぎ、たくさんのアヒルやガチョウが住みついていました。ジャングルジムもあって私の大好きな公園でした。

 お昼を食べてゲームをしている間に、先生たちが公園中にイースターエッグを隠します。イースターエッグは、チョコレートだったり、ゆで卵に絵が描かれたものだったり、またプラスティックで中にキャンディーや景品が入っていました。中でもお目当ては、金のタマゴです。2、3個の金のタマゴの中には1ドル札が入っていたり、またとってもステキな賞品が入っていました。その頃の私には1ドルはとっても価値あるお金です。その前の年に私は金のタマゴを見つけていたので、「次も!」と、とってもはりきっていました。手にタマゴを入れるかごを持ち、意気揚々と裸足になってスタートの合図を待ちました。先生の「よーい、ドン!」のスターターピストルの合図で私たちは一斉にタマゴ探しを始めました。私は友だちと木の上、草の中、池の周りを探し回りました。誰かが見つけるとその上に覆いかぶさるように押し寄せ、奪い合ったりしていました。あまり好ましい光景ではありませんね(笑)。私はプラスティックのタマゴやゆで卵にはあまり目もくれず、ひたすら金のタマゴを探し続けました。それを見つけると翌日は、学校で注目の的になれます。しかし、なかなか見つかりませんでした。

 公園には野生の動物たちが住んでいる柵がありました。「金のタマゴは、ここにあるに違いない!」と思った私は、その柵を乗り越えました。しかし、愚かだったことにすぐ気づきました。裸足なのにあたりには鳥のウンチばかりです。足の裏の感触は何とも言えないほどです。もうあきらめかけた時です。ついに宝物が目に留まりました。金のタマゴではなかったのですが、今まで見たことのないような大きなタマゴです。朝食に食べるタマゴの2倍ほどの大きさでした。これを持ち帰ったらきっとみんなの注目の的になれると思った私は、そのタマゴに手を伸ばしました。しかし、それはイースターと全く関係のないガチョウのタマゴだったのです。私の身長はこのガチョウよりまだそれほど大きくなかったと思います。案の定、母親のガチョウは私に向かって攻撃をしてきました。羽が飛び散り、音を立て、大騒動です。なんとかそのガチョウを騙してタマゴを奪おうとしましたが、敗北でした。口ばしでつつかれ、傷ができていました。私がタマゴを戻すと、ガチョウはおとなしくなりました。私のみじめでぶざまな一部始終はフェンスの反対側で先生や友達に見られていました。とっても悔しかった思い出です。(笑)


編集後記

No news is a good news.(便りのないのは良い便り)

 とかく突然の便りは何か悪い知らせが多いものです。家族、親戚は頻繁に連絡を取りたいものです。Keith講師のように家族や親戚が集まり、BBQをしながら子どもたちがみんなでエッグハントをやったらさぞ楽しいだろうなと想像してしまいます。こういった機会が家族の絆を強めていくのかもしれません。日本で家族や親せきが集まる日といえばお正月ですが、西欧の国ではイースターやクリスマスです。他国の文化や生活習慣を知ることは、改めて自国の文化を見直すきっかけにもなります。いいところはマネをしたいですね。